『ROSIER/RAIN』(LUNASEA)LUNASEAの隠れ名曲パート②

本記事はプロモーションを含みます。

どうもsimackyです。

本日はLUNASEAが1994年にリリースした3作目のシングル

『ROSIER』(ロージア)

と、カップリングの

『RAIN』(レイン)

を語っていきますよ~。

『ROSIER』解説

メイン作曲者”J“の苦悩

この『ROSIER』は、LUNASEAのロックナンバーとしては、『WISH』と並び、代表曲中の代表曲、人気曲中の人気曲と呼んでもいいかもしれません。

ライブではハイライトになる重要な位置で演奏されます。

どちらもメインソングライターであるJの作曲です。

Jという人は、LUNASEAの中で最もポップセンスと骨太ハードロックの要素を強く持ったメンバーで、彼の曲は彼の曲だと一発で分かります。

一番ヒットメーカーとしての才能があったんじゃないかな?

けれども、そんなJも最初からヒットメーカーとしての才能を開花させていたわけではありません。

通算3作目のオリジナルアルバム『EDEN』の制作時には、『売れる曲を作らなければいけないプレッシャー』でノイローゼになり、なんと失踪します。

現実逃避しちゃった(笑)。

失踪どころか「放浪の旅に出た」とかなんとか言ってたのですが、本当だとすると大事ですよね。

XのTAIJIといい、エクスタシー軍団のベーシストは、どうやら天才的で放浪癖があるようですね(笑)。

まあ、そういう状況に陥ったのは、2作目でありメジャーデビューアルバムの『IMAGE』がセールス11万枚と、レコード会社の期待した結果にならなかったためです。

「売れる曲を作れ」と。

『EDEN』制作は難航を極めたらしく、煮詰まったJは自信喪失して上記の行動に出てしまったんですね。

ここで味わった苦渋をバネに、この名曲「ROSIER」を作ったと言われています。

この曲のギターソロ前半部分では、Jによる英語の語りが入りますが、何を言っているのか調べました。

「物心付いた時、理由や探求の意味を伝えられていなかった。 俺はどうすれば良い?何を掴めば良い? “神のみぞ知る”という言葉は俺には通用しない。 始まりも終わりもないこの街で、存在だけが寂しさや厳しい現実から俺を遮断する。でも俺は光を探し続けている。俺が引き金だ、俺が自分の最後の道を選ぶ。 花咲こうが落ちようが、それは俺次第。」

~ヤフー知恵袋より引用~

『EDEN』での制作に入るまで、おそらくJは人生において挫折を味わったことがなかったのでしょう。

なんとなく音楽が好きだったから、バンドを続けていたら、才能があったのであれよあれよと言う間にプロになってしまった。

しかし、いざ、『プロ=ヒット曲』の壁にぶつかってみて、その時に初めて、自分が何の覚悟もなくこの業界に飛び込んだことを思い知った。

「誰か答えを教えてくれよ」

と甘ったれる情けない自分。

答えなんて誰も教えてはくれないのが現実。

これは自分が決めた道なのだから、分からなくても腹くくって進んでいくしかないんだ。

どんな結果になろうとも、自分が下した選択に後悔しないし、言い訳しないし、全部受け止めるしかない。

もう、答えが分からなくてオロオロしていた自分とは決別だ。

意訳するとそんなところでしょうか?

そんな気持ちだったら、そりゃ

ライブ中にマイクぶん投げたくもなるでしょう。

「いやっほぅ~い!俺はもう生まれ変わったぞ~!てめぇらも開き直っちまえよ~!」

みたいな顔してご機嫌にぶん投げてますよね(笑)。

生まれ変わったLUNASEA

当時、何が衝撃的だったかって、この『ROSIER』のMVですよ。⇩

見事なまでに白と黒のモノトーンで統一された世界に、Jの燃えるような赤い髪が映える映える。

「え?Jってこんな人いたっけ?」

ってなりましたよ、当時は。

だって、Jってルックス的にそんなに目立ってなかったし。

っていうよりも当時、私が友達から借りて観ていた1992年のライブビデオ『IMAGE OR REAL』では、メンバーが皆似たような髪型やメイクをしていて、誰が誰やら区別がつかなかったんですよ。

それが、この『ROSIER』のMVでいきなり垢抜けたと言うか。

特に教祖にしか見えなかったRYUICHIが髪を切ったら、普通にイケメンだったことにびっくりしたと言うか(笑)。

クラスの女子達がえらいキャーキャー言うから、改めて見ると、

「あ、これは普通にモテる人じゃあないですか!」

と見直したというか(笑)。

「薄暗~いところで薄暗~いロックを陰湿にかき鳴らしていたLUNASEA」が、こんな陽の当たる真っ白な明るいところで、快活ロックチューンを演奏していることに、『垢抜けた』と感じたのもあるでしょうが。

そういうインパクトが凄く強かったので、やっぱり我々のリアルタイム世代にとってこの『ROSIER』は、

LUNASEAが突き抜けた曲

という印象が強いですね。

イエモンで言うところの『太陽が燃えている』ですよね、完璧に。

隠れ名曲『RAIN』

さて、本日の本題はこっちの曲ね。

カップリングに名曲が隠れているLUNASEA。

この曲はそんなLUNASEAらしさが全開で、下手すると『ROSIER』よりも好きっていう人がいても、全然おかしくない。

作曲者はINORANです。

LUNASEA第三のコンポーザーであり、独特のセンスを持つリズムギタリスト。

ちなみに私はLUNASEAの中で一番評価しているコンポーザーと言うか。

私が

「はっ!この曲はすげぇぞ!」

ってなる時はINORAN作曲のナンバーが多かったですからね。

『IMAGE』なんかモロにそう。

これはLUNASEAが好きな人であればグサッと来るでしょう。

初期のLUNASEAのらしさだったり、この頃しか持っていないキラリと光るセンスが凝縮されてるんですよね。

この味は後期LUNASEAでは味わえない。

⇧はファイナルアクトの時のやつですけど、この曲人気が高くて、You Tubeにライブがたくさんあがってるんですよ。

それだけ、ファンに愛されている隠れ名曲ということです。

ファイナルアクトはどの曲もクオリティが高くて、これを聴いた後だと初期のライブは拙く感じてしまいますね。

ただ、RYUICHIの歌い方が変わった後なので、それが気に食わない人は初期のものを探してみてください。

けど、歌い方変わったRYUICHIってそんなに悪いかなって思えると思います。

って、かつて一番ブーイングしていた男がこんなこと言っても説得力ありませんけど(笑)。

この変わった後のRYUICHIの声に最近特にハマってるんですよね。

今回ご紹介した2曲が収録されたベストアルバム⇩

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