『スパーク/ ムーンライト・ドライブ』イエローモンキー曲解説
本記事はプロモーションを含みます。
どうもsimackyです。
本日は1996年にリリースされた10作目のシングル曲
SPARK(スパーク)
を語っていきますよ。
ついにトップ3入り!勢いに乗るイエモン
6作目のアルバム『フォー・シーズンズ』は1位、シングルでも『太陽が燃えている』がついにトップ10入の9位となるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのイエモンが、レコード会社であるコンムビアから大反対をくらいながらもリリースした前作『JAM』。
「『太陽が燃えている』路線でいけよ!まだバラードなんてお前たちには早いんだよ!」
とボロクソに言われながらも、この曲に感動したプロモーション担当の中原氏の激推しにより、シングルカットを無理やり通します。
「次はアッパーなロックナンバーをちゃんとやりますから、今回はこれで行かせてください!」
そしてミュージックステーションでも
「曲を短縮して演奏して欲しい」
という番組側の意向を頑なに拒否し、歌詞部分は省略なしで『JAM』を演奏。
それほどロビンにとって思い入れの強い楽曲だったということです。
この『JAM』がよもやの大ヒット!
過去最高の6位を記録し、セールスも『太陽が燃えている』を大きく上回る過去最高の
60万枚!
そのメロディの美しさもさることながら、社会的なメッセージを感じさせるその歌詞には多くの雑誌、新聞、テレビで取り上げられ、イエモンは一躍大スターになります。
売れるか売れないかに関しては、
ロビンよりもレコード会社のほうが概ね正解だった
これまでのイエモンにおいて、珍しくロビンが正解だったという例です(笑)。
ロビンが最初にシングル候補にしている曲って、ちょいちょいね、「ん?」って思うもんね(笑)。
そんな中、
「さあ、約束通り今度はアッパーな曲で行くぜ!」
とリリースしたのが本作『スパーク』というわけです。
まさにイエモンに求められていた『痛快ロックチューン』そのものの『スパーク』は、ついにオリコン3位を記録。
セールスも55万枚とイエモン全シングル中3番目に売れたシングルとなりました。
このあたりの1995~1997年頃はイエモンにおけるいわゆる全盛期と呼ばれる頃で、『スパーク』はその真っ只中にリリースされたシングルであることがわかります。
『スパーク』前後にリリースされたシングルは、ファンが選ぶベスト盤『イエモン・ファンズ・ベスト・セレクション』でも上位に来るような人気曲たちで
シングル7作目『追憶のマーメイド』11位、
8作目『太陽が燃えている』14位、
9作目『JAM』2位、
10作目『スパーク』9位、
11作目『楽園』8位、
といった感じ。
ちなみに、この時の人気ランキングトップ50位にランク入りした曲が収録されたアルバムは、1995年リリース6作目『フォー・シーズンズ』が8曲で最多。
続いて1997年リリース7作目『SICKS』が6曲となっており、やはりこの時期がソングライティングの最盛期であるということが伺えます。
そんな時期にリリースされたこの『スパーク』は、この時期一番の疾走ロック!
イエモンのかっこいい部分の粋を集めたような楽曲で、これが嫌いなイエモンファンなんていないんじゃないかな?
とにかく快感指数が高い高い。
初っ端からエマのギターリフがゴイゴイ引っ張り、ロビンのボーカルが妖しさを放つ。
完璧です。
なぜにアルバム未収録なのか?
先述したように、ソングライティングの神が舞い降りていたこの時期のロビン。
『JAM』にしても『スパーク』にしても、ファンが人気投票で2位と9位に選ぶくらいの楽曲なので、それだけの手応えを当時から感じていたであろうに、どうして次作の『SICKS』に収録されなかったのか?
実は理由があります。
イエモンはこの『スパーク』をもって、コロムビアからファンハウスへレコード会社を移籍するからです。
つまり、コロムビアでレコーディングしたこの2曲を、ファンハウスで制作したアルバムである『SICKS』に収録することが、権利関係上できなかったということでしょう。
これほどの代表曲が収録できなかったとは言え、次作アルバム『SICKS』は300曲もの中から厳選された珠玉の名曲たちが収録され、『イエモンの最高傑作』『’90年代日本ロックのマスターピース』などと名盤の評価をほしいままにしています。
おそるべし、イエモン。
おそるべしロビン…。
『ムーンライト・ドライブ』シングルカップリング曲
今回ご紹介しているシングル『スパーク』のカップリング曲は『ムーンライト・ドライブ』。
オリジナルアルバムに収録される曲ではなく、アルバム未収録曲となっております。
『JAM』『スパーク』同様に、レーベルの移籍によりオリジナル・アルバム収録はできなかった曲ですが、これはハナから収録するつもりがなかったようにも感じます。
と、いうのもすごくラフに、気楽に作っている感じがするからです。
スタジオでジャムしているのを一発録りしたような雰囲気すらあります。
お金かけてないでしょこれ(失礼!)?
作り込んでいなくて音がラフだし、そのためノリというかグルーブ感がすごくある。
荒々しいからこそロックバンドとしての勢いを感じるんですよね。
ドラムの音とかなんですか、これ?
私がスタジオで録音したみたいな音だし(失礼!)。
けど、それが逆にかっこ良い。
歌詞も重すぎず、セックスソングの中にちょっとだけ『不条理という物憂げ』を注入したような独特の軽いスタンスと言うか。
熱くなりすぎたり、重くなりすぎたりっていうのをスルッと躱す、軽やかさとでも言いましょうか。
人をおちょくったような、このバカバカしさに満ちたロビンのスタンスが大好きなんですよね(笑)。
で、この『ムーンライト・ドライブ』は『スパーク』に続いて疾走ナンバーで、シングルの中の2曲とも疾走ナンバーっていうのも楽しませてくれますよね。
やはりシングルがヒットしているため、カップリング曲としての認知度も高く、『イエモン・ファンズ・ベスト・セレクション』時の人気投票では名だたる名曲を抑えて、
24位
になっております。
アルバム未収録で、シングルカップリング曲にも関わらず驚異的な順位
になってます。
おい!カップリング曲の分際で私の大好きな『レインボーマン』(50位)や『マイ・ワインディング・ロード』(36位)より上とはどういうことだ!?
信じられないほどの人気っぷり(笑)。
つまり
『イエモン隠れ名曲の筆頭』
というわけですね。
イエモンってこういうのがちょいちょいあるから、ベスト盤も馬鹿にできないんですよ。
『スパーク』が収録されたベストアルバム⇩
SPARKは間違いなく名曲ですが、ムーンライドドライブも好きな曲なので、解説してくれたら嬉しいです。
コメントありがとうございます!
カップリングの『ムーンライト・ドライブ』すっかり忘れてました(笑)。
追記しておきます。
ありがとうございました。
SPARK一番好きです✨リズムがいいですよね🎵出だしから好きです✨✨
コメントありがとうございます!
『スパーク』一番好きですか。
かっちょいいですもんね。
アルバム解説やってきたので、これからはアルバム未収録の楽曲解説やっていきますね。
お楽しみに!