『雲龍軒』玉名ラーメンの女性版
この記事はプロモーションを含みます。
どうもSimackyです。
本日は玉名ラーメンの名店を紹介する企画第9弾で
雲龍軒(うんりゅうけん)
をご紹介していきますよ~。
これまた老舗です。
創業は1978年で私が生まれた年でもあり、サザンオールスターズがデビューした年でもあります。
古いね~。
玉名ラーメンの中では自分的ランキングで結構下の方だったんだけど、最近、歳とともにじわじわと良さが分かってきたお店というか。
やっぱりこのお店も私の中での名店ですね。
『漢』(おとこ)の玉名ラーメン界における『女性』を感じさせるお店
本日ご紹介する雲龍軒。
凄い強そうな名前ですよね。
「昔、大相撲の連続優勝記録とか保持してらした方ですよね?」
って思わず訊きたくなるほど強そうな名前です。
正直、名前で気圧されるでしょ?
分かります、私もかつてそうでしたから。
奥まったマニアックな場所にあるし(失礼!)、名前の威圧感から『一見さんお断り』のようなハードルの高さを感じるのですが、実はその猛々しい名前とは真反対のお店です。
この荒々しく漢(おとこ)っぽい玉名ラーメン界において、唯一女性を感じさせるお店なんですよ。
その理由としてまず、大将が女性であることが筆頭に挙げられます。
で、店員さんたちもみんな女性。
美熟女の皆様です。
すごいでしょ?
そんな場所は日本中探したって
たたら場か雲龍軒だけです。
そのためかお店の至る所に「女性らしさ」が感じられます。
まず、その外観ですよ。
イエローですよ?
う~ん!実に女性っぽい!
え?
イエローが女性というのは偏見?
何を言ってるのやら…。
最近の戦隊モノではイエローは女性と決まってるんですよ!
さらに女性らしいのが店内が小綺麗だし、メニューが丁寧で分かりやすい。
見てくださいこのメニュー⇩
単品だといくらで、セットになるとそれがいくらになるのか一瞬で分かります(しかも写真やイラスト付き)。
丁寧や~細やかな気遣いや~癒やされる~。
玉名ラーメンの野郎どもが作った雑で見にくいメニューと一緒にしないでくださいよ!
どこの店とは言いませんけど何ですかあれ?
メニューを廃盤にする時にマジックで消すとか。
追加メニューをボールペンで手書きとか。
雲龍軒を見習いましょうね(笑)。
そして最後にやっぱり料理ですよね。
もうね、ここのラーメンは優しいんですよ、とにかく。
なに?
それ玉龍の時も言ってた?
分かりました、正確に表現しましょう。
玉龍がおばあちゃんの優しさだとすると、雲龍軒はオバちゃんの優しさです。
おばあちゃんの優しさに『女』は感じないけど、オバちゃんの優しさにはかろうじて数ミリだけ『女』を感じるでしょ?
つまりそういう差です。
悪ノリもいい加減しないとぶっ◯されるよ、マジで?(笑)。
玉名にいられなくなるぞ、Simacky。
言い方変えます。
『女性が好きそうな優しい味』と表現すればいいですかね。
千龍で中華丼のダブルとか頼んでた食い盛りの学生時代は分かりませんでしたが、さすがに40代になるとこの優しい味が身にしみるんだよな~。
雲龍軒の一杯を実食
さて、久々にやってまいりました雲龍軒。
昔に比べるとここ数年はわりと行くのが増えたほうかな?
このお店は玉名ラーメンで一番チョイスする機会が少なかったですね、かつては。
優しさよりも刺激を求め続けた人生でしたので(笑)。
何をカッコつけてんだか。
ということで本日のオーダーはこちら⇩
ラーメンセット950円です。
ラーメン並+餃子5個+おにぎり1個
ですね。
私が定食とかセットにするのはここか番屋くらいですかね。
やっぱり丁度いいんですよ、この3点セットの組み合わせが。
これは黄金の組み合わせです。
量的にもコスパ的(+250円)にも。
チェーン店とかである「ご飯+サラダ+唐揚げ」とかで450円プラスとか私の中ではありえません。
それってホントにセットでお得になってんの?
そもそも単品の値段を釣り上げてるからセットがお得に見えるようにしてるだけじゃ?
客単価上げたい下心が見え見え過ぎ。
重いし高いし組み合わせの相性悪いし。
さて、まずは熱々のうちに餃子から実食。
ここってチビ(一口)餃子なのがいいんだよな~。
私は皮が厚かったり、大きめの餃子が苦手で、要するに餃子でドッカリ来るのが嫌なんです。
ラーメンが美味しくなくなっちゃう。
博多餃子派なんで、雲龍軒のチビ餃子は玉名で一番好きかも。
外がカリッカリで、中はジュワ~って理想的な焼き加減なんですよ。
しかも味がなにより美味い上にドッカリ来ないでペロッと食べれちゃう。
こういうところも女性的だと感じますよね。
そしてこれを流し込むようにスープを一口…
「ああ、おっかさ
それ玉龍の時言っただろ。
いやね、そりゃ玉名っていう狭いエリアで同じ玉名ラーメンを記事にし続けたら、そろそろ表現するネタも尽きてくるってもんですよ。
麺は中細でストレート、スープの味は極めて王道の玉名ラーメンど真ん中なんですよ。
けど、豚骨臭が強くないし、表面にラードの油膜ができてるってことは全然ないし、ニンニク臭もないです。
要するに玉名ラーメンから「Too Much(過剰)」な部分を削ぎ落としたようなイメージです。
ガツンとくるインパクトはないですが、とにかくおいしい。
ある意味、『洗練されている』と受け取る人もいるかも知れません。
雑味がなくてスッキリしてる。
私はスープを飲み干す派の人なんですが、これは罪悪感が限りなくゼロです。
そう、家で作ったうまかっちゃんのスープを飲み干す時の感覚に近い、と表現すれば熊本県民になら伝わるでしょう(ほんとにそうか?)。
あれくらい軽やかに飲み干せる。
食べた後の胃もたれ、唇のベトベトは一切なしです。
これって千龍の時も感じたんですが、それ以上かな?
テーブルに置いてあるニンニクは市販品に見えなくもないけど、自家製かな?
これがスプーン1杯ルールがない割にはやたらと旨し。
一瞬ふりかけた時「これゴマ?」って勘違いするかもですけど、ちゃんとニンニクの香りをしっかりさせます。
噛んだ時に広がる嫌なニンニク臭がないんです。
玉名ラーメンのニンニクって、美味しい店とあんまり美味しくない店があるけど、ここのはかなり美味しい方に入りますね。
しかもかけた後に底に沈まないのが嬉しい。
これって実はすごく大事。
スープ表面にずっと浮いているので、しっかり仕事し続けます。
これなかなか扱いやすい一品だと思いますよ。
ただ、かけ過ぎは注意ですからね。
っていうよりここのラーメンはニンニク無しでも十分に美味しすぎるので、最初から入れるのはもったいないです。
半分くらいニンニク無しの旨さを堪能してから入れたほうが良いと思います。
おにぎりも海苔が巻いてあるのが美味すぎる。
考えてみると海苔は有明海の恩恵を受ける玉名の特産品。
「Hey!玉名Boy!ここで巻かなかったらいつ巻くYo?」
ってヒップホップ調で言われた気分になりました(それ誰?)。
「このおにぎり、玉名で一番美味しいやつぅ!どんだけぇ~!」
おっと、ここでIKKOさんまで出てきましたよ。
セットはご飯かおにぎりか選べるんだけど、初めておにぎりにしてみて良かった…。
いや、いちいち言うのもなんですが、こういうメニューも抜かりないところが女性的なんですよ。
すごく丁寧。
雑さがないというか。
むぅ…出されたもの全てが完璧に美味かった…。
ごっつぁんでした。
ちなみに別日に『チャンポンセット』1000円も頼んでみました。
ここってチャンポンを頼んでる人も結構な割合でいるので、ずっと気になってたんですよね。
かなりあっさりでクセもなく、まあ、ふつうに美味しいのですが、ラーメンでの感動ほどはないかな。
せっかく雲龍軒のラーメンを食べれるのに、それを犠牲にしてまで食べるかと言うとそこまではないです。
ここにきたら飽きるまでラーメンを楽しみましょう。
それから後で気がついたのですが、ここってラーメンもチャンポンも
大盛りがたったの50円増し
なんですよ。
「それって大して大盛りでもないんじゃない?大盛りって普通は麺が1.5倍でしょ?50円で1.5倍にはしないでしょ」
そう思うでしょ?
しっかり1.5倍です。
しかもダブルは100円増し。
凄くないですか?
こんなこと玉名ラーメンのどこのお店でもやってませんよ。
玉名ラーメンの相場では大盛りは150~200円増しなので、50円というのは驚きの安さです。
このご時世だからこそ、こういうところにお店の本質が浮き彫りになりますよね。
つまり、雲龍軒は良心的なお店だってことですよ。
はい、本日は雲龍軒をご紹介してまいりました。
私ももう40代の中盤。
若い頃はインパクトが弱くて軽視していたお店の良さがこの歳にして分かってくるというか。
こういう店が間違いなく行くこと増えるだろうな。
雲龍軒は知名度がそこまで高くはないですが、実は隠れファンが非常に多いお店です。
そのクオリティは一級品ですので、食べてみて損はしないと思いますよ。
Simackyでした。
それではまた!