『麺の小やま』”金”か”白”か!?あなたはどちらを選ぶ

 本記事はプロモーションを含みます。

どうもsimackyです。

本日は玉名にあるラーメンの人気店

麺の小やま

をご紹介しますよ~。

※ちなみに「おやま」と読みます。

⇧の画像は温泉旅館の画像を間違って貼ったわけじゃありませんよ?

れっきとしたラーメン屋です。

創業は2015年なので今年で10年目。

創業40~50年はザラ、中には70年近い歴史もある老舗店舗がひしめく玉名にあっては、かなり後発組に入ります。

その辺りは別記事で玉名ラーメンの歴史を説明してますので、こちらをどうぞ⇩

後発にも関わらず、かなりの人気店になっており、老舗以外のお店で近年ここまでブレイクしたお店はないと言えます。

そしてお客さんの層も、玉名ではちょっと見ない光景が繰り広げられてて、

やたらカップルが多い。

「ラーメンは食べたい。けれども彼女を連れて行くには、玉名ラーメンのお店は

ちょっと色んな意味で厳しい

という彼氏たちが、この店を選んでラーメンデートでもしているのでしょうか?

その気持ちも分からなくはないですが。

玉名ラーメン四天王なんかのお店で、あれだけ獣臭のするラーメンに、さらにニンニクチップ乗せて食べた日には、その後、

絶対キスとかできませんからね(笑)。

そんな人気店をどうして最後の最後にご紹介するのか?

それは『麺の小やま』が玉名で一番の

若輩者だからです。

「先輩は先、下っ端は最後だろ!」

って、いきなり年功序列!?

ひよこまめってそういう価値観のサイトでしたっけ?

というのは冗談で(小やまさんごめんなさい:笑)、この小やまの味はかなり玉名と違うので、玉名ラーメン紹介が一段落して書こうと最初から決めていたんですよね。

そういうわけなので、本日は満を持しての紹介となります。

4枚看板の正体とは!?

玉名ラーメンは言うまでもなく『豚骨ラーメン』であることが前提で、ただ『ラーメン』と表記される場合は、豚骨ラーメンです。

で、他のメニューはあんまりありません。

味噌とか醤油とか品揃えしているお店は数店舗だし、推しているのはあくまで豚骨ラーメンです。

なので、「玉名ラーメンらしい味」を求めてお店に入ったのであれば、シンプルに「ラーメン」と表記されているものを頼めば問題ありません。

しかし、この小やまの場合は、金・白・黒・赤の4種類の看板メニューがあります。

まずこのメニューを見てどれを頼めば良いのか『推し』が分かりません。

「ん?玉名ラーメンを食べに来たんだけども、一体どれを頼めば玉名ラーメンなの?」

となる方もいらっしゃるかと思います。

答えは最初に言っておきますが、

このお店に玉名ラーメンなんぞありません。

玉名市内にあるラーメン店をすべからく『玉名ラーメン』と呼ぶのであれば、これは玉名ラーメンでしょう。

けれども、ここの豚骨ラーメンはいわゆる『典型的な玉名ラーメンの伝統の味』かというと、まるで違います。

さらに驚くことに、他の玉名のお店と違い、

一番人気メニューは豚骨ではありません。

「な、何ですとぉぉぉおおおっ!!!!」

と、あなたの頭の中が混乱してきたところで、説明しておきましょう(笑)。

まず、『金のラーメン』。

鶏ガラをメインにしつつも、ゲンコツ(豚骨)や野菜・乾物などもベースにしてます。

メインはあくまで鶏ガラなので、豚骨臭はありませんし、煮込み時間を長くしないことにより、スープが琥珀色に透き通っています。

「はぁ?ここ玉名だよ?なんで豚骨じゃないラーメン食べなきゃならんの?」

と油断していると、あなたの味覚にドロップキックが直撃しますよ。

正直、豚骨食べたかった気持ちを忘れるくらい美味い

ので、毛嫌いせず、ぜひ一度食べてみてください。

それもそのはず。

なんとこの金のラーメンが小やま自慢の一杯なんですから。

クチコミを調べても、お店に行ってみても、この金のラーメンを注文している人が圧倒的に多いことが分かるので、これが文句なしの一番人気でしょう。

これは一体「何ラーメン」と称したら良いのでしょうか?

鶏がらメインなのでさしずめ

「チキンラーメン」

とでも呼べば良いのでしょうか?

・・・・・・

ん?

・・・・・・・

良いのか?

その呼称は間違ってはないんだけど、なんか微妙なような。

褒め言葉にはなってないような?

客「大将、ここの金のチキンラーメン美味いよね!」

大将「あ、ありがとうございます!(え?チキンラーメン?俺が研究に研究を重ねて開発した自慢の究極スープを、言うに事欠いてチキンラーメンだとぅ?これってバカにされてる?いや、きっとこのお客さんに悪気はないんだ。褒めてくれてるに違いない。いや、でもいくらなんでもチキンラーメンはバカにしすぎだろ。うちのは「すぐ美味しい凄く美味しい」じゃあねぇんだよ?んな、簡単にできねぇよ?)」

と、大将を『疑心暗鬼のスパイラル』に陥らせてしまうかもしれません。

うん、これは絶対言っちゃ駄目なやつです。

いいですか?(言おうとしたのお前だけだよ)

そもそも豚骨だしもブレンドしてますしね。

クチコミを読んでいると、『金の醤油ラーメン』と勝手に呼んでいる人が多かったのですが、そんなに醤油味は強くないです。

これは「金のラーメン」という新しいジャンルと捉えても良いかもしれませんね。

次に白のラーメン。

金のラーメン用に使った鶏ガラなどに、ゲンコツ・背骨などの豚骨をさらに追加した上で、じっくり10時間以上煮込んであります。

そのため九州では馴染み深い、いわゆる豚骨の白濁スープが出来上がります。

これは見た目からしても典型的な豚骨ラーメンなのですが、金のラーメンのベースに豚骨を追加した感じなので、純粋に豚骨のみというわけでもないですよね。

玉名ラーメンの特徴的な豚骨臭はほぼありません。

玉名にラーメン屋を開業しておきながら、その味からは玉名ラーメンの味に寄せようとしている感じはサラサラ感じられず、

「え?玉名ラーメン?あの臭いやつ?うちがそんなの出すわけないじゃん、アハハのハ(失笑)」

とでも言われた気分になります。

大将は一言もそんなこと言ってないんですけど。

そんな被害妄想に勝手に取り憑かれてしまうほど、軽やかに想像の上を超えてくる豚骨ラーメンです。

まあ、これまたアホみたいに美味いですよ。

っていうより、あまりにも金のラーメンばかりを皆が頼んでいるので、もう少しこちらに注目してもらいたいですね。

これは個人的には小やまで一番好きかな?

で、この白ラーメンをベースにして黒マー油をトッピングしたものが「黒ラーメン」、

唐辛子やコチュジャン・豆板醤などでからさをトッピングしたものが「赤ラーメン」になります。

ベースとなっている白ラーメンが美味いので、この2つも美味しくないわけがありません。

つまり、4枚看板とはいっても、スープで大別すると鶏がらメインの「金のラーメン」と、豚骨メインの「白・黒・赤ラーメン」の2種類に分けることができるわけです。

なので、

「ちょっと今日は豚骨はきついかな…。別に豚骨にこだわりないし」

と言う時は「金のラーメン」をおすすめします。

「ここの豚骨ラーメンはどんな味かな?」

と、豚骨の味を求めるのであれば「白ラーメン」「黒ラーメン」をおすすめします(赤ラーメンは辛いのが大丈夫な人)。

ただし、

「さあ、今日は噂に名高い玉名ラーメンを食べる日だぞ!」

玉名ラーメンらしい味』を求めて行くのはお門違いです。

例えるならば、熊本ラーメンチェーンの『味千ラーメン玉名店』に行って

「なんじゃこりゃ?玉名ラーメンとは味が違うじゃないか!」

と怒るようなもの。

最初からここは『玉名ラーメンとは別物』という意識で行ったほうがいいです。

『白』と『金』を食べ比べ

もう10年近く前から小やまには行ってるのですが、近隣の千龍と同じく、ここは『飲んだ後の締め』に使うことが多く、”美味い”という記憶はあっても、具体的な味があんまり思い出せなかったんですよね(笑)。

いつ何を食べたのかさえ覚えていません。

ただ、赤・白・金・黒の全てを食べましたし、

「結局、全部美味いじゃん」

ということだけはかろうじて覚えてました。

ということで、今回は一番人気の『金』と二番人気の『白』を食べ比べてみました。

まずは金のラーメンから実食。

今回は煮玉子(100円)をプラスしました。

ん~、相変わらず美しい。

おおぅ、メンマが入っているではないですか!

このメンマって奴は、玉名ラーメンでは、いや、九州ではあまり出会うことのない”レアキャラ”なので、こいつが出てくると

「なんか関東のラーメン出てきたぞ~!」

って気分になりますよね(笑)。

たまにこっちのラーメン屋で出くわしても、なんか微妙な薬品臭がしてあんまり良い記憶がないのですが、ここのは手抜かりなし。

間違いなく美味いやつです。

まず、スープを一口…

・・・・・・

は~…ため息しか出ない。

すっごい上品。

じっくりと美味い。

酔っていないで食べるとこんなにも美味しかったのか(笑)。

酔っ払ってる時にはあんまり注文しなかったのは、濃い味のものが欲しかったからなんだろうな~。

クチコミでもあった、「うどんとかそばとかに近い」という感想は、確かに私もそう感じました。

けれども、ダシの旨味が効いた和風の味わいの割には、カツオとかの魚介系ダシとはちょっと違うんですよね。

これはやっぱりノンジャンル、というより『金のラーメンというジャンル』なんだと思いますよ。

これは嫌いな人いないんじゃないかな?

だって、「これにどう文句のつけようがあるんですか?」ってくらい美味いんですもの。

で、麺は玉名の中細麺と違い、博多並の極細麺。

この盛り付け方もオシャレだな~。

麺の向きが揃えてあって。

『ラ王』や『麺職人』とかのカップ麺のパッケージで見られるあれですな(笑)。

パスタ屋とかでは盛り付けにこだわるけど、意外とこれやってるラーメン店ってないんじゃないかな?

ちなみに、私のラーメン人生でこれ見たのは小やまだけです。

わざわざ、こうやって麺を丁寧に盛り付けるところからも、麺に対するただならぬこだわりを感じます。

ここの麺はどっかりこず、気がつくとどこかにいなくなってしまいますので(お前の胃袋の中だよ)、物足りない場合は替え玉ができますよ。

あ~、飲めば飲むほど美味さの波が襲ってくる。

あっという間に完食。

ホントに、

「え?今俺ってラーメン食べたんだっけ?」

ってくらい一瞬でなくなります。

まだ余力があれば、替え玉も良いのですが、ここではご飯ものもおすすめ。

追ラー茶漬け』ですね。

これです⇩

のり、ネギ、柚子胡椒などの薬味が白ご飯の上に乗せてあり、これに余ったスープをかけて食べます。

私の場合は、

「これにスープを掛けて食べろだぁ?ちゃんちゃら可笑しいぜ!俺は絶対こうするぜぃ!」

と、ラーメン丼にぶち込んじゃって、最後の一滴まで食べ尽くします。

で、食べきると丼の底はこうなってます⇩

スープ飲み干して「愛」って。

非常にあっさりしたラーメンなのに、愛情表現はかなり濃いですな(笑)。

そうか、この店にカップルが多いのはこれを使っているわけか。

おそらくこんな展開に…。

彼氏「今日は絶対伝えたいことがあってここに誘ったんだ」

彼女「え?なあに?」

彼氏「それはこのラーメンを食べきったら分かるよ」

彼女「え~?分かった~」

・・・・(完食)

彼女「え…タモヅくん、これって…」

タモツ「それが俺からのメッセージだよ、タエコ…結婚すでくれ!」

タエコ「タモヅぐぅん…、う、嬉すぃぃ!!!!」

「嬉すぃぃ!!!!」じゃねぇよ。

つまみ出されろ、おのれら。

こんなカウンターしかない店でこんなんやられたら、隣でラーメン吹き出してまうわ!

東北からこんなしょうもないことしに玉名まで来るな。

郷(くに)へ帰れ。

そういえば、なんか一蘭とかがこんな丼やってたな。

丼の底になんか書いてあるやつ。

いや~、最高に美味かった…ごちそうさまでした。

続いて『白のラーメン』

・・・・・・

う~ん、やっぱりここの豚骨は上品で優しいの~。

っていうかだんだん食べているうちに、

なんというか…

こ、これは…

あれ?

いや、これ絶対金のラーメンより美味いんですけど。

ま、味の好みは人それぞれだとは思いますが。

白のラーメン…こんなに美味かったっけ?

いつも酔っ払って来てたから、味の濃いものしか味覚が分かんなかったのかもしれません。

これはべらぼうに美味いですよ。

今回の私は酔っ払っていないどころか、この半年間で玉名ラーメンを2日に1回くらい食べてメタボ腹と引き換えに、味にうるさい味覚になって来店してるわけです(自分で言うな)。

その味にうるさい味覚で久々に食べてみて思ったのですが、これは単にあっさりとかいう簡単なものじゃあありません。

ものすごく深い旨味があります。

系統で表現すると、かなり意外に思われるかもしれませんが、先程も名前が出たあの

『一蘭』に近いです。

この表現は怒られるかな?

けど、私の好きな一蘭の味に近いと感じたんですよね。

あれが工場で製造されたスープだとすると、これはそれを現場で作ってるからもっと『生の風味』になってさらに風味豊かになった感じ?

これはやられた…想像以上に、いや、記憶以上に美味いです。

なんか、玉名ラーメンのトップクラスの一杯を味わった時にのみ訪れる『至高の幸福感』っていうんですか?

「もはや感動を通り越して感謝したい」っていう、あの気持ちが来るんですよ。

スープをすする手が止まらないっていうあの中毒性。

いや、皆さん、金のラーメンもいいですけど、とにかくまずはこの白のラーメンを食べてみていただきたいです(お店は金のラーメン推してますけども)。

ん~、ただおかしいな?

確か私の酔っ払った時の記憶によると

「白のラーメンよりも黒のラーメンの方が美味い」

って思っていたような気がします。

ま、酔っ払いの記憶なんてあてにならないので、それはまた今後に追記していくことにしましょう(笑)。

ちゃんとメニューに載ってる”隠れメニュー”を実食(再訪)

実はこの麺の小やま、隠れメニューがあることを多くの人が知りません。

「麺の小やまは白・黒・金・赤の4種類と、後はたまに期間限定メニューがでるよね」

とほとんどの人が思ってます。

しかし、実はあなたの眼の前に隠れメニューは潜んでいるのです。

メニューの下部をちゃんと目を凝らして見てください⇩

拡大すると…

「金の辛麺」「焦がし醤油」

という2つのラーメンが実は載っているんです。

「麺の小やまは4種類」という先入観と、「商品の写真が付いていない」ことにより、「メニューを見ているのに誰の目にも止まらない」という、まるで

一流マジシャンが使うような視覚的トリック

を駆使しているのです!

「な、何ぃっ!き、消えた!?」

みたいな。

んなことができるのは

Mr.マリックか『黒子のバスケ』の黒子くん

くらいですよ、まったく…。

そしてそのトリックの効果を示すように、500件を超えるGoogleクチコミがあるにも関わらず、この2品を注文したというコメントは

たったの2件しかありません。

すごっ!

見事に皆が騙されている。

なんという高等技術…。

・・・・・・

いや、「駆使しているのです!」じゃねぇよ。

お客から隠してどうする!

食わさんかいっ!

私もこの店にはオープン直後から行っているのですが、こんなメニューの存在に気がついたのは、今回ブログに書こうとメニュー画像をじっくりと見ている時でした。

一体いつ追加されてたの?

ちなみに私の周りで、このメニューの存在に気がついている人は1人もいませんでした(笑)。

そんな『ウォーリーを探せ』メニューのうち、今回は『焦がし醤油ラーメン』を実食してみました。

ちょっと一見すると混ぜた後の『黒ラーメン』のようにも見えますが、これが焦がし醤油ラーメンです。

スープ表面の光沢を見れば分かる通り、スープ表面に玉名では見覚えのある油膜が張ってます。

つまり、どういうことか分かりますね?

女性好みのあっさり優しい味が特徴のこの麺の小やまにおいて、もっともこってり濃厚な一品となっております。

これも基本のベースは白ラーメンです。

地元コラボで、玉名市の醤油・味噌を焦がしてブレンドしてあります。

もし、

「麺の小やまに一度行ったけど、あっさり過ぎて物足りなかった」

という方であれば、是非食べてみてもらいたいです。

はっきり言って、この店に存在しているのが不思議に思えるほど男性向けのメニューです。

豚骨臭がしないのは相変わらずですが、かなりパンチが効いていますよ。

ただし、食べた後は天琴で食べた後みたいに、唇が脂でべったべたになりますから、覚悟しておいてくださいね(笑)。

『ゆで餃子』はここにしかない!

皆さん、ラーメン屋に行ったら餃子を頼みますよね?

それっていつも『焼き餃子』じゃないですか?

中華料理屋に行けば『水餃子』が出ますよね?

けどね、この麺の小やまには『ゆで餃子』なるものがあるのです。

『水餃子』との違いはなにか?

中華で出てくる『水餃子』は、あらかじめ水で茹でることを前提として、餃子の皮をかなり厚くしてあることがほとんどです。

厚くしないと皮が破れてしまうんで。

こんな感じですね⇩

熊本でいうところの『だご汁のダゴ』みたいに、生地が厚くてもちっとしてて、ホントに団子食べてるみたいな感じ。

けれども、ここの『ゆで餃子』は、普通の焼きに使うもの、あるいはワンタン麺とかに使うワンタンのように皮が薄いんですよ。

それが茹でてあるので、ペロッペロなんです。

ちょっとお玉でかするとすぐ破れちゃうみたいな。

けれども、もう食感がトゥルットゥルなんですよ。

これにかかった特製の餃子タレが美味いんですよね~。

ごま油がいい仕事しているんですよ。

これは他ではめったと味わえないので、是非とも食べてもらいたいです。

これを食べて以降、家で酒のつまみに焼いていた餃子は、全てゆで餃子にするようになりました(笑)。

これは逸品ですよ。

ちなみに8個で400円、ハーフの4個だと200円なので、コスパも非常に高いのですが、8個でもペロッと食べれちゃいますよ。

知人と一緒に行ったのですが、この餃子には驚いていました。

これは小やまではマストですね。

追記【重要】:お店の名前もメニューもそのままで大将が変わっている(2024年10月)

2024年10月に来訪すると、カウンターの中の見慣れた人たちがいなくて総入れ替えになってました。

「ありゃ?大将たち夫婦は?見事なまでに一人も見たことないんだけど」

店を出た後に、「経営者かなんか変わったのか?売却?」と知人に聞いてみると、

「噂では、経営者はもとからあの大将じゃなかったらしいよ。10月1日からリニューアルしてあの大将がいなくなってる」

とのこと。

な、何ぃぃぃぃ?

どういうこと?

っていうか、大将が「小山(おやま)」さんだったからお店の名前も「小やま」だったわけでしょ?

あの小山大将あっての麺の小やまじゃないの?

オープンから小山大将がやってたんだから、スープから何からこの美味いラーメンを生み出したのは小山大将だったわけでしょ?

まあ、知人からの噂話の又聞きなので、事実関係の信憑性はともかくとしても、長いこと頑張ってた小山大将がいなくなったのに、店が営業を継続しているのは確かです。

そりゃねぇぜ~!

この記事書いた意味なくなるじゃん!

だって私が書いた記事は、小山大将のラーメンの味を私が「美味いですよ!」ってオススメしてるのに、その店に行ってその人が作ってるラーメンを食べれるわけじゃないんですよ?

味千ラーメンなんかのチェーン店で店長が変わるのと、玉名ラーメンの大将が変わるのは全然違うんです。

工場でスープ作ってるわけじゃないんだから。

マニュアルがあれば誰でも同じ味が作れるわけじゃあるまいし。

あの寡黙な大将の腕前は買ってたんだけどな~。

大将の信頼性で行ってた部分はかなり大きいので、いきなりい変わりました言われてもねぇ。

例えばですよ?

私が昔から一番好きな大輪であの看板大将がいきなりいなくなって、それまで見たこともなかった人がいきなり厨房に立ってて

「これまでと変わらぬ味です」

って言われても説得力ゼロというか。

大輪ファンとしては「いや、駄目でしょ」ってお店行かなくなると思います。

そんな新人くんに作らせても味が落ちないのであれば、誰も苦労しないわけです。

玉名ラーメンの各店の大将たちが、毎日変わらぬ味をキープするためにどれほどの苦労をしていることやら。

「気温や湿度が違えば、同じやり方でも同じスープはできない」

って言われるくらい難しんですよ?

30年以上毎日ラーメンと向き合っている大将たちだって、そこに命かけてるわけです。

それでも

「あれ?今日のスープはいつもとなんか違うよ?」

って、いつお客に突っ込まれるかヒヤヒヤしながらやってるわけです。

それくらい味のキープ、安定感って困難なんですよ。

だから真剣勝負なんですよ。

まだね?

後任の人がずっとそこで修行してた人で、「いつも顔を見てたあの人か、覚えてる」っていう状況なら納得できますよ?

また大輪の話するけど、先代大将から息子さんに代替えした時は、もう息子さんはその前からずっと厨房で手伝ってましたから、安心できたわけです。

けど今回のはこれまで修行してた弟子が受け継いだようにも見えないし(そんな人見たことなかったし)。

この麺の小やまのラーメンは、「金のラーメン」も「白のラーメン」も味が繊細だし、かなりこだわったダシを絶妙の配合でブレンドして取っていると思うんですよ。

だからこそあの大将のセンスに感心してたし、んなもん一朝一夕で真似できるわけがない(今回はかなり昔に一度だけしか食べていない赤ラーメンを食べたので、違いは分かりませんでした)。

あの大将でないのであれば、店の名前もメニューも変えなきゃ、お客に対して失礼になりません?

だって今の『麺の小やま』っていう名前の信頼性は、これまでのラーメンを食べた人たちからの信頼性で出来てるわけでしょ?

今、厨房に立っている人たちが築いた信頼関係ではないわけですよ。

その信頼性の上に乗っかる資格がある人は、大将本人、もしくは

ちゃんと大将のもとで修行して合格をもらった人

じゃなきゃ駄目じゃない?

なんというか、今回の出来事は

「ちょっと、先人が築いてきたものを軽く考えすぎじゃないかな?」

って感じました。

そもそも今回行ってみて、味を云々言う以前に、論外でした。

これまではメニューがどこに座っても(全席カウンターね)ちゃんと見れたのに、今回行ったらテーブル(そこで食べるとこ)に貼ってありました。

ちなみに私の席の前には貼ってありません。

で、隣のお客はそのメニューの上でラーメン食べるしかないんですよ?

必然的に、私はとなりのお客に丼をどかしてもらわないとそのメニューが見れないわけです。

貼ってあるからメニューを動かせないんだもん。

「す、すみません、ちょっとメニュー見たいから丼どかしてもらっていいですか?」

って私も、私の後に来た他のお客もやってるのよ?

箸を取るのも水を取るのも、隣のお客が食べてる眼の前を腕伸ばさなきゃ取れない。

10月1日からリニューアルしてるのであれば、このお客さんの戸惑いとか混乱とかをもう何日も眼の前で見てるわけでしょ?

それでも改善してないってどういうこと?

ちゃんとお客さんのこと見てる?

こんなことやってるにも関わらず、ちゃっかり値上げはしてるなんて、これまでのお客は納得しますかね?

少なくとも私はしません。

お客に対する根本的な姿勢がずれているのでは?

この『麺の小やま』っていうブランドを信頼して来ているお客を裏切っていることになりませんかね?

もう1回行きたいとは正直思わないですよ。

だって隣の客に気ぃ使って疲れるんだもん。

う~ん、残念でならない…。

 


というわけで今回は『麺の小やま』を紹介しました。

が、しかし…、まさか記事書いた後にこんなことになっちまうとはね。

小山大将戻ってこなかったらこれだけ苦労して書いた記事が、もはや誰の役にも立てないではないですか。

…悪夢ですよ。

1万字近く書いてるのに。

この記事を見てたら小山大将には是非とも戻ってきてもらいたいですね。

もしくは他でちゃんとラーメン屋を出しなさい!

すぐ行くから。

それではまた!

simackyの玉名ラーメンブログのすべての記事はこちら

『麺の小やま』”金”か”白”か!?あなたはどちらを選ぶ” に対して4件のコメントがあります。

  1. 171 より:

    麺の小山サイコーです😋私は歩いて行きますよー🙌

    1. simacky より:

      コメントありがとうございます!
      小山に歩いて行けるところに住めるなんて幸せすぎですね!

  2. 匿名 より:

    今日の記事も最高に面白すぎです!丼の底も愛がありましたね!記事読んで思いだしました!チキンラーメン…そうそう〜って感じです!言葉のチョイスが絶妙すぎて何回もうなずきながら読んで、タモツ&タエコさんの登場で爆笑しました(笑)最後のゆで餃子のしめは美味しさを思いだしました!

    1. simacky より:

      コメントありがとうございます!
      タモツ&タエコで爆笑していただけて良かったです。
      少々悪ノリが過ぎたかな、と思ってたので(笑)。
      ゆで餃子も食べられたことあるんですね。
      あれたまんないですよね~。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です