『恵比須ラーメン』熊本県和水町にある穴場ラーメン店

本記事はプロモーションを含みます。

どうもsimackyです。

本日は玉名郡和水町にある玉名ラーメン店の

恵比須

(えびす)

をご紹介していきますよ~!

今回の記事は

「地元にあるあのラーメン屋ってなんか入り辛いから行ったことないんだよね」

っていう地元の人達、もしくは

「有名店はだいたい行ったな~。なんか誰も知らない掘り出し物のマニアックなお店に行ってみたいな~」

っていうB級グルメを追い求めるほどのラーメンマニアにどストライクな内容となっております。

つまり玉名ラーメンとしては

上級編です。

お覚悟を!

あなたは“和水町“を知っているか!?

さて、皆さん。

熊本県にある和水町って行ったことありますか?

っていうか知ってますか?

熊本のとっぺん先にある何もない片田舎の町です。

Googleマップでも出てきません(嘘)

熊本県にお住まいの方々はここを目的に行くことはないし、何かの通り道で通ることもありません。

こういう土地柄のことを昔から

陸の孤島

と呼びます。

おそらく

「ドラゴンボールを追い求めて、ドラゴンレーダーの案内に従っていたら、たまたま迷い込んでしまった」

ということでもない限り、行くことはないでしょう。

昔は菊水町(何もない町)と三加和町(何もない町)というのがあって、その2つが合併してなんと!

和水町(何もない町)になりました。

三加和の”和“、菊水の”水“を一文字ずつ引っ張って、“和水“というわけです。

和水町は玉名なので、玉名ではありません。

これまでの私の玉名ラーメンブログを読んできた人なら分かるかと思いますが、私の定義ではこの郡にあるラーメンは

非玉名ラーメン

になります。

※『非玉名ラーメン』に関してはこちらで説明してます⇩

この非玉名ラーメンが私は大好きなんです。

一般的に認知されているいわゆる『玉名ラーメン』とは、場所も歴史も味も共通点はありません。

そんな和水町なんぞのラーメンをどうして私が紹介しようと思うのか?

それはこれまで紹介してきた長洲町などの非玉名ラーメンと同様、

こういう店に生き残ってもらいたいんだ!

という思いがあるからです。

こういうお店は大スターみたいになってしまった玉名市のラーメン店たちとは違い、片田舎でほそぼそと、しかし堅実に、お客さんを大満足させる営業をされています。

その特徴としては

早くて安くて美味い!

この三拍子が揃っています。

で、古くて汚くて潰れたような外観という三拍子も揃ってます(失礼!)。

ほぼ幽霊屋敷みたいな外観ですね。

ちなみに、この恵比須ラーメンがある一角はどの建物も(ホテルとかソフトクリーム屋とかも)こんな幽霊屋敷みたいな見た目で、

「ああ、昭和のバブル期はすごい栄えていたんだろうな~」

っていう感じ。

「国道走ってたらよく見かける過去の残骸スポット

みたいなエリアです。

そういうのって見たことあるでしょ?

国道とかで、ある箇所がやたらスペース取ってあって、そこに潰れたたこ焼き屋とかソフトクリーム屋があるっていうあれです。

そんな残骸が並ぶ一角で

「え?やってんの?」

っていう感じで営業されてます。

店内に入ると

暗っ!

そして特に

「いらっしゃいませぇ!」

などという活気のある声が聞こえてくるわけでもないので、

「もしかして、もうラーメン屋はやってないって地元の人は知っているのに、自分だけ勘違いして入っちゃったパターン?え?オレ空気読めてなかった?」

と不安に襲われます。

これね、事前にこういうお店であることを知っていないと、「ビギナーおととい来やがれ」な雰囲気です。

安心してください。

これが通常運行です。

でもね、活気もないし取り立てて賑やかな大将ってわけじゃありませんが、話しかけると控えめに答えてくれるんですよ。

シャイな大将なんです。

「7~8年前くらいまではよく来てましたよ。久々に食いたくなって来ました。もうここもだいぶ長いでしょ?」

「ああ、そうですか!ありがとうございます。そうですねぇ、もうかれこれ35年はやってますかね~」

35年?

2024-35=1989年?

平成元年?

「へぇ~、かなり長くやってるんですね~」

と表向き答えはしましたが、心の中では

昭和40年代くらいからやってるのかと思った」

とか不謹慎なことを考えている自分がいたことを、ここに白状しましょう。

こういうお店に末永く存続していただきたい、というおせっかいで執筆している非玉名ラーメン紹介企画の続編というわけですね。

今回は、恵比須ラーメンの衝撃のコスパと味を全力プレゼンかましますんで、戦慄してください。

人気の秘訣は恐るべしコスパ!

昔、和水町の会社に勤めて営業周りをしていた頃はよく通ってましたね~。

いつもぱっと行ってぱっと食べれるから、忙しい身としては重宝してたんですよね。

最近、玉名ラーメンブログを20本ほど書いてきて、あらかた書き尽くしたかな、と思っていたらここを書くのを忘れてまして(笑)。

で、クチコミとか読むと、これがめちゃめちゃ評判いいんですよ。

なんかマニアな人たちに。

皆、B級ラーメン店を掘り出すのを楽しんでいるようにも見えます。

その人気の秘訣は圧倒的な

コストパフォーマンス。

これです⇩

ラーメン550円!?

ちなみに大盛り(M)は麺1.5倍、Lサイズは麺2倍になります。

今どきダブルラーメン食べて700円ですよ?

で、メニューをよく見てください。

普通からMサイズにすると100円アップ、麺が1.5倍になるだけです。

で、Lサイズを頼むと、いきなりお化けサイズの丼に変わり、麺もスープの量もドーンと増えるのですが。

なのに何故ここはMより50円しかアップしないんだ?

MとLでアップの仕方が逆じゃないかな?

まあ、大将はそんなこまかいこと気にしないんです。

おそらく、マニアの皆さんはこの『変な価格設定』に気が付き、

「これLサイズ頼んだほうが絶対オトクなやつじゃん!」

と話題を呼んで、遠方からはるばる来てるのかな、と。

ちなみに私は(2024年)3月1日に狙って来店したんですが、それには理由があります。

毎月1日は恵比須デー。

で、その日はこうなります⇩

ラーメン1杯400円!

驚異的なコスパの高さです。

ちなみに

「通常ラーメンが150円も安くなってるから、にんにくラーメン600円も150円安くなって450円になるの?」

と大将に聞いたところ、

恵比須デーの対象は通常ラーメン(並)とちゃんぽん(並)だけ

だそうです。

ラーメンMもLも対象外です。

というわけで、今回は通常ラーメン(並)をオーダー。⇩

並ラーメン400円

見てください、この飾りっ気のかけらもないラーメン。

エンターテイメント性はゼロです。

「なんか400円にしてもらってるのが申し訳ないし、どうせブログで紹介するんだから1品でも多く頼んでおこうか」

ということで今回はこちらも注文⇩

中華丼600円

むむぅ!

こちらも安い!

「ラーメン食べて丼まで食べるって、随分バブリーな食べ方だな?ちゃんと残さず食べろよ?」

って思われそうですが、これが2つ並んでもたったの

1000円

ですからね!?

しかも、金銭的な問題ではなく、量的にもこの組み合わせは食べれます。

その理由をご説明していきましょう!

熊本県民が幼き日へ帰る味…

この恵比須ラーメンの味の特徴は何か?

それは

熊本県民のノスタルジーを直撃してくる

ということです。

我々熊本県民は物心ついたときには、うまかっちゃんを食べてます。

母の母乳が先か?うまかっちゃんが先か?

というレベルでラーメン食べてる県民性です。

もはや血液には、既定値を超える豚骨臭が含まれているとさえ言われます。

そんな熊本県民の『外食デビュー』は、間違いなくラーメン店であって、ファミレスであろうはずがありません。

っていうか、ほぼほぼ

味千ラーメンです。

子供の頃に食べた味千ラーメンのその刺激的な味が、舌に刻まれてるんです。

「この世にうまかっちゃんより美味いラーメンがあったんだ!」

って洗礼を受けることになります。

熊本県民は、この味覚が基本となってラーメンの「良し悪し」を判断していると言っても過言ではないでしょう。

そんな熊本県の子どもたちが、成長して大人になって色んなとこのラーメン食べた末にこう思うんです。

「やっぱ生まれ育った熊本のラーメンの味が恋しい!」

そんな時に思い出す味は味千ラーメンの味なんですよ。

これは長崎県民にとってのリンガーハットみたいなものです。

でね、味千ラーメンに行って何十年ぶりかに食べるわけです。

けれども

「確かにこの味…かな?うん、間違いないのかな?こんな味濃かったかな?歳のせい?いや、そうなのか?」

ってなるんです(あくまで個人の感想です)。

これ、熊本の人でも私よりも上の世代(40~50代)じゃないと伝わらないかな?

なんか違うんですよ。

数十年が経って、基本となるスープの味も時代に合わせてリニューアルしてきたのかもしれません。

カップヌードルだって、ポカリスエットだって、バーモントカレーだって、「ど定番の味」と呼ばれながらも、時代に合わせて味をちょっとずつ微妙に調整してきているんです。

あの頃と全く同じ味ではない。

ポカリとか、昔のはバカみたいに甘かったって知ってました?

で、なんでこんな話をしてきたかと言うと、この恵比須ラーメン、なんと…

あの頃の味千の味

がします。

もうね、熊本県民のど真ん中をズキューンと打ち抜きますよ、この味は。

久々に食べたけど、また久々に撃ち抜かれました。

熊本のラーメンの古き良き味を求めている人であれば、感動すること間違いなしです。

「これや~っ!懐かしい!30年ぶりや~!これが食べたかったんや~!」

ってなると思います(笑)。

なんかもう涙が出てきそうになります。

現代のラーメンって、お客にインパクト与えるために、時代とともに味を濃くしてきたんだということが分かります。

今では『濃厚こってり=正義』みたいな風潮ってあるじゃないですか?

けど、もともとのラーメンはこれだったんだって。

なので、古き良き熊本ラーメンの味が別に懐かしくもない他県民の人が食べても

「なんか味薄いな。もっとインパクトが欲しいな」

ってなると思います。

家系ラーメンとか、来来亭とかの味が好きな人が来ていい店ではありません。

表面に黒マー油は浮いてますよ?

けど、スープ自体は驚くほどあっさりして、くどくありません。

とにかくやさしくてやさしくて…もう、どんだけでも飲めます。

で、麺は中細麺でトゥルトゥル。

この麺は、ここ最近玉名ラーメンを食べ続けた私にとっても、かなり好きな方に入りますよ。

全然重くなくてペロッと食べれちゃいます。

それこそLサイズでも余裕です。

今回のように中華丼とセットでもです。

「どうも最近の熊本ラーメンは塩っ辛いし、ドカッとくるな~」

と、ここ数年思っていたのですが、それは気のせいではなく、ここのラーメンを食べたことで確信に変わりました。

これが本当の熊本ラーメンです。

語弊があるなら言い換えましょう。

これが元々の熊本ラーメンです。

昔、私たちが食べていた素朴な味わいです。

昔のラーメンって、立ち食いそばを食べるような気軽な感覚で食べていたものであって、

「ここでしか食べれない味と感動を求めてはるばる来たぜ!」

って、行列をなしてまで食べるような、エンターテイメントしたものではなかったと思います。

強烈なインパクトなんてないのが当たり前だったんです。

「ガツンとしたインパクトが欲しい」?

そんな人が行っても、この店の真の魅力など分かろうはずがありません。

かつての時代のラーメンがここにはあります。

これは

「もともとの熊本ラーメン」

というタイトルで歴史博物館に展示できるレベルです。

どうして恵比須ラーメンは、この変わらない味で居続けることが出来たのでしょう?

そう、まるで恐竜の時代から現代まで生き残ってしまったカブトガニやシーラカンスのようではないですか。

それはきっとこの地が和水町だからでしょう。

あらゆる通信が遮断されたこの陸の孤島=和水町は、時間の流れがゆっくりなんです。

ちなみに今は『たまごっち』が流行の最先端らしいです(いい加減にしないと和水町民に怒られるよ?)。

以前紹介した案山子(かかし)もそうなんですが、こういう古き良き味って絶対残してほしいな~。

中華丼を実食

クチコミを見ていると、ラーメン以外のサイドメニューでオススメが一番多いのは焼き飯(チャーハン)でした。

確かにここの焼き飯は普通に美味しいです。

ボリューミーだけどコスパも良くて最高ですね。

焼き飯550円

次にオススメは何故か弁当箱(重箱みたいな)で提供される定食。

ラーメン定食780円

カウンターの中で調理してる大将を覗くと、なんか弁当の盛り付けをしていて

「お、ここって弁当の注文も受けてる仕出し屋でもあるのかな?」

って思ってると、まさかそれが自分の目の前に持ってこられた時の衝撃たるや…。

「いや、俺のだったんかいっ!?」

ってなります。

これまたこのボリュームに対して恐るべきコスパ。

ま、この辺が一般的に注文されることが多いと思うので、今回はこのブログのために誰も頼んでいないであろうメニューに挑戦してみることにしました。

それで中華丼を頼んだというわけです。

ほほう、これは琥珀色で透明感があって、すごくキレイな中華丼だぞ。

テンション上がるわ~。

なんか天津飯とかにかかってる餡(あん)みたいですね。

さて、本日のメインディッシュのお味はいかに…?

いざ、実食!

・・・・・・・

うん、

・・・・・・(思考中)

こ、これは、

大将、これほとんど塩味がしない

な、なんて透明感のある味なんだ!

これはまるで

アフリカキリマンジャロ5万年前の雪解け水

のような味わいです!(飲んだことねぇだろ)

なんて表現すればいいんだろう。

そう、ヒマラヤ高原の澄んだ空気のような一切の雑味がない味わいです。

あるいは、超一流と言われる中華料理店の中華丼から、塩分だけを大胆なまでにカットした、と言えば伝わりますかね?

もしくは、人間国宝の寒天職人が70年間の集大成として作った寒天を、何もつけずにそのまま食べた時の味とでも例えましょうか?

おうおう、いいねぇ、このピンクのかまぼこ!

昔お袋が作ってくれる料理には大概入ってましたよ、これ。

昔は邪魔だって思ってたお前さんに今日は謝りたいよ。

お前さんの塩気が今日はやけにいい仕事をしているよ。

まるでお前さんの一人舞台だぜ!

かまぼこありがとう!

しっかし、このヘルシーさときたらどうでしょう。

天才外科医ブラックジャックと言えども、これほどのヘルシーさを実現した病院食は作れないでしょうね。

ラーメンと丼物という悪魔の組み合わせであるにも関わらず、まったく塩分の心配などする必要なし!

高血圧で悩むお袋を今度は絶対連れてきてあげよう!

で、私は焼き飯食べよかな。


はい、というわけで今回は恵比須ラーメンをご紹介しました。

毎月1日は映画観て恵比寿ラーメンで決まり(笑)。

あなたが秘境にグルメを求めさまよい歩く猛者(もさ)であれば、この恵比須ラーメンは必須です。

ただし、和水町に入った瞬間、GPS信号が失われる覚悟で行ってくだいね!

そして、幼き頃、味千ラーメンで育った肥後もっこすのそこのあなた!

ぜひ、一度ここのラーメンを食べてみてください。

「あ~、そういや昔、親父がパチンコに勝った時にはよく連れて行ってくれてたっけな~味千ラーメン…」

っていう、失われた過去が呼び覚まされますよ~(笑)

それではまた!

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『恵比須ラーメン』熊本県和水町にある穴場ラーメン店” に対して2件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    恵比須ラーメン絶対行ってみます!恵比須デーがあるなんて知らなかったです!中華丼もそそられます。透明感がある味…きっとピュアで優しい味なんですね🤗

    1. simacky より:

      コメントありがとうございます!
      中華丼にそそられましたか。
      中華丼は…ピュアで優しく…
      塩分95%カットです(笑)。

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