『LOVE SONG』LUNASEA終幕前のラストシングル
本記事はプロモーションを含みます。
どうもsimackyです。
本日はLUNASEAが2000年11月にリリースしたシングル
LOVE SONG
を語っていきますよ~。
驚きのリリースタイミング
この『LOVE SONG』は、LUNASEAの終幕前最後のシングルであり、この時点でリリースされていた7作目のオリジナルフルアルバム『LUNACY』の制作時に生まれています。
作曲者はSUGIZOです。
カップリング(B面)の2曲も超強力なシングルで、『イントゥ・ザ・サン』『アンティル・ザ・デイ・アイ・ダイ』に関しては、こちらの記事で解説してます⇩
このシングルの発売と同時に、年末(12月26/27日)の東京ドーム公演後の解散(終幕)を発表しました。
実は彼らは『LUNACY』制作をしながら解散に向けた話し合いを進めていたんですよね。
ちなみに、この前まで書いてたイエモンブログで、
「LUNASEAとイエモンはデビュー年から解散まで辿ってきた過程がほぼほぼ同時期」
という話はしましたが、この最後の1年にやってることも凄い近いんですよ。
お互いこの2000年7月に最後のアルバムをリリースし、お互い11月にシングルをリリースして解散発表(イエモンの場合は活動休止)、そしてLUNASEAは12月27日に、イエモンは年明けて1月8日に、お互い東京ドームでラストライブを行います。
どんだけ似てんの!?
まるでお互いが示し合わせたかのようですらあります(笑)。
どちらのバンドも、バンドやってる男たちから支持されていたバンドだったから、私同様に当時、喪失感を感じた若者は多かったと思いますよ。
2000年っていうのは、音楽業界にとって”境目“だったんだと思います。
1998年をピークにCDが売れない時代に入っていくので、このタイミングで活動休止したり、解散したりといったバンドは実際多かったです。
オリジナルアルバムに収録されなかった悲運の名曲
『LUNACY』制作時点でできていた曲なのに、これだけのクオリティの楽曲がボツになったのが信じられないでしょうが、これには理由があります。
『LUNACY』のラスト曲候補として、この曲とともに挙がっていた『クレイジー・アバウト・ユー』(J作曲)が採用されたからです。
作曲者のSUGIZO曰く
「2曲のカラーが被っていたから、どちらかしか収録できなかった」
とのこと。
う~ん、確かに名曲『クレイジー・アバウト・ユー』は強敵だ。
最後の最後までメイン作曲者2人の、『衝突の構図』が出来ているのが、まあLUNASEAらしいというか。
おかげでこの曲を聴くためにはシングル買うか、ベスト盤を買わないといけないという面倒クサイことになってしまってたんですね。
私はベスト版なんて、まったく聴いたことないバンドを知りたい時に手っ取り早いから買うだけで、LUNASEAみたいに全アルバムを持っているバンドのベスト盤なんて絶対買わない派。
で、シングルも基本的にお金の無駄だから買わない派。
と、いうわけで、レンタルでシングル借りて聴いたんですけどね。
カウントダウンTVとかでちょろっと聴くくらいで、楽曲の本質なんて1ミリも分かんないものだと、この時ほど感じたことはありません。
LUNASEAの楽曲聴く中で一番泣いたんじゃないかな?
これは反則ですよ。
出すタイミングが終幕発表と同時って。
で、そのタイミングな上にMVがこれですよ?⇩
「す、SUGIZOぉぉぉ~!!!!」
ってなるでしょ絶対。
これは、アルバム未収録で良かったのかもしれません。
アルバム収録されたらこの『奇跡のMV』はなかったわけで。
『ロージア』のMVと見比べてみれば、違いは明らか。
なんて無骨なLUNASEAだ。
もはや全然ヴィジュアル系じゃないですよ。
化粧もなし、けばけばしさもなし、カッコつけることもなし。
なんなんでしょう、この佇まいだけで漂う哀愁。
汗だくで、男臭いLUNASEA。
楽器を持ち始めたばかりのギター小僧のように、夢中になってギターを掻き鳴らしているSUGIZOに物凄くピュアなものを感じます。
それとは対照的な、このRYUICHIを見てください。
最後はポケットに手を突っ込んで立ってるだけで絵になる!
あなた、これできますか?
クチパクさえ、もはやしない(笑)。
堂々と立ってる。
隣でSUGIZOの一人舞台(笑)。
無言のRYUICHIは
「別に解散に対して言い訳なんかしねぇよ」
って語りかけてくるようではないですか。
なんて名曲だ。
ただこのシングル…カップリングの
『イントゥ・ザ・サン』
がやばすぎるので、ちょっと『LOVE SONG』が食ってしまうんですけどね(笑)。
『LOVE SONG』が収録されたアルバム⇩