ハローワークに通って仕事を探すのは意味がない!?『3つの理由』を解説
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ハローワークに通って仕事を探すのは意味がない!?『3つの理由』を解説
こんにちは。
本日は下記のような疑問をいだいたことがある方のために、書いております。
「ハローワークに通って仕事探しているんだけど、わざわざ通ってまでそこで探すのって意味がないのかな?」
「求人サイトの案件よりもハローワークに掲載されている案件の方が信頼性高いように感じるんだけど、本当はどうなの?」
「求人誌を見て応募するよりハローワークからの応募のほうが採用されやすいような?」
これらの疑問に人材紹介・派遣に長年携わってきたsimackyがお答えします。
この記事を読んでいただくことで、お仕事探しがもっと迅速に、もっと幅広く、もっと余裕を持ってできるようになりますので、最後まで読まれてみてください。
結論を先に申し上げますと、失業保険給付を受けるために登録に行く以外は、通う必要はありません。
そしてハローワーク掲載の求人の信頼性が求人サイトの求人より信頼性が高いこともありませんし、採用の可能性も必ずしも高くはなりません。
その理由を解説していきます。
理由1:ハローワークにわざわざ通わなくてもスマホで探せる
ハローワークには求人検索のためのパソコンが設置してあり、そこでよく求人を検索されている光景を見かけます。
パソコンでは求人票を印刷でき、それを求職者窓口に持っていくことで応募ができます。
しかし、応募をする前の段階、つまり色んな求人を閲覧するだけならば通う必要はありません。
実はハローワークの求人案件はすべてインターネットに公開してあり、お手元のスマホから
『ハローワークインターネットサービス』サイト
で閲覧ができます。
試しに『ハローワークインターネットサービス』で検索をかけてみてください。
ハローワークのパソコンと同じ仕様の画面が出てきますので、使い方は全く同じです。
ですので、普段からちょっとした空き時間などを使って気になる求人を見つけておき、
応募しようと思ったときだけ、ハローワークで求人票を出力し、窓口で応募手続きをすればいいのです。
これでハローワークまで通う時間をカットでき、大幅に時短できます。
理由2:ハローワークに掲載されている求人は必ずしも信頼性が高い訳ではない
まず前提としてお話しておかなければいけないのは、ハローワークを運営しているのは労働局、すなわち厚生労働省です。
つまり国が運営しているわけです。
このため以下の2点の特徴があります。
①求人を行う企業は無料で掲載することができる。
②民間の運営する求人サイトに比べ、労働基準法の厳格な掲載基準がある。
これらの特徴から見えてくるハローワーク求人の信頼性に関して見ていきましょう。
①無料掲載
これに対し民間の求人サイトはお金がかかります。
民間の求人サイトというのは、皆さんがテレビCMなどでよく見かける『タウンワーク』や『バイトル』などがそれにあたります。
これら民間サイトは
「1求人案件(1枠)につき●週間掲載で●●万円」
といったように、安くはない掲載料がかかりますので、人材獲得に積極的な企業でない限りあまり利用はしません。
中小零細企業はよほど人員不足の状況がない限り、常時の利用はまずできません。
逆に言えば、それら民間サイトを利用する余裕のない多くの企業も、ハローワークには掲載できるので、
ハローワークの求人案件数は民間の求人サイトとは桁が違うほどの案件数
があります。
そのため求人票の”質”に関しては『玉石混交(ぎょくせきこんこう)』。
つまり質の良し悪しがごちゃまぜに存在する状態です。
仕事内容をすごく丁寧に説明してあったり、会社紹介をしてあったりする求人票もありますし、「やる気ある?」と思えるような求人票まで様々です。
これに関しては、会社ごとの事情があります。
例えば、想像してみてください。
総務・人事部署が専属でないような小さな会社の事務員が、雑用に追われながら、求人票を丁寧に作り込む暇がありますか?
ただでさえ毎日様々な業務に追われているファミレスの店長が、求人票を作り込む時間がありそうですか?
ましてやそれが無料であるならば、丁寧に作り込む必然性もあまりないのではないでしょうか?
お金がかかるのであれば真剣味も増すかもしれませんが。
また、無料のために、『人員補充をするつもりもない企業』が宣伝のために掲載しているいわゆる「空(から)求人」もあります。
②労働基準法による厳格な基準
ハローワークの掲載基準は一言で言うと『お固い』です。
民間サイトで見かける
「高時給で簡単らくらく軽作業♪」
のような誘導的な文言はアウトです。
その意味では謳い文句に誇張がないため、信頼性も高いのかというと実はそうでもありません。
あまりにも基準が厳格であるため、まともに現状を反映させると、色々と不都合になるわけです。
例えばある工場の自動車部品組み立ての部署は、女性のみでずっとやってきているため、これからも女性しか補充する気はないとします。
しかし、これを求人しようとすると、『男女雇用機会均等法』という法律があるため
「女性のみの募集です」
とは謳えないんですね。
そのため、一見すると男性でも普通に応募できる求人に見えてしまうため、
これに応募をすると、体裁上、一旦は応募を受け付けてくれますが、書類選考、もしくは面接で落とされます。
私も昔、女性のみの職場のブライダルプランナーに応募したことがあり、いつまでたっても書類選考の返事がないため、求人票を見直したところ、
「従業員 男性0人 女性30人」
と表記されており、恥ずかしい思いをしたことがあります(笑)。
この後すぐに、応募辞退の連絡を入れましたが。
これはほんの一例で、採用条件などにこういう差異はよくあります。
あまりにも掲載基準が厳しいため、まともにやっていたら求人の受付窓口が混乱するからだと思われます。
そのためハローワークの職員の方たちも、求人受付の際はあまり細かいことは突っ込んではきません。
求職者の方たちも求人票と面接で言われたことが違ったからといって、
わざわざハローワークにそれを報告に行くほど暇ではないため、表沙汰にはなりにくいのだと思います。
採用され、働き始めてから「面接で話していたことと全然違う」となれば、労働基準監督署に駆け込む人もいるかとは思いますが、
まだ採用もされていない段階では「どうも胡散臭いから行くの辞めた」となるだけで、
実害があまり出ていないためそれほど怒る人もいないものと思われます。
これらの2つの特徴から見えてくるハローワーク求人の信頼性は必ずしも高くないものと思われます。
無料でも必死で作り込んである求人票もありますし、書いてあることと事実が違うこともありますが、それがすべての企業に当てはまるわけではありませんん。
あくまでケースバイケースです。
ですので、ハローワークの求人の信頼性もそういうものだと割り切って仕事探しをした方がよいでしょう。
理由3:ハローワークからの応募は採用されやすいわけではない
ハローワークから応募をした方が『紹介状』が出る分、自分の信頼性を担保してくれているようにも思えますが、
これに関しては『半分は正解で半分は間違い』です。
「面接には来てくれる」という意味での信頼性
私のような求人を出している側からすると、ハローワーク経由で申し込まれた応募は
「ちゃんと面接に来てくれそうだな」
という意味での信頼性はあります。
なぜなら、一般の民間求人媒体からの応募は、その段階でまだ「素性の知れない人からの応募」だからです。
届いた履歴書も職務経歴書も、その信用性を担保するものが何もない。
極論すると『実在している人物かどうか分からない状態』とも言えます。
求人サイトが雇った『さくら応募』の可能性もあるからです。
そのため民間求人サイトからの応募では下記のようなことが起きます。
●電話をしても繋がらなくなる
●面接を行う約束の日時に現れない
これは驚くほど多いです。
片道1時間かけて約束の場所まで行き、待てども暮せども現れない。
電話をしても繋がらない。
これはハローワークからの応募の場合はまず起きません。
なぜなら、ハローワークからの応募は『失業者登録をした』求職者からの応募のため、そんな無責任なことをすればハローワークに筒抜けだからです。
失業手当の給付にも関わってくるため、さすがにそれはできないのでしょう。
民間サイトからの応募の場合は、本人にリスクが少ないためこのようなことが起きるのだと思います。
採用するかの判断は別だが”例外”もあり
しかし、ハローワークからの応募だからといって採用する可能性が上がるかと言えば「ノー」です。
面接できっちり求職者の能力や人柄を見て採否は決します。
ただ、例外があります。
それは助成金が絡む場合です。
例えば、シングルマザーや60歳以上の高齢者など、特定の求職者を採用すると、国から助成金が採用企業に出ます。
その助成金を受ける条件はハローワークからの応募となります。
助成金の申請に当たりハローワークからの紹介状が必要となるのです。
そういった求職者は、ハローワークの応募受付窓口でその助成金制度の案内文書を紹介状と一緒に渡されますから、
面接時に企業へ渡すことで採用の可能性は上がるかもしれません。
企業側としては、求人媒体に数ヶ月かけた広告費用を取り戻せるくらいの金額は受けることができますので。
まとめ
はい、今回の話をまとめると以下のようになります。
「ハローワークに通って仕事探しているんだけど、わざわざ通ってまでそこで探す意味あるのかな?」
⇨『ハローワークインターネットサービス』がスマホで利用できるためいつでもどこでも仕事探しはできるため、求人案件を探すだけならばわざわざ通う必要はない。
「求人サイトの案件よりもハローワークに掲載されている案件の方が信頼性高いように感じるんだけど、本当はどうなの?」
⇨求人内容の信頼性に関しては、求人を出している企業によりきであって、ハローワーク、民間媒体問わずケースバイケース。
ただ、民間媒体は安くないコストがかかるため真剣に求人ページを作る傾向はあり。
「求人誌を見て応募するよりハローワークからの応募のほうが採用されやすいような?」
⇨基本的にはハローワークからの応募が採否にプラス効果をもたらすことはないが、助成金対象者に関してはプラスになることもある。
ハローワークにこだわらず、さまざまな媒体を使ってお仕事を探されることをオススメはします。
しかし、失業保険給付や助成金の絡みもありますので、仕組みを理解して適切に利用しましょう。
皆さんのお仕事探しがうまくいくことを願っています。
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行く前によんでおけば…
ハロワによって差があるきもするし
人によっては合うのかも?
なにもかく気も…ない…
「もう、おわりぃ~だね♪」