『中王』玉名ラーメン界の“何でも屋”
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本日は玉名ラーメンの古株…、
中王
(ちゅうおう)
をご紹介したいと思います。
ここを紹介するのを忘れていた(笑)。
15年くらい前はここのすぐ近くに住んでて、よく行ってましたね。
その頃は先代のおじいちゃんでしたね。
じいちゃん、いつもニッコニコしてたな~(笑)。
懐かしい!
創業はなんと1980年!
しかし、老舗ひしめく玉名ラーメンの中では古株に入りません(笑)。
生まれ変わった中王ラーメン
この中王ラーメンは、以前紹介した麺屋いっぽう、極(きわめ)ラーメン宙(そら)がある
『玉名ラーメン異端エリア』にあります。
麺屋いっぽうは斜向かい、極ラーメンまでも歩いて5分ほどです。
「異端エリアなんてものものしいな」
と感じたあなたのために解説しておくと、異端というのは別にバカにしているわけじゃなくて、オーソドックスな玉名ラーメンとはちょっと違う店舗という意味で表現してます。
そしてそういう異端な店舗が集中しているから『異端エリア』とか勝手に名付けているわけです。
びゃんびゃん名付けますよ、ここは私のブログなんで(笑)。
で、何が違うかっていうと、いわゆる伝統的な玉名ラーメンとはちょっと違う豚骨ラーメンを出すこともさることながら、それ以外のラーメンも推しているお店たちなんです。
極ラーメンであれば、玉名ラーメンとは根本的に風味が違う魚介系のダシまで使用する豚骨ラーメンを提供します。
なおかつ2枚看板として醤油ラーメンも豚骨と同格で推してます。
麺屋いっぽうであれば、これもちょっと玉名ラーメンとは違う豚骨ラーメンを品揃えしながら、トマトラーメンや醤油、味噌、辛麺、つけ麺と、主役になれるラーメンをたくさん品揃えしてるんですね。
これらは天琴や大輪のような『職人の豚骨ラーメン一本勝負』みたいなノリじゃないんです。
それじゃあ、この中王はどういったお店なのか?
ここの場合は、豚骨ラーメンはど直球ど真ん中の玉名ラーメンでありながら、いっぽう同様にさまざまな品揃えをしているんです。
早い話、天琴・大輪とか伝統系のお店のあり方と、いっぽう・極ラーメンとかの異端なあり方を合体させたみたいなハイブリッドの良いとこ取り(笑)。
しかしこのメニューの多さは度が過ぎます。
ラーメン、厚切り炙りチャーシュー、デラックス、こってり、カレー、担々味噌、ちゃんぽん、春雨、つけ麺…
サイドメニューもチャーハン、高菜チャーハン、餃子、揚餃子、唐揚げ、チャーシュー、ポテト、豚足、枝豆、焼き鳥、アジフライ…
トッピングは…って昔の中王に来てた人じゃあ
選べんわっ!

先代のおじいちゃん大将がやっていた頃は、天琴同様「ラーメン・ラーメン大盛り」の二種類しかない昔気質なお店でした。
まさに『職人の豚骨ラーメン一本勝負』そのものでした。
お店もこじんまりしてるし、控えめな外観なので、普通に通りを車で走ってても気が付かないレベルだったんですよ。

私も近くに住むようになって存在に気がついたのですが、高校生の頃とかはこんなとこにラーメン屋があるなんて知りませんでした。
「な、なんと!散歩してたら家のすぐ近くにまるで屋台サイズのラーメン屋があるじゃあないですかぁ!これは興奮しますねぇ~♪」
ということで、社会人になってすぐの頃は、歩いて1分の近所に住んでいたので、昼にちょいちょい行くようになりました。
まあ、私の場合は近所だから興奮したんですけど、この外観で遠方客がすっと入れるわけは…ないでしょうねぇ(笑)。
味はこの外観からは信じられないほど、行列が出来ないのがおかしいほどの味を出してたんですけどね~。
しばらくして、大将が老齢のため、経営者が変わります。
ここの常連客だった人が、この味を絶やさないために受け継いだと言うから驚きです。
そして外観からメニューまで大幅にリニューアルして生まれ変わります。
見てくださいこの変わりよう⇩

「やってる感」がバリバリ出てますね~。
私はこのリニューアルしたお店を初めて見た時、中華料理屋か唐揚げ弁当屋になっちまったもんだと思ってました。
だって5本くらい立っているのぼりにも、『唐揚げ』とか『餃子』とか『担々麺』とかばっかり書いてあって、ラーメンを推しているように見えなかったんですもの。
で、それまで通りラーメンもやっていることがなんとなく分かったので、ある時(10年前くらい?)行ってみると…

なんと券売機になってはる!
あの昭和40年代で時が止まっていたような中王が、こんな最先端のハイテク機器を置くなんて!
畳とちゃぶ台の狭い店内に置かれた券売機。
まるで
縄文時代の竪穴式住居に全自動洗濯機が置いてあるような場違い感。
メニューが増えすぎて、ボタンが多すぎて選べません。
選べるわけがない。
かつて中王に来てたお客は、私を含めこれまでメニューを選んだ経験がないんですよ?
昔のメニューなんてこれですから⇩

見なくてもいいやつじゃん。
そりゃ酷ってもんですよ。
『人はいきなり大量の選択肢を突きつけられると固まってしまう』
ということを身をもって知りました。
なおかつ思考がストップしてしまうんですね。
何を思ったのか私は
担々味噌ラーメン
なんか頼んでました。

これが美味かったんだまた
いやいや、あんた、玉名ラーメン食べに来たんでしょ?
なぜ、そんな心にもない注文をした?
完全に思考回路がショートしてましたね(まあ、これめっちゃ美味しかったから、しばらくはこればっかり頼むことになったんですけど:笑)。
それほど、いきなり登場した券売機のプレッシャーに動揺してしまったということです(アホか)。
あれも随分以前の話になって、今では券売機はありません。
近年では玉名ラーメンスタンプラリーへの参加や、店舗リニューアルでかなり「やってる感」が出てきたからか?
わりと影の薄い存在だった中王が今ではれっきとした玉名ラーメン店として老舗店舗と肩を並べるまでに存在感を放つようになってきたような、そうでもないような(笑)。
お昼は駐車場がどこなのか分かりにくいにも関わらず賑わってますね。
ちなみに駐車場は、すぐ近くに分かりやすいくらい広い公用駐車場がドーンとありますので、どこへなりとも自由に停めてくださいな。


「ここって停めたら絶対何か怒られるんじゃ?」
っていうオーラがプンプンしてるんで、私も昔から一回も停めたことなかったんですよ。
あれだけ広いのに誰も停めてないから(笑)。
ってか昔は『無断駐車禁止』みたいなことが書いてあったような?
けれど、安心してください。
中王のインスタで確認して、店で大将にも確認したんで間違いないです。
「一般の駐車場として解放してあるんで大丈夫です!」
とのこと。
ココ停めたら歩いて30秒ですから、ある意味、中王は駐車場には玉名ラーメンで一番恵まれてるんですよね(笑)。
ああ、公用駐車場だから、別に中王じゃなくても斜向かいのいっぽうだろうが、近くの極めラーメンだろうがここから行けば良いと思いますよ(極ラーメンは最近休業してるんですけど)。
中王ラーメンを実食
禁断の果実「こってりラーメン」
さて、それでは実食ターイムといきましょうかね。
あまりにも節操なくメニューが増えたのですが、普通のラーメンは紛れもなく玉名ラーメンの味を継承してます。
ただちょっと先代よりも味が濃くなりましたね。

普通ラーメン
強いて言うならどこに似てるのかな?
雑味も含めたワイルドな旨味が複層的に味わえるようなスープで、その意味では天琴に似てる気もしますが、中王の場合、甘さはないかな。
ノーマルであれば脂の量はそんなに多くないです。
脂分が物足りなかったら、脂の量を3倍にした「こってりラーメン」を頼むか?
もしくは、厨房側のカウンターに「ラード作った後の残りカス」っていうのがボールに入れてセルフで取れるようになってますので、それを小皿に分けて取ってくればいいです。

カウンターにはこの『ラードかす』と『たくあん』がセルフサービスで置いてあります。
これ誰も知らないんで、教えときます(笑)。
入れ過ぎ注意です。
で、さっきは『複層的』って表現したこのスープなのですが、美味さが2段階になって襲ってくるとでもいいますか。
口にした瞬間のインパクトは弱いんですが、後からじわ~っとコクがやってきます。
この旨味が深いんですよね。
これは坦々味噌ラーメンになろうがカレーラーメンになろうが、決して他の味に負けない芯のある旨味ですね。
これがたまらない!
ほんと、感心します。
これだけのメニューを取り揃えているので、あんまり本格派のイメージが湧きにくいと思うのですが、このノーマルのやつだけでも『ラーメン専門店』として十分にやっていけるほど、それほど本格的な美味さがあります。
この旨味は玉名トップクラスだと断言しますよ。
なのでまずはこの基本のラーメンを食べてから、他のメニューに進まれることをおすすめします。
ただし、この中王は他の玉名ラーメン店に比べ、日によって味の振り幅が大きい店ということはお伝えしておきます。
味噌ラーメンやつけ麺やカレーラーメンはそうでもありませんが、豚骨ラーメンに関してだけは振り幅が大きいです。
一度「微妙…」って思っても、また食べてみたら「こんなに美味かったけか!?」ってなったことは一度や二度ではありませんから。
先代の頃は、大盛り頼んだりするとほぼ味がしない時さえあったな~(笑)。
「ちょっとおっちゃん、味がしないんだけど!」
って作り直してもらったこともあったな~。
それにしても、この物価高の時代にあって、これだけの本格ラーメンを750円で提供し続けているのには、頭が上がりません(2025年末に値上げしてこの価格)。
天琴が玉名で最初にラーメン800円に値上げしたのはもう3年前です。
今では天琴は900円です。
みんな天琴に右に習えで、時間差こそあれど同じ価格に合わせていきました。
こういうところからも中王の大将の人柄がなんとなく伝わるでしょ?
玉名ラーメンのお店たち、みんな見習え。
どいつもこいつもさっさと値上げしすぎだ。
もっと粘れよ。
もっと悩めよ。
あんたらの値上げには躊躇(ちゅうちょ)ってのが感じられないんだよ。
客の財布のことなんてまるで考えてないだろ?
福岡のラーメン屋に食べに行っても、まだこんなに値上げとかしてねぇぞ?
玉名よりも全然物価の高い福岡市のモヒカンラーメンでさえ「ラーメン+白飯と惣菜おかわり自由」で1000円だったんだぞ?
あんたら何かおかしいよ?
中王さんよう…あんた貧乏サラリーマンの永遠の味方だよ…(泣)。
はい、愚痴が終わったところで(笑)、今回は基本のラーメンをこってりと脂増しにした
『こってりラーメン』850円
を注文しました。

表面の油が多いのが伝わるかな?
通常のラーメンの3倍の脂が『こってり』になってます。
つまり今回私が頼んだこれは通常(上のやつ)の3倍の脂というわけです。
まあ、私の画素数の低い画像では違いがさっぱり分からないでしょうが、かなり違います。
実物見ると背脂がちょっとだけ垣間見えるようなオイルがスープ表面を覆います。
ちなみに具材はネギ、キクラゲ、ノリ、チャーシューという玉名ラーメンの王道。
ニンニクはかけるか訊かれます。
ここのニンニクは玉名ラーメン四天王のお店に匹敵するくらいニンニクの風味が絶妙なので、入れることをおすすめします。
それでは実食!
うおっ!
すごい表面の脂の量。
これは天琴のラードの膜に匹敵する?いやそれ以上ですね。
しかし…
美味い!
文句なし。
ノーマルのラーメンよりも間違いなく旨し!
ノーマルでも十分美味しいんだけど、この追加された脂がスープの角を取っているので、しょっぱさをあまり感じなくなってる。
塩分が舌にガツンとくるのを包みこんでクリーミーにしているというか。
ここらあたりの脂の量が適切というか、ギリギリのバランスというか。
それにしても…
悪魔的!
千龍の五目チャーハンくらいやばいです。
これは禁断の味です。
『健康』の二文字を一回頭の中から消し去らなきゃいけない。
エデンの木の実だ。
食べたらきっとなにか不幸なことが起きそう。
これは悪魔に魂を売り渡すやつです。
ああ、悪魔の囁きが聴こえる…。
「スープ残しますか?それとも飲みきって…
人間やめますか?」
ぎゃう!
おそらくこのスープを飲み干した日には、『至高の喜び』と引き換えに
明日、飼っている亀が死ぬでしょう。
(飼ってねぇだろ)
絶対体には良くないと分かり切っているのに、スープを口に運ぶ手が止まりません。
「あ、操られている!?」
もはや私の意志ではありません。
麺は中細麺の玉名スタンダード。
硬さ的には玉名の柔麺ど真ん中といった感じ。
この麺がいい感じに合うな~。
で、このチャーシューなんですけど、とろとろのホロホロホロゥです。
で、なんていうか、御歳暮の時に送られてくる高級ハムのようにしっとりしてます。
このスープにこのチャーシューヤバすぎ。
し、白飯が欲しい。
喉から手が出るほどに。
「しかし、ここで白飯頼んだら、このやばい魔性のスープと白飯のコンビネーションにやられて俺は最後の一滴まで吸い尽くしてしまうだろう…。一体どんだけのオーバーカロリーだよ…メタボまっしぐらだぞ…それだけは、よすんだ、落ち着け、自殺行為だ…。亀のチャッピーちゃんがが死ぬぞ!(なんてひでぇ名前だ)」
・・・・・・・
ふぅ…
白飯を頼もうとするデビルSimackyを理性でねじ伏せることがなんとかできました。
ま、スープは飲み干したんですけどね。
あれ全部飲んだんかい…。
これはおすすめしません。
この悪魔的スープを飲み干したら、胃もたれして夕食は食べれないでしょう。
このスープを飲み干したいのであれば、その日はこのラーメン1杯しか食べないぐらいの感覚で行ったほうがいいです。
それから食後の黒烏龍茶はお忘れなく…。
キワモノメニュー「とんかつカレーラーメン」と「唐揚げカレーラーメン」
この中王の並ばないで良い早さと、「畳にちゃぶ台」でラーメンを食べるというのがすっかり気に入ってしまい、この1年の間に結構通いました。
この店に来たらやっぱ“ちゃぶ台“ですよ。
私はこの玉名ラーメンブログを書くようになって2年半の間に、玉名ラーメンのどのお店にいつ行ったのか?を全て記録してます。
で、この中王は意外や意外、全店舗の中で一番多く行くことになってしまいました。
それもダントツで(笑)。
その都度追記すれば良かったのですが、ここにはよく子どもと一緒に行くので写真を取り忘れてしまい、追記する機会を逃してたんですよね。
なんか「子どもにはサービスする」っていう方針でもあるのか?子ども連れてくと子供用にサービスのポテトとか出てきて、子どもがすごく喜ぶんですよ。
これは他のお客でもたまに目にする光景です。
見てて、こっちもあったかい気分になるんですよね。
中王に来るとこのアットホームなホンワカ感がたまりません。
さて、その子どもを連れてきた時に食べた「つけ麺」も美味かったのですが、写真を撮っていないので、今回は「とんかつカレーラーメン」をご紹介。

うーむ、それにしても「カレーラーメン」が880円で「からあげカレーラーメン」が900円、「とんかつカレーラーメン」が950円っていいのか?
ノーマルカレーラーメンにたった20円増しで唐揚げがついて、たった70円増しでとんかつが付くことになるぞ?
この画像観てもらうと分かるけど、70円でトッピングできるとんかつではないと思うのですが…。
んなトッピング見たことも聞いたこともないって。
おおーーーーい大将、なんかかなり”お人好しな方向に”間違ってないですか~?
このままだと損しますよ?
これはメニューを増やしすぎて大将自身、もう良く分かんなくなっているのでは?
※上記は2025年末の値上げ前の価格です。
それはともかくだ。
トンカツとポテトの揚げ物コンビ…
ジャンクだ…ジャンク過ぎる。
伝統の玉名ラーメンを出しながら、こういうキワモノメニューもやる中王。
非常にミーハー度が高いです。
で、横から見るとヴィジュアルインパクトを上げるために盛ってあることが分かります(笑)。

トンカツとポテトの関係性が
「看板とそれを支える支柱」
みたいになってる!!!
よくぞ折れずに頑張ってるね~、ポテト(笑)。
発想が「お子様ランチ」的というか、はったりカマシまくってるというか。
なんなんだ、この
グリーンランド(遊園地)内レストランのようなノリは。
カレーラーメンはね、ものすごく気になっていたんですよ。
そもそもカレー味のものにはハズレがありません。
日本人のDNAにはカレーを欲する本能が刻み込まれているのですから、「カレー」という単語を目にした瞬間、ソワソワするんですよ(笑)。
やたらとカレー屋以外の場所で登場しては私達を悩ませます。
とんかつ屋に行けばほぼ「カツカレー」があるし、うどん屋に行けばほぼ「カレーうどん」があるじゃないですか?
「いや、ここはトンカツ専門店でその肉の旨味が評判になってんだから、まずはトンカツの味をスタンダードにタレで食べとこうよ」
っていう理性をねじ伏せて、何度カツカレーを頼んでしまったことでしょう?
あなたにも心当たりがあるでしょう?(笑)。
これは日本人のDNAに訴えようというお店側の戦略に違いありません(アホだろ)。
でもよく考えてみると、ラーメン屋で「カレーラーメン」がおいてあるパターンってほとんどないですよね?
そりゃそうだろうと思います。
だってカレーラーメンなんか品揃えしたら、いかにも「スープの旨味にはこだわってません」感が出るじゃないですか?
めっちゃこだわってる頑固なラーメン職人なら、絶対やらないイメージがありますからね。
それが玉名ラーメンの激戦エリアであればなおさら。
そう、玉名ラーメンでもカレーラーメンを出すのはここ中王だけなんです。
カレーとラーメン。
一見邪道に思えるその組み合わせってのは果たしてありなのか?
答えは
大あり
です。
中王は玉名ラーメンの歴史にあらたな1ページを加えてくれましたね。
『玉名ラーメンの豚骨スープがベースとなったカレーはとんでもなく美味い』
という定理を生み出しました。
こんな定理を発見したのはかのピタゴラス以来だと思います。
「高級料亭の“まかないカレー“はめちゃくちゃ美味い」
っていう話を聞いたことありませんか?
一流の職人が丁寧に出汁を取って作った肉じゃがは天下一品。
そしてその余った肉じゃがを具として、そこにスパイスを加え、『まかないカレー』を作るらしいんですよ。
当然、旨くないはずがない。
それと同じで、玉名ラーメンの伝統を引き継いでいるこの中王のラーメンスープは旨味の宝庫。
その間違いない豚骨スープに、カレースパイスが加われば、超美味い“ポークカレールー“になってしまうではないですか。
カレーのココ壱のお株を奪うようなポークカレーの出来上がり。
『目からウロコ』の発想(笑)。
見た目、『グリーンランドのレストランで出てきそうなハッタリ感』はありますが、見た目に騙されないでください。
そのスープの味は本物です。
だって、豚骨スープとカレースパイスに加えて、なんと
ココナッツミルク
まで入ってるんですから。
つまりタイのスープカレー状態なんですよ。
シャバシャバカレー好きな私の脳天を直撃してきました。
このスープだけお持ち帰りに出来ないかな?ってくらい美味い。
ってかこのスープでスープカレー屋さんでもやったら絶対に売れる。
でもトンカツはちょっと期待外れだったかな(笑)。
とんかつカレーラーメンよりはその後に食べた『唐揚げカレーラーメン』の方がおすすめです。

本日の真打ち登場!
おすすめというより、これはマジでヤバイ!
こってりラーメンを食べた時以上のドーパミンがあなたの脳内をほとばしるでしょう。
『唐揚げセット』に付いてくる唐揚げの大きさで、まんま3個がぽっちゃりと浮かんでます。
私は以前からここの唐揚げが大好きで、ラーメンとのセットは必ず唐揚げセットにするのですが、その唐揚げがカレーラーメンにたったのプラス20円(900円)で乗っかるのは幸せすぎます!
大将、この間違いに一生気づかないでいてほしい(笑)。
ここの唐揚げは絶品で、それだけでも白飯が進むというのに、カレースープにつけて食べても美味しい!
ラーメン、カレー、唐揚げ…この主役級のメニューたちが一つで全部食えたら…
『二兎を追うものは一兎も得ず』ならぬ、『三兎を追うものが一兎で叶ってしまう』夢のようなメニューです。
もうね、このスープがスープカレーとしてやばいくらい美味いので、これでご飯1杯が一瞬で消えます。
で、唐揚げでご飯、スープでご飯、たまに麺をズズ~っと…の延々リピート!
もう、至福のときです。
おそらく私のように白飯2杯は軽く頼んでしまうことでしょう(笑)。
ちなみに、ここのカレーラーメン(カレーつけ麺も)は『バーモントカレー中辛』ほどの辛さもないので、私は必ず辛さを加えます(ここまでの感想は全て辛味を加えた後の感想です)。
以前は有料だったのですが、テーブルにこいつが大盤振る舞いで置いてあります↓

こいつったら必ず入れてください。
入れないとここのカレーラーメンは完成しません(カレーつけ麺もね)。
ラー油にハバネロと山椒を加えたもの。
ハバネロと山椒は底に沈殿しているんでようく混ぜて、この沈殿している奴を入れてください。
上澄みのラー油だけをすくうとラー油の辛味しかしないので。
これね、無料で使えるのが信じられないくらい美味い。
辛いもの好きの方なら、この辛油のすごさが分かると思います。
「つけ麺は美味い」を思い出させてくれた『魚介豚骨つけ麺』
さて、今度はちゃんと写真取ってきましたよ。
一回食べて感動したけれども、写真を撮り忘れていた
魚介豚骨つけ麺
を今回はご紹介します。

こいつを是非とも語りたかった。
2025年末のメニュー改定の際に、「春雨ちゃんぽん」「坦々味噌ラーメン」「デラックスラーメン」「炙りチャーシュー麺」…などなど、いくつかのメニューがなくなりましたが、こいつは生き残りました。
それはそうでしょう。
「こいつをなくすなんてあり得ない」ってくらい美味いんですもの。
麺はなんかもうくっついてくっついて…
一つつまんで持ち上げると全部付いてくる
みたいな(笑)。
固まりすぎ(笑)。
「おいおい、もうちょっとなんか工夫後ろよ!」
って思うんですが、美味いんだから許せます。
この麺はラーメンのものとは違い、中細麺じゃなく太麺ですね。
かなり食いごたえありますよ。
さらに世の多くのつけ麺屋と同様に、
麺がめっちゃボリュームある。

多分、つけ麺で頼んだ時の麺の量って、ラーメンで頼む時の大盛り~2倍くらいはあります。
つけ麺屋に行くと
「麺の量は小・中・大でも料金変わりません」
みたいなことって多いんですよ。
このシステムってつけ麺屋ならではで、ラーメン屋で「大盛り・ダブル無料」なんて書いてるとこなんてまずないじゃないですか?
そのノリかな?
一体どうした理由で麺の量フリーにしているのかさっぱり分かりませんが、「つけ麺屋は麺の量度外視」みたいな常識が何故かあります。
それに習ったのかな?
で、このつけ汁が、ここの豚骨ラーメンのスープに魚粉を入れて、「豚骨+魚粉の旨味」という仕上げになっとります。
このつけ汁にこいつを写真右上のネギ、もやし、きざみチャーシューをぶち込んで食べるわけです。
あと、魚粉はもともとつけ汁に入ってはいるのですが、別容器で持ってこられるので、
「もっと魚粉多めのほうが好き!」
っていう方は、思う存分に”追い魚粉”をしてくださいな。
入れすぎるとちょっとどろどろにはなりますけど、個人的にはドロドロになっても追い魚粉したほうが美味いと感じました。
さらに、ラーメン頼んだときのようにいつも通り
「ニンニク入れますか?」
って聞いてきます。
これは入れたほうが正解なのか、入れないほうが正解なのかは…
未だに私も分かりません(笑)。
はっきり言って、つけ汁にとろみがあるので、ラーメンに入れたときのようにニンニクの香りは立ちません。
さらに豚骨の濃い味+魚粉の濃い味で、ニンニクの味はかき消されますから(笑)。
まあ、なんにしても問答無用に美味い。
これはね、理屈抜きです。
何が何やらさっぱりなんですが、あのくっつきまくった麺をなんか無理矢理にブツっとちぎってつけ汁にぶち込んで、モヤシやらチャーシューと一緒に掻き込むと、なにやらよう分からんけど美味いんですもの!
なんだその身も蓋もない説明は(笑)。
なんかだんだん食レポが雑になってきている気が…。
いや、これってホント仕方ない。
この中王っていうラーメン屋は「決まった型」がない。
セオリー無視というか。
なんか基本とか無視してアイデア先行で突っ走ってるんですけど、がたがた言わずに食ってみると美味いっていう(笑)。
ハズレもたまにあります。
私たちお客は実験台にされてるというか(笑)。
カレーライスなんて何度リニューアルしたことか。
「豚骨カレー」やら「丼カレー」やら。
しょっぱすぎて食べれないこともありました(笑)。
ずっと試行錯誤していると言うか、ずっと迷走していると言うか(笑)。
「開けてびっくり玉手箱」みたいな。
「美味いかどうかは試してみないと分からない」
これが中王ラーメンのポリシーだと感じました。
いや、実際料理なんてそんなもんなんですって(笑)。
で、さらに「カレーつけ麺」も後日頼んでみました。

「魚介豚骨つけ麺」の時とは別皿の薬味が若干違い、こっちにはフライドポテトも加わります↓

しかし、う~む…私はてっきり「カレーラーメン」のあのスパイシーなサラサラスープカレーをイメージしてたのですが、思いの外ドロドロ。
普通のカレーライスのルーみたいで、ちょっとこれはがっかりでした。
バーモントカレー甘口みたいにモコモコ食感であま~い感じ。
辛味を加えても…うーむ…。
さらに言うとぬるかったね。
ぬるいカレーはちょっと、いや、かなり厳しいよ。
カレーがぬるかったら私はカレーだとは認めないので。
それくらい、ぬるいカレーは不味い。
うーん、これは期待してた味と違いすぎたかな。
つけ麺は魚介豚骨の方を強くおすすめします。
こういう当たりハズレがあるのが中王の面白みっちゃそうなんですが(笑)。
この「どれだけ通っても飽きることがない」のが中王の最大の魅力です。
「味噌ラーメン」があなどれない…
さて、お次は「味噌ラーメン」(850円)です。
もうね、中王はハマりまくってて、あれだけたくさんの全メニューを制覇してるので、片っ端から語っていきますよ(笑)。
ちなみに2025年の年末にメニューが見直され、「坦々味噌ラーメン」というメニューがなくなり、単に「味噌ラーメン」(850円)に生まれ変わりました。
それがこいつです↓

「坦々味噌」時代には乗っていたミンチ肉は乗っておらず、トッピングは豚骨ラーメンに準じております。
チャーシュー、キクラゲ、ネギに加えて、「味噌ラーメンと言えば…」のモヤシですね。
モヤシが乗ってなきゃここの基本の「ラーメン」と区別がつきません(実際は写真よりももっとオレンジの色してます)。
「え~っ!あの坦々味噌ラーメンに辛味トッピングするのが気に入ったのに!メニューから『辛味』のトッピングもなくなってるじゃん!」
とか思ったのも束の間。
「あ、そう言えばこいつがあったな」↓

カレーラーメンの時に活躍したこいつですが、辛いもの好きの人にとっては、はっきり言って万能調味料です。
何に入れても美味いので、辛いのが好きな人はマストです。
で話を戻して、この味噌ラーメンですよ。
抜群に美味い。
下手すると基本の豚骨ラーメンよりも。
いや、ほんとに
「もういっそのこと味噌ラーメン屋にしちまえよ!」
って思うくらい。
なんなんだ、この甘みは。
北海道とかの味噌ラーメンと違い、赤味噌じゃなくて塩味がきつくない。
バターとかコーンとの相性は良くないかもしれませんが、別にそれはそれでいいです。
これはこれで味噌ラーメンの一つの完成形というか。
北海道のヤツとはまったく別物だと思ってくださいな。
このスープが抜群に美味いんだけれども、これが特性辛油と相性抜群!
まずは半分をそのままで食べてください。
っていうか、美味いと思ったら
何も入れないでそのまま最後まで食べても満足度は高いです。
実際、私も1回目はそうしました。
辛油を入れたかったんですけど、あまりにもスープが美味いので入れずに終わりました。
2回目は途中から辛味をスプーン1杯入れ、そこからこいつが覚醒したんですよ。
ヤバすぎです。
甘みと辛味が絶妙に同居した時のスープってどうしてこう飯がススムんでしょう!
この中王では味噌ラーメンと白飯の組み合わせは最強ですよ。
実はチャーハンがやばい…
私はラーメン屋でチャーハンは頼まない派です。
なぜかと言うと、ラーメンのスープを一緒に食べて最高なのはチャーハンではなく白飯だからです。
あの”味変できる替え飯”で有名な麺屋いっぽうの『変わり飯』でさえも、もともとのスープが台無しになるから嫌で、あえて白飯をぶち込んでいる私Simackyでございます(笑)。
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『麺屋いっぽう』玉名ラーメンの革命児
玉名ラーメンはとにかくスープが美味すぎるから、その味で白飯を掻き込みたいんですよ!
とにかくラーメンが主役。
玉名ラーメンのスープを麺で楽しむだけでは飽き足らず、ご飯でも楽しみたい!
そんな私がチャーハンなど頼むわけがない。
頼むのは玉名以外のところで食べるときくらいです。
特に熊本市辛島町にある『秀(しゅう)ちゃんラーメン』ではチャーハンの普通サイズとハーフラーメンをセットにした『チャーハンセット』しか頼んでませんでした(当時すぐ近くで働いていたので昼飯によく通ったものです)。

この階段登ったとこがそう

チャーハン+ハーフラーメンセット
こちらの場合は、ラーメンは至って普通な典型的熊本ラーメンで、突出した個性がラーメンにあるわけではありません。
ただチャーハンがとにかく美味い!
おそらくお客の人気がそうだったので、こういうメニューが生まれたんだと思います。
この秀ちゃんラーメンでは主役はラーメンではなくチャーハンなんです。
みんなこのチャーハンセット頼んでます。
そしてこの中王ラーメン。
「全メニューを制覇するぞ!」
となって、全てのラーメン、ちゃんぽん、担々麺、つけ麺を食べ尽くした後に、
「そういや、まだチャーハン食ってなかったな」
と思い、『高菜チャーハン』(410円)を食べてみたんです。

そしたら
人生で食ったチャーハンで一番美味かった…。
なにこれ?
高菜ってチャーハンではこんなにいい仕事するの?
秀ちゃんのチャーハンどころじゃない。
玉名ナンバーワンの人気を誇るチャーハン、千龍の通称『悪魔チャーハン』は美味いけど、お値段が高いし(1000円)ボリュームが3,4人前で一人じゃ頼めないから、滅多と食べません。
その意味ではラーメンまる孔(長洲町)のチャーハンが玉名ではナンバーワンだと思っていたのですが、それさえも凌駕するか…。
けれどもこれはボッチ飯でも食える。
たったの410円。
千龍の半額以下です。
あまりにも美味かったのでもう沼ですよ。
次の再訪時には普通のチャーハン(380円)を。

おいおい…。
もうね、小栗旬のCM
「これが家でも食えたらぁ…!!!」
状態ですよ。
チャーハンの究極の理想像を体現してます。
王道中の王道ど真ん中チャーハン。
誰もがチャーハンに求める全てを兼ね備えてます。
ありがちな”かまぼこ”でげんなりすることはなく、しっかり刻んだチャーシューが入った本格チャーハン。
パラッパラで、しっとりしてて、口に入れた瞬間、ホワって溶けます。
冷めても固くなることなくふわふわのまま。
で、噛むたびにチャーシューの旨味が口いっぱいに広がります。
高菜チャーハンも美味かったけど、このノーマルチャーハンの基本に忠実な「that‘s チャーハン」的な優しい美味さも捨てがたい…。
「これだぁ!俺はこういうチャーハンが食いたかったんだぁ!」
かまぼこじゃなくて、これだけふんだんに刻みチャーシューを入れて、たったの380円ですよ?
うーん…
企業努力!
私はね、あまりの感動に、このチャーハンを主役にしたいと思いました。
そして再訪して頼んだんです、大盛りチャーハン(680円)を。

大盛りは『お玉2つ分』っていう形をしてます(笑)
「うーん、これだけだと寂しいな。でもこれ頼んだら普通のラーメンは頼めないし、ここはやっぱ唐揚げがピカイチに美味いからやっぱり唐揚げ頼んどくかな…ん?…んんんん!?」
『ハーフラーメン』(450円)?
そ、そんなもんがあったことをすっかり忘れていたぜ…。
これまで
「一体誰のために、どういう時のために存在するメニューなんだ?お子ちゃま用か?俺は一生頼むことはないだろうな」
とか思っていたあのハーフラーメンが、まるでこの時を待ってましたと言わんばかりにメニュー表の中で光っているではないですか!
で、出てきたハーフラーメンにびっくり。

普通サイズやないかい…
いや、これ普通ラーメンサイズの丼で出てくるんですよ。
で、当たり前のようににんにくも入れてくれます。
けど、実はチャーシューが2枚のところを1枚に、そして麺も半玉になってます。
けれども、スープの量は普通サイズで、しかもこのスープは通常じゃなくて『こってりラーメン』のスープなんじゃないかな?
普通ラーメンはこんなにオイリーじゃなかったと思うけど。
画像見ても分かる通り、スープ表面に見えるのは明らかに背脂ですよね?
これね、私のようにスープ飲み干す派の人からすると、かなり満足度が高いですよ?
つまり、『ハーフラーメン』などとのたまいながら、きっちり普通ラーメンを食べたくらいの満足感があります。
ま、まさか、ハーフラーメンってこのために狙ってメニューに存在してたの?
大将、実はお人好しじゃなくて戦略家?
この組み合わせやばいよ?
だって大盛りチャーハン680円、ハーフラーメン450円で1130円なんですもの。
「チャーハン食いたいけどここのラーメンも絶対に食べたいし…」
っていう悩める中王ファンには絶対におすすめしたい。
っていうかこれをセットで1000円ぽっきりで売ったら秀ちゃんラーメンみたいに看板メニューになると思うんだけど。
それくらい最高の組み合わせを発見してしまいました。
多分、中王のお客でこの組み合わせを頼んだのは私くらいでは?
いやー、こういうことがあるから全メニュー制覇とかやってみるもんですね。
大将!
セットメニュー化を是非ともご検討くださいな!
はい、というわけで本日は中王ラーメンを紹介しました。
年末年始、怒涛のように中王ラーメンに通い続けたのですが、2026年2月1日現在、ここの大将はいなくなってしまいました。
すごく腰が低くて丁寧な接客をされてたんですが、東京の神田に行かれたそうです。
ラーメン屋に行かれたということですが、それが一時的な修行であって、また帰ってくるのか?
もうこの中王を手放したのか?
そこまでは聞けてません。
うーむ、これまで中王を応援してきたのは、かの大将の人柄に惚れたからこそ。
大将…カムバーック!
玉名ラーメンにはあなたのような人柄が必要です!
Simackyでした。
それではまた!

