『すべての始まり~Xという青春~』津田直士著 Xjapan関連書籍としては一級品です!
本記事はプロモーションを含みます。
どうもSimackyです。
今回はXのディレクターを勤めていた津田直士氏が書いた
すべての始まり~エックスという青春~
をご紹介したいと思います。
”6人目のX”津田さんとはナニモン!?
Xブログを書き始めたことでまたX熱が再燃し始めました。
ということで、久々にこの本が猛烈に読みたくなって買っちゃいました。
この本が出版された当時は
「おー!津田さんがついに本出してる!」
と感動しまくって、ほぼ1冊まるごと立ち読みしてしまったというけしからん過去があります(笑)。
それぐらいXファンならヨダレが出るほどの内容の濃さです。
この津田直士さん、私は『6人目のX』と勝手に呼んでいて、ビートルズにおけるプロデューサーのジョージ・マーティン以上に、Xとともに音楽を作り上げた人です。
っていうか、ほぼXですこの人。
『BLUE BLOOD』、『JEALOUSY』、『ART OF LIFE』、『東京ドーム3DAYS破滅に向かって』のライナーノーツを書いてるのは全てこのお人です。
ロック少年simackyを育ててくれたのは津田さんだと思ってます。
他にもVHSビデオのライナーも書いていた気がします。
『We are X』とかのXのドキュメンタリーものには結構出ている気はします。
プロデューサーであり、ディレクターであり、時にはライブでシンセサイザーまで弾いています(紅でお客さんが歌うところとか)。
Xの伝説のその真っ只中、時代を変えていく瞬間瞬間に立ち会った人、Xが『妖怪みたいにでっかい蛾』から『フェニックス』に生まれ変わると言えばいいんですかねぇ、そのきっかけを作った人。
あのYOSHIKIをしてソニー・ミュージックとの契約の際
「契約者を社長の名前じゃなく津田さんの名前にしてほしい。俺たちはソニーと契約するというニュアンスじゃないので」
とまで言わしめた、ある意味この人も伝説のお人ですね。
その人が惜しげもなく伝説の裏側を語ってくれています。
注文すると1週間位待たされまして、
「おいおい、いつになったら届くんだ?」
と問い合わせをしているうちに届くという(笑)。
そして、待たされまくってついに届くとこれですよ。
見開きに直筆サイン(和彦は私の名前)!
それまでの怒りが吹っ飛ぶほどの衝撃と感激。
私の名前入り。
「うお~!!!」って、あまりの大騒ぎに妻や娘が駆けつけてくるほど舞い上がってしまいました。
42歳にもなってもうほとんど少年に戻っています(笑)。
ところでどうして同じ画像が2つあるのかって?
よく見てください。
この2つ実は微妙に違います。
予定日になっても届かないから問合わせのメールを飛ばしていたら、1冊目(上)到着の3日後になぜかもう1冊(下)届いてしまったんです(笑)。
しかも、さらに謎なんですが、1週間後に3冊目が届いたんですけど?
い、嫌がらせ!?
ちなみに注文は確かに1回で料金も1回分。
「津田さん、3冊も送ってもらって非常に申し訳ないんですが、私の名前が入っている以上、これ返品しても仕方ありませんよね?」
と、心のなかで津田さんに謝罪しつつ、バンドメンバーの郵便受けに放り込んで、強制的に読ませました。
何と津田さんに3回も私の名前を書いてもらうことになるとは。
3回も書けば、私の名前覚えてくれましたよね、間違いなく。
そう、その『和彦さん』こそ、私simackyです。
3冊持っているなんて日本広しといえども私くらいでしょう(笑)。
懐かしい、、、、高校生の頃、何度あのライナーノーツを読み返したことか。
だって、当時はほとんど他に情報がないわけですもの。
「このライナーもっと長く10ページくらい書いてあればいいのに」
といつも思っていました。
XはYOSHIKIのイメージ戦略が強くあってなのか、それとも単に時代的に情報が少なすぎただけなのか、謎の部分、ミステリアスな部分が非常に大きかった。
『BLUE BLOOD』のアルバムを出して、ツアーをやっている最中は売出しということもあって色んなバラエティに出たり、雑誌のインタビューもたくさん受けたりと露出はかなりあったのでしょうが、ツアーが終わった途端、表舞台から消えますからね。
このパターンは毎度毎度のことで、『JEALOUSY』や『ART OF LIFE』のときもそうなります。
だからXを知るタイミングによっては、Xっていう存在を知っても、
「全然テレビで見かけないんだけど」
といった現象が起きてしまうんですね。
活動がスポットスポットなんです。
ぽっと出てきてぽっといなくなる(アメリカ行っちゃう)、みたいな。
だから私が中3で初めてミュージックステーションでXを見たときも
「全然テレビで見たことない人たちなのに、どうしてこんなに異常なほど人気があるの?」
っていうことになるわけです。
それだけに、ヴェールに包まれた向こう側を描いているこの本はかなり貴重です。
これは内容がすばらしすぎなのでネタバラシはしません(笑)。
買ってから感動しまくってください。
おそらくあなたが思っている以上に幸せになれます。
ただ、あらすじ程度は語っておきましょう。
津田さんとの出会いからレコーディングの裏側まで
始まりはXがまだインディー時代。
アルバム出そうとしてもどっこも契約してくれないから、自分でレーベルおっ立てて、『VANISHINGVISION』を作っていたら(YOSHIKI談)、数社から声がかかり始めて、争奪戦になってきたタイミング。
で、当時ソニーミュージックの新人発掘担当だった津田さんと出会うところから始まります。
『BLUE BLOOD』を作るための合宿、レコーディング、ツアーの裏側での成長などがかなりリアルに描かれています。
私が以前ブログに書いた『刺激(VHS)』での『紅』の日比谷野音ライブや、『爆発寸前GIG(VHS)』といったこれまで作品で見てきたものが、
「あれはXのこの時のタイミングだったのか!」
と、全部繋がります。
You Tubeでアップされている様々な映像(野外フェスへの出場、インディー時代の京都スポーツバレーや仙台モーニングムーンライブなど)が、点と点だったものから全部線でつながります。全部です。
「Xが好きすぎてYou Tubeでありとあらゆるライブ映像は見てきた」
なんて言う人は必見です。
全部ストーリーとして繋がります。
これは圧巻です。
別にそれを意図して書かれたわけではありませんが。
ミュージシャンとしてだけでなく、一人の人間としてのリアルなXのメンバーが描かれたものとしてはA級品の資料とも言えます。
そして今は作曲家としての活動をしながら、
「Xというバンドがいかに素晴らしかったか」
というっことを普及する活動の一貫として、この本の他にも多数出版されていますので、是非とも皆さんのぞいてみてください。
この本からはXの素の人間性が見える
この本を読んで、Xというのは人間が魅力的なんだなってあらためて思いました。
だから津田さんのような人と出会うことになる。
津田さんも津田さんでXに負けず劣らずピュア。
必死なXのメンバー達と同じ温度感で必死。
完全に当事者。
あと、Xに対しての捉え方が私とすごく似ていて、Xをハードロックやヘヴィメタルの系譜で捉えていない。
ノンジャンルというか、全く別物として捉えているところが共感持てます。
この人もすごい人ですよ。
人に何かを教える「ティーチング」ではなく、人に何かを気づかせる「コーチング」ができる人。
すごく言葉が感覚的・直感的で、
「この人右脳ばっか使ってるな~」
って感じました。
最近の私は左脳ばかりしか使っていないので、いい励みになりましたね(笑)。
はい、というわけで本日はいつもと違った角度からのXブログでした。
X関連本は面白いものがたくさんあります。
YOSHIKIやHIDEだけでも何冊もあるし、TOSHIの洗脳に関しての自白本も衝撃的な内容でした。
Xを脱退したTAIJIがHIDEの死の直後に出した自伝も素晴らしいです。
そういったものも今後紹介していきますね。