『オルガスム』XJAPANのラストナンバーと言えばこれ!

本記事はプロモーションを含みます。

どうもsimackyです。

本日はXの楽曲

「オルガスム」

を語っていきたいと思います。

Xのライブにおける不動のラストナンバー

この「オルガスム」はインディ時代のデビューシングル「アイル・キル・ユー」に次ぐ、セカンドシングルになります。

かなり初期のナンバーなんですね。

なので、メンバーはYOSHIKI、TOSHI、ヒカル(ベース)、ジュン(ギター)です。

そしてYOSHIKIが自分で立ち上げたレコード会社である「エクスタシーレコード」から最初にリリースされた記念すべき作品でもあります。

その後、レディースルームやZI:KILL、LUNASEAといった錚々(そうそう)たるバンドがリリースしていくインディバンドの登竜門だったあのエクスタシーレコードの出発点こそこの曲なんですよ。

当時のXは評判が非常に悪かったため、ライブハウスやレコード会社、雑誌や評論家から嫌われていました。

そんな中、

「どこも出しれくれないんなら自分で出せばいいんだ」

と自分で会社を立ち上げてしまったYOSHIKIは、やっぱり普通の人じゃないですよね。

普通は、そう思っても行動に移す人なんてまずいません。

そうしてリリースされた「オルガスム」は当時から「シングルカットした曲」として、やはり扱いが別格だったみたいですね。

初期の頃のライブ映像を見ても、ラストに演奏されてますし、コール・アンド・レスポンスが入るあのお馴染みのバージョンをすでにこの時期からやってます。

後に東京ドームで5万人を熱狂させるパフォーマンスをすでにこのライブハウス時代から確立しているというのはすごいです。

このライブバージョンは15分ほど演奏され、コール・アンド・レスポンスをしながら、メンバーが観客をあおり続けたり、YOSHIKIがCO2ガスをお客に振りかけるパフォーマンスをして、見た目的にも楽しませてくれます。

その際にバックで演奏されているものは、時期によってだんだん進化していきますが、基本はギターのPATA、ベースのTAIJIもしくはHEATHのみ生演奏を続け、ドラムはリズムマシーンに切り替わってます。

東京ドームライブの後期のものになると、hideがアレンジを変えてベートーヴェンの『第九』やローリング・ストーンズの『サティスファクション』を入れ込んだりと、様々な音楽性を内包できる器の大きいフォーマットになってます。

Xトップクラスのハイスピード曲

スピード違反のXの楽曲においてBPM190を超える楽曲は3曲しかありません。

最速の「スタブ・ミー・イン・ザ・バック」(200)、「アイル・キル・ユー」(190)、そしてこの「オルガスム」(190)ですね。

とは言っても「ブルーブラッド」(189)、「サイレントジェラシー」(187)といったナンバーも数値的にはほとんど変わらないのですが。

しかし、この「オルガスム」は体感的に全楽曲で一番速く感じます。

その秘密は『バスドラ連打』ですね。

火山の噴火を思わせる「ゴゴゴゴゴゴゴゴ」というど迫力のバスドラサウンドはXのトレードマークですが、この「オルガスム」ではそれがもっとも味わえるナンバーです。

コピーをしてみると分かるのですが、たった2分半ほどの長さの曲にも関わらず、連打をしているタイムが長いため、

非常に疲れます。

「ブルーブラッド」はテンポが1しか違わないのですが、連打の時間がそんなに長く続かないのであんまり疲れません。

「サイレントジェラシー」も同様です。

しかし、この「オルガスム」はとにかく踏みっぱなし。

山場が2回あるんですけど、1回目は最初のサビから間奏部分。

2回目はかなり地獄で、最後のサビでの連打から10秒程度の間奏を挟んでアウトロでのダメ押し連打。

ちなみにインディ時代の「オルガスム」のレコーディング時に関してYOSHIKIは

「とにかく筋力が保たないから1日1回しかレコーディングできない。ちょっとでも間違った部分があったら翌日に録り直し」

と語っています。

つまり、最初から最後まで通して叩くのは1日1回が限界だということです。

「当時は階段とか登れなかったもん。友達にも『ごめん、オレ今登れねぇんだわ』とか言ってた(笑)」

スポーツでさえそんなことになるなんてよっぽどですが、これは私もコピーしてみて体験しましたので分かります。

YOSHIKIのようにバスドラをしっかり鳴らし切って骨太いサウンドを得ようと思ったら、ビーター(フットペダルのバチの部分)を長めに設定し、ペダルを深めのセッティングにする必要があります。

で、この速さになると通常の足の重さで踏むペダリングではなく、太ももの筋力で踏み込む必要があるため、椅子を高めにセッティングして、まるでジョギングマシーンを踏み込むような感じになるんですよ。

これがまあきついんです。

「オルガスムを叩いてみた」とかYou Tubeを探せばいくらでも見つかりますが、本当の意味で完コピをしたとは言えません。

この「オルガスム」は、このセッティングで叩くからこそ、地獄の難易度になるんですから。

楽譜上の完コピっていうのは誰でも出来ます。

けれど、せっかくなら『YOSHIKIがどういう次元の世界に住んでいるのか?』を体感するために、このセッティングで叩いてみることをおすすめしますよ。

ドラム叩いて失神するっていうのは嘘でもパフォーマンスでもなんでもないってことが分かるはずです。

「オルガスム」のライブバージョン

「オルガスム」はオリジナルの怒涛のスピード感がたまらないのですが、これも「X」と同様に、ライブでやってなんぼの曲ですね。

後期ではかなりスピードが遅く、測ってみるとBPM170くらいのスピードでやっているのですが、初期は恐るべき速さです。

これも「X」同様にBPM200近い速さで演奏されていました。

とくにかっこいいのが京都スポーツバレーでのライブですね。

インディ時代の映像で、雨が降ってる中でのパフォーマンスです⇩

PATAのギターがなぜかカットされており、HIDEの音しか聴こえないのと、低音が薄っぺらいのですがパフォーマンスは最高です。

とにかくYOSHIKIのバスドラが爆発してて凄まじいです。

それから「東京ドーム3デイズ破滅に向かって」のパフォーマンスもいいですよ。

「そんなテンポで始めて大丈夫なの?」

ってくらいのテンポで始まり、ツーバス連打が入るところまでは神がかって速いです。

YOSHIKIの手の動きが職人みたいです。

TOSHIのあおりMCもまさに「MCの帝王」って感じで最高ですね。

けど、サビのツーバス連打になった途端、YOSHIKIの体力の限界が来たのかテンポがBPM170くらいまでガクッと落ちます。

扇風機を投げてドラに命中させたり、HIDEがYOSHIKIを肩車したり、TOSHIが観客席に突入したりと、パフォーマンス的にもかなり楽しめますよ。

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