味千ラーメン天水店~熊本ラーメンチェーンの元祖~
本記事はプロモーションを含みます。
どうもSimackyです。
本日は熊本ラーメンを代表するチェーン店
味千ラーメン
を語っていきますよ~!
熊本県民に長らく愛される老舗チェーン
私は最近、地元・玉名ラーメンのおすすめ店を紹介しているのですが、その中で九州とんこつラーメンの歴史をお話してますので興味がある方はこちらをどうぞ⇩。
要約すると、現在の九州とんこつラーメンの基本形を生み出したのが、久留米の三九ラーメン。
そしてその三九ラーメンが2号店を玉名に出店した際に、熊本市内から研究に訪れたお客のうち、のちに熊本ラーメンへと発展させていく3人がいます。
その3人というのが『松陽軒』、『こむらさき』、そしてこの『味千ラーメン』の初代店主たちなんです。
しかも調べたところによると、一緒に行ったとかなんとか書いてありましたが、この3人はそれ以前に一緒に事業を起こしていたんですね、実は。
けどその事業が立ち行かなくなったんで、
「次は何ばするや?ああ、なんか色々考えとったら腹減ったな。なんか玉名に評判の久留米ラーメンの店ができたらしかけん、ちょいと食べでも行くや?」
みたいな感じで三九ラーメン玉名店に来店。
すると
山中「おおおおおおっ!何やこれ!たいぎゃうみゃーじゃねぇや!豚骨ラーメンてこぎゃん美味かつやっ!」
木村「っていうかなんでラーメンにニンニクかけてやっとや。前に久留米で食うたばってん、ニンニクはかけてなかったごた。よう、こがんこつば思いついたタイ…。」
重光「ほんなこつ。なんや、玉名ではこれが流行っとるとかね?おい、俺達もこればした方が良かっじゃなかつや?熊本じゃまだ誰もしとらんばい」
ということになったのかな、と。
熊本弁が分からない人はこの3人がなんて話したかさっぱり伝わらないと思いますが(笑)。
そういうわけなので、あの熊本ラーメンの特徴を形作った元祖はこの3人になるようですね。
こういう経緯が後年知られるようになって、玉名ラーメンは熊本ラーメンの元祖とか言われるわけです。
驚きのチェーン店舗数
そしてこの味千ラーメンは今やとんでもない店舗数を誇るラーメンチェーンに成長してます。
長崎県民にとって
「物心ついたときにはリンガーハットの味を覚えていた」
のと同様に、熊本県民は物心ついたときには味千ラーメンの味を覚えています(あと「うまかっちゃん」も)。
それほど、どこにでもあります。
今回調べてみたのですが、全国に68店舗もあるそうです。
「え?でも見たことないんだけど?」
っていう他県民のそこのあなた。
それもそのはずです。
全国展開しているとは言え、68店舗のうち
52店舗は熊本県内なのですから。
熊本県の県境を超えた瞬間、ほぼ見かけることはありません。
しかし、熊本だけで52店舗もあるのなら、県民が誰でも行ったことがあるのは当然でしょう。
私の地元玉名だけでも2店舗ありますしね。
熊本県民にとっておそらくお家で最初に食べるラーメンはうまかっちゃんで、お外で最初に食べるラーメンは味千ラーメンだといっても過言ではありません。
それはラーメン激戦区玉名を地元とする私も例外ではありません。
それほど県民の胃袋をガッツリ掴んでいる味千ですが、他県への進出は活発ではありません。
全国のラーメン店舗ランキングを見ても25位とあまり高くはないですね。
68店舗と聞いてもピンとこないと思うので比較参考までに言うと、
1位の「餃子の王将」は700店舗オーバー、
2位の「リンガーハット」は500店舗オーバー。
どちらも「それラーメン屋?」っていうチェーンなのですが、統計データがそうなっているので私に文句言わないで(笑)。
近い順位では20位の「一蘭」が84店舗ですね。
興味がある方はこちらで順位を見てみてください⇩。
【2023年版】ラーメンチェーンの店舗数ランキング(日本ソフト販売㈱調べ)
まあ、これらに比べるとそんなに多い方の店舗じゃない。
「さっき『とんでもない店舗数』って言ってなかった?」
と思ったでしょ?
この味千ラーメン、誰も知らないところで実はすごいんです。
海外への出店数がなんと
637店舗
はい?
アメリカ、オーストラリア、シンガポール、マレーシアと各国にありますが、ダントツで多いのが
中国400店舗
です。
うち、9割が中国ナンバーワン都市上海と思ってください。
味千ラーメンは熊本県民の胃袋を掴んでいる以上に上海ボーイたちの胃袋を掴んでいるんですよ。
そんなことになってるなんて熊本県民もびっくりです。
むぅ…おそるべし、味千ラーメン…。
最近危惧されているように、たとえ中国と日本が戦争になったとしても、味千ラーメンに当たるといけないから熊本にミサイルは打ち込めないでしょうね。
もっと言えば
「味千ラーメン400店舗を上海から撤退させるぞ!」
と脅しをかければ停戦に持ち込めます。
そんなことになれば『味千ラーメンというソウルフード』を奪われることになる
上海人3000万人が一斉蜂起(ほうき)を起こすからです。
きっと共産党政権が打倒されるでしょう。
どんだけ?
ちなみにやはり食文化の違う他の国で出店する際はメニューが結構違うのかな?
熊本市街には1店舗のみ、海外メニューを逆輸入した『Ajisen World(あじせんわーるど)』という店舗がありますので、興味がある方は行ってみてはいかがでしょうか?
まあ、これだけの店舗数と言えどもフランチャイズの店舗がほとんどだと思われます。
調べてみてもどこが直営でどこがフランチャイズなのかは分かりません。
クチコミを読むとけっこう店舗によって味が違うという書き込みが多いので、いろんな店舗で雰囲気や味の違いを楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
味千ラーメンを実食
子供の頃にはよく親に連れて行ってもらったとは言え、やはり地元の玉名ラーメンが大好きで仕方がない私は最近はあまり行ってなかったので、当然ブログを書くに当たって今日の昼に実食してきました。
5年ぶりくらいかな?
今回は地元玉名にある『味千ラーメン天水店』に行ってきました。
ここも味千の中ではかなり古いんじゃないかな?
私が幼い頃にはすでに行ってましたから40年以上は営業してると思いますよ。
味千ラーメンは『ラーメンのファミレス』という表現をされるほど、ラーメンのバリエーションも豊富だし、他の麺類もあるし、サイドメニューの品揃えも多種多様。
しかし、今回は皆さんに基本を抑えてもらうため割りとオーソドックスなメニューで攻めてみました。
チーズ巻きはオーソドックスでも何でもないおつまみメニューですが(笑)。
以上3品で2000円ジャストです。
平日の昼間っからラーメン屋で2000円…
バカなの?
カミさんがこの記事を読んでいないことを願うばかりです(笑)。
まあ、今回はレビューするためにピックアップしたいものだけを単品で頼みましたが、この頼み方はおすすめしません。
ご飯と唐揚げとか、餃子とかをセットメニューで頼めば、こんな価格にはならないはずです。
さて、お味の方はと言うと、まずラーメン。
・・・・・・
うん、懐かしさがある。
久々に熊本の味です。
結局、熊本ラーメンって原点はここですよね。
基本の味。
小さい頃に親父がパチンコ屋に行くのに何故か付き合わされて、その帰りによく味千に寄っていた記憶が走馬灯のように蘇ります。
なぜ、パチンコ屋に行くのに小学生の息子を連れて行く必要があったのかは未だに分かりませんが。
この香りを嗅いだだけでニヤけてしまします。
けど、昔はこんなに濃厚でこってりだったかな?
もう少しあっさり食べれていたような?
思い出を美化しすぎていたのか、あんまり感動はないですね。
で、味千ラーメンはテーブルにフライドガーリックが備え付けなんですよ。
これってね?
「ニンニク入れますか?」
って訊かれた時にだけ小さじ一杯だけ入れてもらえる玉名ラーメンを食べ付けた人からすると、天国のように感じるんですよ。
「ニンニク入れ放題やがな!」
と。
けどね、それで入れすぎて失敗しながら大人になっていくのが我ら玉名市民なんです。
しかし、私も40を超えたいいオッサンです。
その辺は心得とりますよ。
まず、半分くらいは何もかけないで食べて、それからフライドガーリックをわずかばかりササッとかけます。
ん~、やっぱり気持ち少なめにかけるのがベストですね。
しかし久々に食べると麺がやっぱり玉名ラーメンより太いな。
この太さの麺を頬張るといかにも熊本ラーメン食べてるって気になるな~。
博多ラーメンを食べ付けてる人には結構ドッカリくるかもしれないので、替え玉はしないかもですね。
また、玉名ラーメンを食べ付けた人からするとしょっぱく感じる嫌いはあります。
これはスープを飲み干すような食べ方はおすすめしませんね。
とりあえず「熊本ラーメンを一回食べてみたい」という人であれば、まずは味千ラーメンに行ってみてください。
基本中の基本ど真ん中です。
比較基準である味千ラーメンの『ノーマルラーメン』をその舌に刻んでから、名店を食べ歩けばそれぞれのお店の特徴がわかるかと思います。
メニュー豊富なので目移りしそうですが。
で、他に頼んだチャーハンとチーズ巻きなんですが、まあ、可もなく不可もなくってとこです。
以前はよくランチに来た時は唐揚げセット(ラーメン+唐揚げ+ご飯)を頼んでいたのですが、味のクオリティ、コスパも良かったのでそっちをおすすめします。
クチコミを見ても『唐揚げセット』がダントツで人気が高いです。
じゃあ、そっちをレビューしろよって話なんですが(笑)。
ちょっと冒険しちゃいました。
はい、というわけで本日は熊本県民の味・味千ラーメンを語ってきました。
興味のある方は下記にリンクを張っておきますので、お家で作って食べてみてください。
ラーメンラブの皆さん、またお会いしましょう!
Simackyでした。
それではまた!