ONE OK ROCK 2023 LUXURY DISEASE JAPAN TOUR福岡ドーム感想

本記事はプロモーションを含みます。

どうもSimackyです。

本日はワンオクロックの『ONE OK ROCK 2023 LUXURY DISEASE JAPAN TOUR福岡PayPayドーム』の初日(2月4日土曜)に参戦した振り返りをしながら、このバンドのすばらしさをお伝えしたいと思います。

(私のワンオクファン歴)

ちなみに私がワンオクを知ったのは4作目『Nicheシンドローム』からのシングル『完全感覚Dreamer』をYou Tubeで発見した時(2010年)ですので、出会って12年ほどが経つわけですね。

そこからアルバム『Nicheシンドローム』、1作目『ゼイタクビョウ』は聴いていましたが(あと2,3枚はちょい聴き)、そこから全アルバムを揃えるほどハマっていたわけではありません。

10年ほど前、カバーバンドにドラムのヘルプを頼まれ、『The Beginning』を叩いていたくらいで。

これはまだまだファンとはいえないですね(笑)。

その程度のファン歴の私が今回参戦したのは、自分が叩いた『The Beginning』のYou Tube動画を観せていた幼き長女が、今ではワンオク大好きに育っていて、

「お父さん、ワンオクのLIVEに行きたい…」

と言ってきたからです。

お陰でこんな最高のバンドを『体験する』ことができました。

娘に教えたつもりが教えられた、というわけです(笑)。

ビギナーだからといって心配しないで全然大丈夫だった

2023年2月4日PayPayドーム初日行ってきました。

いやー、すごかった…。

感動しました。

私、今40代も中盤なんですがね?

正直ワンオクって「若者たちのカリスマ」っていう印象だったから、結構行くの勇気いりましたよ。

「こんなオッサンは完全に浮くだろ?」と。

でも意外にも私より年配の人もけっこういましたよ。

まあ、行ってみればそんな年齢がどーのとかいうのは、ちっちゃな問題なんだということが分かりました。

良いものを良いと言って楽しむのに年齢なんか関係ない。

ワンオクがそれを教えてくれました。

「ノリ方が分からない」?

そんなもの自由でいいんです。

知らない歌では棒立ちだったし、手首にはめるライトも

「手を振ってたら音楽に集中できない。邪魔!」

と、途中から外しましたし。

皆が手を振っている時に飛び跳ねたって、頭振ってたって、棒立ちしてたって音程外して歌ったっていいんです。

熱心なファンとの温度差なんて気にしないで自分流に楽しんで帰ってくればいいんですよ(周囲に不快感を与えない範囲内で)。

私なんてオッサンな上に、曲だって全部知ってるわけじゃないし、そんな男でも楽しめたのは驚きです。

それに彼らの音楽は別に熱心な若者だけを虜にするようなものではなく、老若男女を夢中にさせる器のデカさを持っていると感じました。

なのであえて声を大にして言います。

ワンオクめっちゃかっけぇ…

『ナマ』を実感できるライブ

今回のライブでは『ナマ』を感じましたね。

やっぱりあまりにも完成されすぎてると『リアル』を感じないと思うんですよ。

なんなら演奏間違えてもらいくらい(笑)。

ワンオクの場合、間違えはしないしにしても、そこにいい感じで嬉しいハプニングが起きるのが嬉しい。

Takaが歌詞をど忘れして(演技かもだけど)、

「歌詞忘れた歌詞忘れた歌詞忘れた!みんな替わりに歌ってぇ!」

とかいうサプライズもあるし。

「前回のナゴヤドームの後に『今回はメンバーがあまりしゃべらない』って結構書かれてたからしゃべろう」

とメンバーにいきなり無茶振りして、ドラムのTomoyaが昨晩食べた福岡のグルメがおいしすぎ、とかいうホントに苦し紛れのコメントしたり。

話すネタがないから楽屋に子供を連れてきてる話とかし始めたら、メンバーが話にのっかってあまりにもいじり始めるからマジで恥ずかしそうだったり(だんご3兄弟のように顔が一緒とか)。

メンバーが普通に等身大の世間話するから、妙にリアルに感じていまいます。

それだけだとライブが締まんないんですけど、ここぞという時はTakaがバシッとMC決めるギャップがあるから締まる。

まあ、演奏レベルは言うまでもなくうまいですね。

今回はドームツアーなのでどこも似たような音環境だとは思うのですが、音像があまりくっきりしていないので、音の塊が襲いかかってくるようなイメージでした。

昔はドームはもっとぼやっとしてたような。

ギターやベースのフレーズをしっかり聴きたいというプレイヤーにとっては、ちょっと悔しい部分はあるかもですが、一般リスナーにとって音が悪いとか不快に感じることはないでしょうね。

個人的にはドラマーのTomoyaの生ドラムがはっきり聴けたのはテンション上がりました。

細かいシンバルワークまでくっきり。

彼は凄いドラマーですよ。

アイデアもすごいけど、曲を引き立てる感性がセンス抜群だといつも感じます。

彼あってのワンオクだと感じました。

ワンオクの『プロフェッショナルの流儀』

ワンオクを聴き始めたのは12年前とは言え、そんなに熱心に聴いていたわけでもないので、今回のライブ参戦にあたって聴き込みもしたし、色々調べもしましたよ。

Takaはフェスとかで物議を醸す『問題発言』をしていたことも1週間前に知りました。

けれど、ライブでのTakaは全然そんな印象と違いましたね。

彼の”牙”はおそらく既存のシステムやら旧体制やら、世間にはびこる『間違っているモノ(と本人が信じているもの)』に向けられているだけであって、誰かれ構わず牙を向くような危険な人では全然ないと感じましたね。

ネット情報は煽り過ぎだし叩きすぎ。

普通にええ人やんかと。

というよりかなり優しい人なんだろうなと感じました。

気ぃ使いなのかもしれません。

彼は全部分かって発言してるんだと思います。

フェスで物議をかもしていることも、それを「怖い」と捉えてライブに参戦している『友達に誘われ組の存在』も、私のようなワンオクの曲を熟知しているわけではない年配者の存在も、娘のように初めてのライブで、家を出た瞬間からこのライブまでの流れの全てが非日常の大冒険のように感じているティーンエイジの存在まで。

いろんな気持ちを抱えた人がいるっていうことを、全部分かったうえで『配慮』をしながらMCをしているのだと思います。

コアなファンだけに向けたようなMCはほぼないですね。

新規ファンを置き去りにするようなことはまずない。

だから、私なんかが不安に感じている部分なんかを見事に言い当てるかのような発言があるんですよ。

「知らない曲だからって気にしないでノッてね。自由に楽しみたいように楽しんでよ」

この瞬間、みんなと一緒にライトつけて手を振ることを辞めましたよ(笑)。

いい歳のオッサンにとってはわりと微妙な心境になるんですよ、ライトを振っている己自身を顧みて。

少し窮屈な感じというか。

まだヘッドバンギングしている方が性に合ってますからね(笑)。

このMCですっごい気持ちが晴れやかになってのびのび楽しめたというか。

他にも

「ここに来るまでに”怖い”って感じた?でも”怖い”って感じるのは”老いた”ってことだよ?」

にはドキッとしましたね(笑)。

彼のMCには

「え?俺に言ってんの?」

としか思えない瞬間があるんですよ。

きっとMCごとに「今私に言ったの?」と感じている会場の誰かがいたんだと思います。

さりげなくやってるし、押し付けがましくないし、普通は気づかないと思うんですけど、彼のMCを『自分に言っている』と感じた人だけが気がつけるというか。

心をつかんでくるのはそういう『配慮』があるからじゃないかな?

これはすごいことですよ。

普段からお客さんのことを真剣に考えて、お客さんの気持を想像しているんだと思います。

だから彼のMCは私のような新参者にも『胸に刺さる』

ライブっていうのはアーティスト側からすると『日常』の範囲内です。

それが仕事ですから。

けれども、観に来ている人は何10万人のうちの幸運な一握りの人だけなんです。

私達も次は抽選に当たるかどうかわからない。

観客一人一人にとってはアーティストとは比べ物にならないほど『特別な1日』なんです。

私の娘のような初ライブの子供にとっては人生を変えるほどの『特別な1日』なんです。

でもともすればアーティストってそのことを忘れたりします。

あるバンドは途中でライブ放棄して帰ったり、あるバンドは開演時間が大幅に押したり。

もちろんやむを得ずの場合があるのも分かるのですが。

少し辛口になるのですが、それって

「ファンの気持ちを想像したことあります?」

って言いたいんですよね。

そういう『勘違い』や『おごり』はTakaに関してはないでしょう。

彼はファンの気持ちを誰よりも分かっているし、責任を感じているように思えました。

「ワンオクのライブに来てくれたファンを絶対後悔させることはしない」

彼のパフォーマンスを見ればその思いが伝わってきます。

これは決して大げさでも美化しているわけでもありません。

あなたもあのライブを見たら伝わると思います。

御存知の通り、ワンオクの曲はライブで本当に再現できるのかどうかヒヤヒヤするほどキーが高い。

しかし、キーが高い部分でも彼は決して下げて歌わない。

「今日1日で喉を潰す気か?」

というほど妥協は一切無しです。

私は音楽好きなので、これまでさまざまなバンドのライブは見てきました。

このキーの高さは普通のバンドならば、下げて歌って喉を温存するレベルです。

みんなそうやっているでしょう?

先の長いツアーですからね。

しかし彼はそれを良しとしない。

自分に期待されることを全力でやり遂げようとするプロフェッショナルの『気概』を感じました。

こんなボーカリストは見たことがない。

その姿には間違いなく心打たれますよ。

彼は『本物』です。

いえ、Takaだけじゃなく、そのスピリッツはメンバー全員から感じましたね。


 

 

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