【『ブルーブラッド』全曲解説】X JAPANのデビューアルバムには代表曲が目白押し!

どうもSimackyです。

本日はXの2作目にして1989年メジャーデビューアルバムである『BlueBlood』のレビューを書きます。

私の場合、『シングルス』やライブ盤を先に聞いてから入ったので、音の悪さに対し、正直かなりの抵抗が最初ありましたが、最終的には大好きにならざるをえないというか(笑)。

その理由は聴けばわかります。

これぞXの最高傑作!名曲が目白押しの信じられないデビュー作!

Xをまだあまり詳しく知らない方にご説明しましょう。

このアルバムはXでは2ndアルバムにあたります。

1stアルバム『ヴァニッシング・ヴィジョン』はインディーズでの自主制作アルバムになり、本作がメジャーデビューアルバムになります。

しかし、2ndアルバムとはいえども、インディー盤であった前作をメジャー用にスケールアップさせてレコーディングをやり直した側面があります(「紅」「アンフィニッシュド」)。

さらに、インディー時代にシングルとして発売はしていたが、1stアルバムには収録しなかった曲も録り直しています(「X」「オルガスム」)。

これら4曲はインディーズ時代からライブですでに演奏されていました。

そのため、今作は2ndアルバムでありながら、インディー時代からデビューまでの期間における集大成的な作品となっており、実質的な1stアルバムと呼んでも良いと私は思っています。

このアルバムに入っている曲は歴史に名を残す名曲ばかりだし、アルバムとしてはまさにモンスターアルバムだと思います。

だってライブでもラストにもってきたり、アンコールとかで必ず演奏される曲ばかりですよ?

100年残る超名曲みたいなのが

#5『X』,#6『ENDLESS RAIN』,#7『紅』

って続くあたりなんか

これベスト盤じゃないよね?あの有名な曲全部ここに集中してんの!?」

ってなりますよ(笑)。

こんなとんでもないデビューアルバムなんて前代未聞。

あっという間ににゴールドディスクを達成し、日本にX旋風を巻き起こすことになる伝説の名盤です。

「音悪くね!?」そこには目をつぶってメロディに耳を傾けましょう

後期のXから入った人が最初に面食らうのは「音の悪さ」ですね。

私もそうでしたから。

これでも前作からはかなり改善しているのですが、本作でもやっぱり抵抗はあります。

音質が大幅に改善されるのは次作3rdアルバム『JEALOUSY』からです。

しかし、音の悪さを跳ね飛ばすほどの楽曲の充実度ですので、まずは聴き込んでみてください。

#1『WorldAnthem』

この曲はカヴァーです。

カナダではめちゃめちゃ知名度の高いフランク・マリノ&マホガニーラッシュというバンドで、

『カナダのジミヘン』とまで呼ばれたフランク・マリノさんのプログレバンド。

YOSHIKIが

「どんなに頭ひねってもこの曲ができあがってしまう」

といって結局、このバンドの『WorldAnthm』をカヴァーすることになったのです。

ちなみにPATAは

「日本では普通、このバンドはギタリストじゃなかったらまず知らないんじゃないのかな?」

と、YOSHIKIの音楽を聴く幅広さに驚いたとのこと。

ちなみに当時のライブはこの曲でオープニングなのですが、MCはHIDEの声を加工したものを使ってます。

これがとんでもなくかっこいい!

「オーーーライッ!トーーキョーッッッ!」っていうあれですね。

#2『BLUE BLOOD』

爆発したように始まって怒涛のように突っ走っていく。

尋常じゃありません、この攻撃性。

スタッシュメタルの雄メタリカの最速ナンバーでさえ上回る凶暴さです。

リフもザックザク、ツーバスもドッコドコ。

ただ、音が「ん?」って感じてしまいました。

本当に「紅」と同じレコーディング環境で録ったのかな?って思うくらいなんかギターのリフに重さがない。薄い。

ベースの音が引っ込んだからそう感じるのか、ギターの音自体が薄いのか。

それはギターソロの時に特に強く感じました。

ただ、ダイヤモンドの原石のようなもので、それでも圧倒的に曲の良さに打ちのめされるのですが。

ずっとハイテンションで突っ走ってきて最後のクライマックスでさらにもう一段回テンションが上がる部分は圧倒されます。

1作目の『ヴァニッシングラブ』でのスタートもかなり強烈でしたが、まさるとも劣りません。

ツアーでは毎回この曲でスタートするのですが、これを一曲目に演るためにはライブ前からテンションマックスに持ってきていないと無理だと思います。

YOSHIKIは凄まじい緊張感をもって望んでいたことが伺えます。

#3『WEEKEND』

はい、代表曲の登場です。

この曲はアレンジを変えてシングルで出し直しますので、今ではそっちのほうが一般的なのかな?

後のシングルスやベスト盤はすべてシングルのものなので、オリジナルが聞けるのは本アルバムだけです。

先に本作以外でこの曲を聞いた人からすると、音の悪さに唖然とするかも知れません。

私もそうだったので、正直デモテープ音源かと思いました(笑)。

ビデオ『破滅に向かって』ではトップクラスにかっこいいと思った曲だっただけにね。

オリジナルは少し長ったらしく感じましたかね。

タイトにまとまっていない。

音のすかすか感がかなり目立っています。

当時の私の感想としては「なんか野暮ったいなー」って感じでした。

ただ、このオリジナル・アルバムから入った人にとっては非常にインパクトのあるバージョンだったようで、

このアルバムを貸してくれた友達も「俺はこっちのバージョンが好きやね」と言っていました。

その後の私のバンドにいたギターの人も、このオリジナルバージョンのギターソロが死ぬほど好きで、

そればっかりコピーしてたと言っていましたしね。

まあ、かなりの人気曲になったから、あらためてレコーディングしてシングルでも発売したんでしょうから、

それだけ音質をものともしない原曲の良さがあるのかな、と。

#4『EASY FIGHT RAMBLING』

これはキャッチー。

この曲ってXの楽曲群の中で特に影が薄いと思われる名曲の1つです。

ですから少し長めに語ります。

YOSHIKIがメインで曲を作るのではなく複数のメンバーが作曲に携わった場合にできる、

Xの明るい面が表れたポップナンバーですね。

この流れはインディーの頃の曲にもあるし、実は次作『JEALOUSY』の未発表音源にも見られます(You Tubeで運が良ければ見つかります)。

最初の印象は「うわ~ポップ~」でした。

ボーカルラインだけ聞けばこれはもう後のTOSHIのソロ曲といっても違和感が全くありません。

キャッチーな歌謡曲のメロディです。

シングル化してドラマの主題歌であってもヒットするんじゃないかな?

聴き込むとサウンドアレンジも相当凝っているし、Xにしては珍しくシャッフルのリズムだし。

この手のハイテンポロックでのシャッフルってあんまりないですよね。

一般人に理解されやすく、ロック好きをも満足させるアレンジの凝り具合。

間違いなく力作です。文句なしにかっこいい。

YOSHIKIは当時のインタビューで

「このアルバムはどの曲をシングル・カットしてもいいぐらい」

と語っていましたが、その代表例ですね。

並のバンドなら出世作とも言える出来栄えなのに、この曲が埋もれるほどのこのアルバム内容、、、

やはりモンスターアルバムです!(それ言いたいだけだろ:笑)

#5『X』

Xを聴いたことがない人でも『Xジャンプ』は耳にしたことぐらいあると思います。

あんなにお客が全員一丸となる瞬間を、他のライブで見たことがありません。

ドームで6万人が一斉にジャンプする時の周辺地域は震度が1だとか2だとか(笑)。

ジャンプもすごいけど、とにかくYOSHIKIのツーバスがほぼ地震です。

YOSHIKIのツーバスといえばこの曲というほど、最後まで踏みっぱなしです。

実は演ってみると地獄なんですよこの曲。

ライブ盤を先に聞いているからまず最初の感想は

「ドンドコがない!途中から始まった!」

です(笑)。

この世の中にある曲の中でもっともスタジオ版が似合わない曲と言ってもいいのではないのでしょうか?

最初聴いた時の違和感と言ったらもう!

まずもってお客の声が聞こえない時点ですでにだいぶ違和感がある。

つまりこの曲はほとんど『観客込みでの楽曲』に昇華してしまっているということです。

そんな曲なかなかないですよね。

この違和感を払拭できるまでに10年ほどかかりました(笑)。

ただ、このバージョンが嫌いかと言うとそうでもなくて、特筆すべき点が2つあります。

まず、TOSHIのボーカルがすごい。

サビでの高音はXの全楽曲で一番高いんですよ。

ライブでは音階が高くないメロディで歌っています。

だからこのオリジナルのメロディはすごく迫力がある。

この高さはシャウトもしながらのライブでは絶対に喉はもたないでしょう。

当時私は友達の家でXのバンドスコア(楽譜のこと)を見ながら「どの曲が一番音程が高いのか⁉」を二人で調べてみましたが、

この『X』とインディー版の『sadisticdesire』『ALIVE』がサビの部分で一番高かったと記憶しています。

超ハイトーンボイスでも声が太いというTOSHIの凄みが伝わってきます。

そしてコーラス。

このアルバムは全体通してコーラスが非常にかっこいい。

#4の『EASY FIGHT RAMBLING』といい#9『Orgasm』#10『Celebration』もコーラスがかっこいいんですよね、このアルバム。

このコーラスをしているのは、ブックレットには「X with power chorus」と表記されていますが、

これはメンバーの他にも確かエクスタシー軍団や「6人目のX」(と私が勝手に呼んでいる)ディレクターの津田さんも参加してるとかしてないとか(笑)。

ただ初期のライブで聴いてみると近い声だと感じたのがTAIJIの声なので、

初期のコーラスはTAIJIの声をメインで使っていたものと思われます。

次作『JEALOUSY』ではどうしてコーラスがあんな感じになってしまったのか(私個人の見解です)。疑問です。

#6『ENDLESS RAIN』

Xのライブではアンコールで最後の最後に登場することが多いバラード。

ライブでは15分くらいのバージョンになってお客が歌い続けます。

『殺気を持ったバラード』というXにしか生み出し得ない曲です。

すべてを包み込む優しさが感じられる反面、どことなく破滅的な匂いが漂っているんですよね。

完成度がとんでもなく、ギター、ベース、ピアノと全ての楽器が珠玉の名フレーズ。

美しすぎる冒頭のピアノに絡みついてくるTAIJIの優しいベースライン、ギターソロのツインギターでのハモリと、やばすぎです。

YOSHIKIはその後『打倒エンドレスレイン』を掲げて名バラードを生み出していくのですが、彼の口から「エンドレスレインを超えることができた」という発言はついぞ見られません。

#7『紅』

私が人生を変えられた炎の名曲。

音楽というのが人の価値観を焼き尽くして生まれ変わらせるほどのパワーを持つということをこの曲で知りました。

『魂が込められた曲』と形容される曲はこの世に多いと思うのですが、この曲ほどそれを感じるのは他にありません。

デビューシングルなんですけど、この曲を選んだYOSHIKIの先見の明はすごいと思います。

バックサウンドだけ聴けば、これはメタリカなどのスラッシュメタルと呼ばれる、メタルの中でも激しい部類に入る音楽だからです。

しかし、TOSHIのヴォーカルはメタルだとかジャンルだとかいう概念を飛び越えて心に訴えかけてくるものがあります。

その自信があってのシングル・カットなのでしょう。

インディ時代から演奏している曲なのですが、前作収録版は英語歌詞でした。

あの時点でもかなりの名曲だったのですが、さらにスケールアップしてきてます。

HIDEのギターソロも1分以上もあり、「ラジオで流すためには2~3分の曲にしなきゃらなない」という業界の常識をぶっ壊そうという意気込みが伝わってきます。

あらゆる意味で『規格外』なXを象徴するナンバーです。

#8『Xclamation』

TAIJIのチョッパーが冴え渡ります。

TAIJI&HIDEのアレンジャーの才能がとくと味わえます。

当時はチョッパーなんて演奏方法は知らないから、あのかっこいいブイブイ言っている音がベースの音だとは分かるはずもありません。

打楽器系はすべてYOSHIKIがインド楽器なんかを持ち込んで試したものらしいです。

パーカッション系を立って叩くYOSHIKIを一度見てみたいものです(笑)。

この曲はインスト曲でボーカルが無いのですが、当時全く違和感はなかったです。

Xはもちろん素晴らしいボーカルメロディが必殺の武器としてあるのですが、とにかくメンバーの表現欲求が強く、アレンジャーであるTAIJIとHIDEのアイデアが凄い。

インスト部分で強烈に惹きつける魅力があるのが初期Xの特徴です。

メジャーデビューシングルの『紅』ですら、最初の弾き語り部分はボーカルまでにHIDEのアルペジオが1分40秒ありますしね。

はい、ここで質問です。

『紅』をカラオケで歌おうとしたら「前奏100秒」って表示されて歌い出しまでもじもじと微妙な空気感で気まずくなった経験をお持ちの方、手を上げて(笑)。

『紅』はギターソロ部分も1分以上ある。

ギターソロと言ってもその間ドラムもベースも好き放題やってリズムチェンジの嵐なので、ギターソロと言うよりインストゥルメンタルという印象が強い。

私も「紅のギターソロって長いよね」と友達に言われるまで、あの部分をギターソロとは認識していませんでした。

これは後の『silentjealousy』『ART OF LIFE』も同様です。

この『Xclamation』の流れは次作でもやろうとしてました(未発表曲「Jungle」)。

間に合わなかったのかボツにしたのか『JEALOUSY』には入っていませんが、

TAIJIの自伝本に付録のシングルCDか、もしくはYou Tubeで未発表音源で出ているものがあります。

#9『Orgasm』

そしてついにSimacky的なクライマックス『Orgasm』

だってライブのセットリストでのラスト曲なので。

オリジナル音源を一番楽しみにしていた曲です。

最初の感想「たったの3分弱かよ!!」(笑)。

「え?15分ぐらいあんじゃね~の?」って。

そりゃライブバージョン聴いた後ならそうなります。

ライブバージョンは美味しいフレーズがたくさんあるので、まさかあれらの殆どがオリジナルにはなかったものと知った時の高1の私のショックたるや。

しかしほんとにコアな部分だけを凝縮させたような純粋混じりっけなしのスラッシュナンバー。

これはライブ盤よりもオリジナルの怒涛の攻撃性に軍配が上がりました。

やはりところどころギター音の薄っぺらさを感じるのですが、サビに入ってからの地鳴りのようなツーバス、

TOSHIの波状攻撃のボーカル、リフの高速カッティングには圧倒されます。

5人が一丸となって攻めてくるようなイメージです。

特にサビのTOSHIのボーカルは息継ぎ的にライブでやるのは不可能です。

あれは完全にオーバーダブでないと撮れない。

この『Orgasm』が聴けただけでもオリジナルアルバム聴いてよかったと思いました。

そしてここでガラッとイメージチェンジ。

#10『Celebration』

『破滅に向かって』で先にライブ盤から聞いていただけに『WEEKEND』同様、すこし音に抵抗があった曲ですね。

なんかリズムがルーズで野暮ったい。

でもそれが逆に音の古さと相性がいいので、『WEEKEND』ほどの違和感はありませんでした。

この曲は”コミカル”というXにそれまでなかった要素を加えた点で画期的です。

オリジナル版は特にコミカルに感じます(HIDE語の語りも入るし)。

私はあまり歌詞は読まない方なんですが、この曲の歌詞は読みましたね。

風刺的とも言えるしパロディとも言えるし皮肉とも言えます。

HIDEは言葉の表現がおもしろい。

当時この歌詞にめっちゃ影響受けて社会風刺的な歌詞を書いてみましたが、

風刺に楽しさや笑いを入れるっていうのはすごく難しい。

私にはそのセンスはゼロだなと途中で断念しましたが、HIDEはその後も『JOKER』や後のソロで完全にその才能を開花させます。

先程も書きましたがこの曲もコーラスかっこいい。

『破滅~』はメンバーがほとんどコーラスしないんだよな~。

特にTAIJIが。

だからほんとに楽しく元気なこの曲のライブが見たければ、

後期の東京ドームのやつより『BLUE BLOODツアー』のものをYou Tubeで探すほうがいいと思います。

#11『ROSE OF PAIN』

そしてほんとのクライマックス#11『ROSE OF PAIN』です。

最初のパイプオルガンはかっこいいなと思ったんですが、

そこからイントロが始まるとなんか時代劇かなんかで流れそうな弦楽器の「ダーンダーンダーンダダダーン」がちょっと「うっ」ってなりました。

ヘヴィメタルでロックに入った私ですが、いわゆる『様式美的』とか『悪魔崇拝的』『中世ホラー的』雰囲気・世界観・大仰なメロディが当時は苦手で、一瞬その匂いを感じたからです。

まあYOSHIKIが当時読んでいた本『世界の残酷物語』の世界観をモチーフに作っているので、根本的な世界観は共通するんでしょう。

けれどXの場合はそれだけでは終わらないテイストが加わっているのでそこまで抵抗はなかったです。

で、途中からHIDEとPATAのユニゾンで雰囲気が一転。

そこから長いインストゥルメンタルに入るのですが、ここからのメロディが凄くかっこいい。

かっこよすぎてドラマーにも関わらずここのギターフレーズはめっちゃ練習しました(笑)。

よくこんなにメロディ出てくるなと言うくらいメロディの波状攻撃です。

ギターソロが続いたかと思えば今度はピアノ・ソロ。

YOSHIKIのピアノはクラシック畑出身だからこういう雰囲気の曲にはドンピシャハマりますね。

音もメロディも。

やってることは実は割と『ART OF LIFE』に近いアプローチであることに今更ながら気付かされるのですが、

こっちの方が似合っていると感じました。

しかし、この人達の湧き出るメロディは枯渇しないのでしょうか?

ここからPATAの怒涛の高速リフ。

一気にスラッシュモードに展開します。

ここのギターリフ好きすぎてこの直前から聴き始めたことが何度あるか(笑)。

PATAのリフは職人芸で快感指数が高い。

で、1回目のサビが終わると今度はTAIJIのライトハンド奏法(両手の指先で弦を叩く奏法)でしょ?

これが超高速。

当然ここもそんなスーパープレイしているなんてさっぱり分からない超初心者な高1の私(笑)。

で、最後はずーっと突っ走る。

ひたすらツーバスを高速で踏み続けるYOSHIKI。

圧巻。

何もかもがクライマックス。

集大成。

全部詰め込まれてる。

なんだかんだで何回も聴いているうちに最初から最後まで全部好きになるし、聞けば聞くほどすごい曲ですね。

ただ『ART OF LIFE』同様に気軽な気持ちで聴けない、聞く前に構えてしまう曲ではありますから、よく聴き飛ばして気合が乗っているときだけ聴いたものです。

#12『Unfinished』

そしてアルバムのラストを飾るのが『Unfinished』

これだけの大作のラストを締めるのは、なんと1枚目『vanishigvision』に引き続きこの曲。

1枚目と2枚目のラスト曲が同じなんて見たことあります?

考えてみると前代未聞ですよね?

オリジナルもいいがやはり私はライブ盤が好きですね。

それくらい『破滅に向かって』でのピアノとボーカルバージョンが素晴らしいので。

ただ、バンドでのバージョンには『ぬくもり』を感じます。

しみじみといい曲ですね。

最初にして究極のアルバム

本作は大音量でガンガン流してください。

特に『BLUE BLOOD』『Orgasm』『紅』『ROSE OF PAIN』なんかのツーバスのド迫力は重低音が聴いたオーディオで聴くと迫力満点。

こんなアルバム作ったら次のアルバム作れないでしょ、もはや。

インディーの頃からある曲も長いライブハウスサーキット期間で練りに練られています。

『紅』『X』『Orgasm』『Unfinished』はインディーでもリリースしていて、もう何回目かのアレンジでのレコーディングだし。

つまり製作期間はインディー時代から通算で3,4年とも言えるわけで、そりゃ楽曲の充実度たるや凄まじいかなと。

これを超えるためにはそりゃ『ART OF LIFE』作るしかないでしょ?

『JEALOUSY』は当初の予定では『ART OF LIFE』『Standing Sex』『sadisticdesire』も含めての2枚組アルバム構想でしたから、

ホントに出来上がってたら本作を超えるかもしれない伝説のアルバムになっていたでしょうけどね。

はい、というわけで本日はXの『BlueBlood』を解説してきました。

X大好きな皆さんからのコメントお待ちしてます!

「昔Xが大好きだった」という方にも「なんかまた聴きたくなってきたな」と思っていてだければ幸いです。

no music no life! 

”音楽なしの人生なんてありえない!”

Simackyでした。

それではまた!

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