『ホエン・ドリーム&デイ・ユナイト』ドリームシアターデビュー作。言われるほど悪くない良盤。

本記事はプロモーションを含みます。

どうもsimackyです。

本日はドリームシアターが1989年にリリースしたデビュー作

When Dream & Day Unite』

(ホエン・デイ・アンド・ドリーム・ユナイト)

を語っていきますよ。

評判がやたら良くないデビュー作

この1stアルバムは、一番最後に聴きました。

あまりにも評判が良くないので。

本作を語る上でまず最初に挙がるのは『ヴォーカル』です。

この1stアルバムのみがチャーリー・ドミニシという人で2枚目以降、一般的に認知されているのはジェームズ・ラブリエという人になります。

この2人の大きな違いは、身も蓋もない言い方をすれば『表現力』ということらしいです(笑)。

個性』ではなくそもそも『実力』が違うと。

それほど、この次の2ndアルバムでのジェームズ・ラブリエの歌唱力はミュージックシーンに衝撃を与えたらしいです。

アルバムもいきなり売れましたしね。

そういう理由もあって、ドリームシアターのおすすめアルバムを語る際にあまり重要視されない傾向があります。

だから私も最後に聴いたんですね。

レビューでよく見かけたのが「ボーカルが違うので聴く気がしない」「ヴォーカル酷い」というものでした。

しかし、実はこの1stアルバムは2ndアルバムほどのヒットではありませんでしたが、リアルタイムで聞いた人なんかのレビューを読むと

衝撃的すぎて夢中になって聴いた

とか書いてあったんですね。

「うーむ、両極端な意見があるな。これはかなり癖のある作品なのかな?」

そして自分で聴いてみての感想。

これはこれでいいじゃん」でした。

意外と悪くないヴォーカル

問題視されるヴォーカルのチャーリー・ドミニシですが、かっこいいとは思いませんんが、別段『不愉快』に感じることはありませんでした

そもそもドリームシアターはジェームズ・ラブリエになってからも、インスト部分で聴かせる側面が強いバンドなので、

ヴォーカルで楽曲の良し悪しが左右されることが他のバンドほど大きくはないのかなと思います。

ところどころ「ん?」と違和感を感じるところはありますが、ご愛嬌ということで(笑)。

初期独特のサウンド

まず始まった途端

「ん?これライブアルバム?」

と感じる方も多いのではないでしょうか?

サウンドのエコーのかかり具合(特にドラム)がホールか何かで演奏しているように聞こえるんですよね。

ベースの音もアタックが強くて、音が洗練されていないのでその印象が一層強まります。

キーボードのサウンドなんかはすごく’80年代を感じさせますね。

こねくりまわしていない『素直な』メロディ

次に、今回、あらためて全アルバムを通して聴いてみて感じたことなのですが、初期のドリームシアターには初期にしかない魅力があったんだということ。

表現が難しいのですが『こねくりまわしていない素直なメロディ』とでもいいますかね。

音楽業界でよく言われるのが『ミュージシャンはデビュー作でそれまでストックしていたメロディを出し尽くす』ということです。

そこから、忙しいミュージシャン活動の中で、『どれだけ多くのことを吸収できるか?』もしくは『デビュー作で収めきれないほどのメロディのネタがどれだけあったのか?』が、それ以降の命運を分けるというわけですね。

ドリームシアターを今回通して聴いてみて感じたのが、『初期のほうがメロディが自然で素直』ということ。

作品を重ねるに連れ、フックが効いたメロディの不足を演奏技術楽曲の構成力コンセプトのある物語性などの他の部分で補っている印象を受けました(これは作品が良くないということではありません)。

もちろん『プログレッシブメタルの創始者』と言われるくらいですから、このデビューアルバムでも演奏は複雑で高度なのは当然なのですが、それが『不自然』を感じさせることなくスッキリしている。

なので、ドリームシアターのアルバム群の中ではかなり聞きやすい方のアルバムだし、分かりやすいかっこよさがあります。

ドリームシアターはこれまでの15枚のアルバムの全てが、他のバンドではありえないほどの高クオリティで駄作がないという、聞いたこともないようなバンドなので(笑)、これほどのクオリティを持ったデビューアルバムでも影が薄くなってしまっている、というところでしょうか?

聞いて損はないアルバムだし、人によってはかなりハマるのも頷ける内容です。

ちなみに、ライブ盤などを聴いていくと、このアルバムの曲を当然ジェームズ・ラブリエが歌うのですが、そのバージョンを聞いた時にこのデビューアルバムの凄さが本当の意味でわかります(笑)。

最高傑作と言われる『イメージズ・アンド・ワーズ』のセットリストの中に混ざってもまったく見劣りしていません。

この『ライブ・アット・マーキー』はめちゃめちゃかっこいいです。👇

はい、というわけで、本日はドリームシアターのデビューアルバム『When Dream & Day Unite』の感想をお届けしました。

ドリーム・シアターに関するすべての記事はこちら

『ホエン・ドリーム&デイ・ユナイト』ドリームシアターデビュー作。言われるほど悪くない良盤。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 田辺裕典 より:

    今ドリームシアターの1st聴きながらまったりしてます♪👍🔥確かに良作ですねー!

    1. simacky より:

      コメントありがとうございます。
      ドミニシのボーカルの声に慣れてくると、曲自体はいいことに気がつくんですよね。
      ラブリエに変わってからも1stからの曲演ってるんで、一度ライブ盤を聞かれてみることをおすすめしますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です