らぁ麺 惟神(かむながら)玉名ラーメンの高級店オープン

どうもSimackyです。

今回は玉名市立願寺に2024年12月からオープンした新しいラーメン店

惟神

(かむながら)

をご紹介します。

すっげぇ漢字。

こんな機会でもなければ、こんな字、人生で使うことは一生なかったでしょう。

PCで「かむながら」と打って、一発で変換できた時に、

自分はGoogle(アメリカ人)以下の漢字力しかない

という知りたくもなかった現実を知ることになりました。

なんて日だっ!

得意の漢字でさえアメリカに負けたら…

もう勝てるものは…

・・・・・・

・・・・・・

ラーメンしかない!

というわけで、久々にラーメンブログを書きたくなった気まぐれ男Simackyです。

いや、「Google」と書いて「アメリカ人」読むのやめろ。

んな読み方されたら、ラリー・ペイジも地球の裏側でビックリだぜ(Google創始者ね)。

この読み方ですよ?

「かむ・ながら」なのか「かむな・がら」なのか、学の浅い小生には分かりかねますが、昔から「第六感だけは研ぎ澄まされているヤツ」と巷で噂された私の直感が告げてます。

決して

「か・むながら」だけではない

と。

アホか…。

「第六感が研ぎ澄まされたヤツ」って巷で噂されるってどんな状況だよ?

冗談はさておき。

いや~、2024年内にオープンしてくれるとは思ってもいなかったので、これはかなり嬉しい!

この日が来るのを待ってました。

噂では小料理屋を開くとかなんとか聞いてましたので。

「なんのこっちゃいな?」

となっている人のためにも説明しましょう!

『麺の小やま』の大将が独立しての新店舗

まず、この惟神の大将にはそもそも「第一章」が存在します。

もう知ってる人も多いと思いますが、惟神の大将は、玉名ラーメンに新風を巻き起こした、あの『麺の小やま』の大将だった人なんです。

その頃の記事もあるので読んで見てくださいね↓

 

 

玉名ラーメン界隈において革命を起こしたレジェンド大将なんですよ!(レジェンド大将って言い方はダサいぞ)

豚骨ラーメンしか興味がナッシングの玉名において、鶏ガラベース「金のラーメン」で旋風を巻き起こし、豚骨バカの玉名市民たちに

「おへぇぇぇえ!?豚骨じゃなくてもこがん旨かつやぁっ!?おいどんバカだけんなぁんも知らんかったでごわすぅ!えへっえへっえへっ!」

と目を覚まさせた革命児です。

・・・・・・

・・・・・・

ひっどいな、これ。

毎度のことながら、こんなこと書いて良いのか?(“おいどん“も“ごわす“も鹿児島弁だし)。

なんだ「えへっえへっえへっ!」って?

玉名市民は全員やばいクスリでもキマってんのか?

Simackyお前…、いつかきっと菊池川の氾濫を鎮めるために人柱(生贄)にされるぞ?

それにこれじゃあ、玉名市民はまるで“豚骨バカ“みたいに他県民に誤解されるじゃねぇか(まあ、概ね正しいですが)。

そんな麺の小やまが今年(2024年)の9月か10月ぐらいだったかな?いきなりリニューアルして大将が変わってたんですよ。

まあ内部事情に関して色々噂は聞いてますけど、そんなこたぁここではどうでもいい話なので触れません。

ただ、いちラーメンファンとしてはですよ?

あの大将が生み出した味なのに、まるでチェーン店の店長を部署異動させるがごとく簡単に変えて、お店の名前もメニューもそのままでリニューアルオープンしたことがなんかショックだったですね。

なんか印象悪かったな。

「そんなんあり!?あの超美味かった『金のラーメン』も『白のラーメン』も、そんなお手軽簡単に他人が作れるものじゃないでしょ?工場でスープ作ってる味千ラーメンじゃないんだから。これまでの味を支持してきたお客に失礼では?違いなんてどうせ素人には分かんないって思ってるのか?舐めやがって!えへっえへっえへっ!」

みたいな(クスリがキマってたのお前じゃねぇか)。

いや、私も別にラーメン作ってるプロじゃあないし、実際に今の金のラーメンを食べて、

「先代の味とここが違う!」

とかずばり言い当てられるほどの自慢の舌を持っているわけじゃないし、たとえ分かったとしてもネチネチと指摘したりしないですよ(クチコミしてる人いるけど)。

けど、なんか腑に落ちないというか、ね。

”軽く扱われた感”が残るというか。

「あたい、そんな尻軽女じゃないわよっ!」

って言ってやりたい。

このまま惟神がオープンしなかったら、もう2度と麺の小やまには行かなかったでしょうね、ムカついて。

そのムカつきも惟神のラーメン食べたことで、なんかもう、どうでも良くなったというか(めっちゃ尻軽いじゃねぇか)。

だってあの大将のラーメンがまた食えるんだから、過去のことなんてどうでもいいじゃないですか。

今、麺の小やまを切り盛りされている女性店長さんには、このドタバタ劇に関してまったく関係ないんだろうから、麺の小やまを批判したってしゃあないし。

関係ない人が店長やってんだから、これまでのことは水に流して、「また行こう」と思えます。

けどね?

麺の小やまを、今では「応援しよう」とさえ思うのは、惟神で再びあの大将のラーメンを食べれるからこそですよ。

いや~、よくぞオープンしてくれました!

きっと私のように、大将の腕前に惚れ込んで麺の小やまに来ていたお客はたくさんいたんだと思いますよ。

その証拠に、オープン早々に行列ができてます。

それでは、新しくオープンした惟神は実際のところどうだったのか?

とくと語っていきましょう!

相変わらず玉名ラーメンの常識を覆す~ここはラーメン屋ですか?料亭ですか?~

まず、この惟神の場所は、同じ玉名市でも麺の小やまの頃とは真反対になります。

麺の小やまがある場所は、繁華街と呼ぶのもおこがましいのですが、国道があって飲食店が集中しているエリアであり、玉名ラーメンの名店たちが集中しているエリアです。

そこからは歩いて30分ほどかな?

まず歩いて向かおうとは思わないほど離れてますので、繁華街で飲んだ後に来る際はおそらく代行を使う、それくらいの距離ですね。

このエリアは『玉名温泉街』になり、ホテル・旅館などの温泉宿が集中しており、居酒屋というよりスナック関係が集中しているエリアです。

まさかこっち側に出店するとは意外でした。

意外なのは場所だけでなく、何もかもでした(笑)。

まず、繁華街で飲んだ後に締めのラーメンを食べに来ることは出来ません。

なぜなら、

お昼3時までの営業

だからです(店休日は水曜)。

そんなラーメン屋、玉名のどこを見渡しても他にありません。

またしても規格外のことをやろうってのか、この大将…相変わらずやってくれるぜ。

そして

駐車場はありません。

いやいやいや、それは大問題でしょう。

ここは東京ではなく、自動車あってなんぼの玉名です。

地下鉄もなけりゃ路面電車もなければ、こまめに走ってるバスもない。

おまけに有料パーキングもほぼほぼない。

どうやって行けと?

なのにあの行列は一体どこから湧き出てくるんだ?

皆さん、どんな違法駐車もとい『法の網目』をくぐって来店してるのやら(笑)、玉名七不思議に八番目の不思議が加わりましたよ(そもそも玉名七不思議ってあったのか?)。

おすすめポイントは、私が停めれなくなるので教えませんがね(笑)。

駐車場さえ見つかっていないのに店をオープンさせようというその見切り発車っぷりから、大将がどんだけ早くラーメンを皆さんに食わせたかったのか、想像に余りあります。

「うおおっ!すんっげぇ美味いラーメンが出来ちまったぁ!早く、早く食わせてぇっ!えへっえへっえへっ!」

みたいな(玉名にはラリったヤツしかいないのか?)。

そんなに慌ててオープンさせるほどの自信作か…。

期待させるじゃあないですか(どんだけ自分に都合のいい解釈なんだ)。

そして店内に入ると、およそラーメン屋とは思えない内装。

木目を基調とした上品な和の空間です。

壁も天井も、カウンターも椅子もお盆も、全て『木』!

寿司屋、料亭、小料理屋、割烹…そんな言葉が連想される雰囲気ですが、相変わらずカウンターのみってところが面白い。

女性店員さん(奥さん?)のことも間違えて『女将さん』って呼びそうになります。

だって和服着てんだもん。

そんなラーメン屋ある!?

え?旅館なのここ?

で、その雰囲気から思わずビールやおつまみを頼みたくもなるのですが、

お酒・つまみ関係は一切なし。

↑これメニューね?

ラーメンとご飯ものだけでしょ?

いやいやいやいや…ご冗談を…。

ビール頼んだらプレモル出てきそうな勢いなのに?

完全にそういう雰囲気ですよね?

Are you Crazy?

おっと、あんまりビックリしたんで思わずアメリカ育ちが出ちゃいましたね(かすったこともねぇだろ)。

しおと醤油だけとか硬派すぎ。

で、この価格見てください。

1100円ですよ?

このいきなり引き上げられた価格こそが、惟神を語る上で非常に重要になってくるんです。

アッパー路線しか生き残れない時代?

玉名ラーメンの価格は、1年くらい前に元祖・天琴が最初に800円に上げて、それ以降、ここ1年くらいで四天王と呼ばれる大輪、桃苑、千龍も800円に合わせてきてます。

他の店舗はまだ800円まではいかずとも、全体的に値上げ傾向で、上げてないのは2~3店舗くらいかな?

値上げはしても実際苦しいんだろうな~。

正直、こうして玉名ラーメンを応援してきた身としてはあんまり言いたくないのですが、スープの味がこの1年で変わったお店が数店舗あります。

おそらく食材の仕入れ値がかなり上がってきているので、原価を抑えるために食材をこれまでと違うものに変えたりとか試行錯誤をしているからだと思われます。

現実問題として、それまでは手に入った食材が入手不可能にだってなっている時代です。

さらにたちが悪いことに、昨今の値上がりはラーメンだけじゃなく、全てのメニューが上がってしまっていることです。

それは部分的な食材価格だけでなく、人件費が上がっているからです。

最低賃金の大幅な上昇やら、TSMCの熊本進出(それによる人手不足)やらで、熊本県(特に市内)の求人時給はアホみたいに上がってきています。

極端に分かりやすい話をすると、時給800円でも人が来ていた時代はとっくに終わり、1300円付けなきゃ人を確保できないなら、そんな状況でこれまでの価格が維持できますか?ってことなんです。

無理でしょう?

もう今の時代、

「ラーメン屋が生き残るには1000円台の価格は最低条件!」

とまで言われてますから。

玉名ラーメンの口コミとか読んでるとよく

「800円はいくらなんでも強気すぎる!」

とか怒ってらっしゃる人を見かけますが、それは現在の相場に疎い人の言っていることなので、真に受けないください。

強気でもなんでもないし、それどころか800円なんてまだまだ序の口なんです。

私が玉名ラーメンのブログを書き始めた(2023年10月~)この1年だけでも、ラーメン業界の相場はめちゃめちゃ上がっているんですから。

有名チェーン店の基本ラーメンの価格が今どうなっているか?

これを見ると驚きますよ↓

一蘭980円

一風堂790円(白)・890円(赤)

一幸舎950円(泡系)

そして地元熊本の味千は800円

もう一度言いますが、この価格は全て各お店の基本ラーメンの価格ですよ?

つまり一番安いメニューと思ってもらっていいです。

これにライスや餃子とセットにしたり、トッピングで味玉付けたり、辛子高菜やらチャーシュー乗せたりしようものなら、すぐに1500円とかになるんですよ?

驚いたでしょ?

確かにラーメン単品が1000円を超えるのが当たり前になりそうな流れではあります。

そうはいっても

「まあ、それはあくまで都心部の話で、ド田舎の玉名で1000円台は付けれないでしょう?お客にそっぽ向かれるよ?」

とか思っていたら、まさか惟神が1000円台を堂々とぶち抜いてくるとは思いませんでした。

なんと、基本ラーメン(しお・醤油)が1100円!

ワクワクしてくるじゃないですか。

こういうところが革命児だよな~。

だって、惟神が1100円を付けてくれたから、玉名の他の店だって値上げしやすくなるのは間違いないんだから。

それっていうのは、これまで天琴が果たしていた役割ですよ、玉名においては。

偉い!

玉名ラーメンを背負って立つその気概…

あんたが玉名ラーメンの新しいリーダーだぁ!!!

(勝手に任命されてえらい迷惑な話だと思うぜ?)

そりゃあね、私だってラーメンの価格が上がるのは嫌ですよ。

私の安い稼ぎじゃ、これまでのような頻度で行くのは無理ですからね(笑)。

けどね、お店が無理して潰れるのはもっと嫌です。

私の愛する玉名ラーメンのお店が1店舗でも無くなるのは…耐えられません。

ただ、こうなってくると、国民の所得が上がらない限り、ラーメンという食べ物が遠い存在になってしまうのは間違いないですよね。

そもそも値上げってね、お客が思っている以上にお店は悩むんですよ。

誰だってしたくない。

だって

値上げでは解決しない場合もあるんですから。

「利益が悪いから値上げする」

→「値上げによりお客の来店頻度が落ちる

→「単品ごとの利益は確保できても、お客が減ってるから利益の総額が落ちる」

こういう事になってしまう可能性もあるのです。

っていうかこうなるケースが多いのでは?

つまり、値上げしてもお店の利益改善になるかどうかは、まったく読めません。

値上げしてもお客の来店頻度が変わらず、これまで通りの注文をしてくれた時にはじめて、利益改善できるんです。

私のような豚骨バカの玉名ラーメン好きでも、3回に1回くらいは

「ちょっとラーメンは高いから、今日はヒライの弁当にしよう」

って思い直すし、ラーメン屋に行った時でも、1000円で食べれていたラーメン定食が1200円になったのなら

「うーむ、ランチに1200円は払い過ぎだから、餃子がついていないご飯セット1000円にしよう」

ってなってますよ、実際。

ほら、来店頻度は下がり、客単価も上がっていない=利益額が落ちてる。

難しいでしょ?

博打みたいにリスキーなものなんですよ、値上げは。

けれども、上げなきゃ売るほど赤字になってしまう状況だとしたら、営業すること自体に意味がないですからね。

選択の余地もなく値上げせざるを得ない場合だってあるかもしれません。

厳ぃびしぃ~…。

もうね、ラーメン屋っていうものは、これまでの『庶民にとって身近な場所』で居続けられるかどうかの瀬戸際に来ているんです。

そして近い将来、そうではなくなる日が来ます。

もう、基本ラーメンが1000円ラインを超えてくると、年金ぐらしのご老人はまず来れなくなるでしょう。

サラリーマンにとってもランチで使う選択肢の中に入ってこないかも。

だって、今のラーメン定食の価格って、ちょっと以前の焼肉屋のランチ価格をとっくに超えているんですから。

ファミレスメニューの中では一番高いジャンルのステーキランチとかの価格帯です。

これまで皆の頭の中にあった

「ラーメン屋っていうのはこういうもの」

っていう既成概念を取っ払わないと生き残っていけないのかもしれません。

庶民的であろうにも、現在の相場価格がそうであることをを許してくれないのですから。

赤テーブルで、小汚くて、現場の作業員が長靴のまま食べに来たり、新聞読みながらビール飲んでるじいちゃんがいて…

そんな庶民臭いラーメン屋はどんどんなくなっていくんだろうな~。

高級な価格のものを出さざるを得ないのだから、そういう味と雰囲気を持った店でないと駄目なのかも。

ラーメンの味は高級料亭のように上品で、ビール頼んだらスーパードライではなく当然のごとくプレモルが出てくるような高級な雰囲気が必要なのかも…。

そんなラーメン屋なんてあるわけないじゃん…。

・・・・・・

ってあれ?

・・・・・・

か、惟神が…あ~るじゃなないか!

これを言うためのフリが長ぇぇよ!

値上げの話が馬鹿みたいに長すぎなんだよ。

ごめんなさい(笑)。

それもこれも、惟神の一見すると非常識なほどの価格をご理解いただきたかったからなんです。

こうしてちゃんと詳しく相場を説明しとかないと、

「大将!?金持ち相手の商売始めたのか?もう俺達、麺の小やまの頃からのファンのことはどうでもいいのか!?」

って皆さんやるせない気持ちになるじゃないですか?

だって、麺の小やま時代からすると、

ラーメン一杯が300円以上も高い

わけですから。

そらビックリしますがな!

「いや、前の店とこの店は別の店ですから」

とかお店側は思ってても、お客は麺の小やまの記憶を引きずってくるわけで。

そういうわけで、ラーメンの相場の話をしたわけです。

あとは、実際お店に行ってみて、その価格に見合う味かどうかは、ご自身で確かめられてくださいな。

惟神の一杯を実食

前フリが長くなりました。

皆さんが聞きたいのは美味いのかどうか?そこですよね?

まあ、人の味覚なんて十人十色。

好みがまるで違うんだから、味に関するクチコミほど当てにならないものなんてないので、私は重要視してませんが、そこまで聞きたいならお答えしましょう!

惟神のラーメンは美味いのか?

めっちゃ美味いっす。

麺の小やまの『金のラーメン』『白のラーメン』という傑作を作ったのは、この惟神の大将なんだから

「こっちが本家本元だろうが馬鹿野郎ぅ!」

と言わんばかりに

『元祖!金のラーメン』『本家!白のラーメン』

とかやって、麺の小やまとバチバチにやりあうんだと思ってましたよ。

私はその全面戦争を古舘伊知郎ばりの実況中継で煽りに煽りまくってお届けしようかと楽しみにしてたのに、肩透かしを食らった気分です(笑)。

まさかここまで潔く過去の遺産(人気メニュー)を手放すとは。

大人だねぇ~。

というより、これは余裕なのか?

「そんなものに頼らなくたって、旨いレシピはまだまだたくさん持ってるし」

という心の声が聞こえてきそうです。

すごい自信だぜ…。

料理人としての引き出しの多さが感じられるというか、まだまだどれだけその引き出しに美味いレシピを隠し持っていることやら。

・・・・・

って本人の心を勝手に解釈するのやめろ。

麺の小やまの記事の頃から、拡大解釈が過ぎるよ、マジで?

それはいくらなんでもハードル上げすぎだろ。

まあ、ここの大将は研究熱心だから、ハードル上げとけば期待に応えてくれそうな気がするんですよね(笑)。

新メニューは、麺の小やまでは見たこともなかったしおらぁ麺醤油らぁ麺

あくまで豚骨(王道)を避けるか、このパンクロッカーめ。

そして今回私が頼んだメニューは迷わず『しおらぁ麺』。

玉名で「しお」はなかなか食えないからね~。

来々軒だけが、日曜限定で出してたかな?

で、これがご到着↓

じょ、上品すぎだろ…。

このカウンターの木目の手触りと匂いだけでも、結構幸せな気持ちになってたのに、ダメ押しでさらに木目の手触りの良いお盆。

そこに白で統一された丼とレンゲとおしぼり。

何よりこのラーメン自体がきれい。

麺の小やま時代から引き続き、きれいに向きを揃えられた麺。

その上にふわりと乗せたまたもや白く輝く美しいネギはもはや“オブジェ”。

そして琥珀色スープの澄みきった透明感…。

完璧なヴィジュアルだ。

もう、見てるだけで幸せ。

『ラーメンヴィジュアル選手権2024』があったら、白部門で優勝できます(どんな選手権?)

今回は私、Simackyめが、その旨さを余すことなく食レポしますよ!

まずスープを一口…

・・・・・・

あ…あん…

・・・・・・

う…うふん…

繊細で複雑に、かつねっとりと官能的に舌に絡み蹂躙してくるその出汁の旨味…

生えたての産毛のように遠慮がちに添えられた柚子の皮のほんのりとした香りが、秘めていた性感帯をまさぐるかのように鼻腔をくすぐり…

私はいつしか押し寄せてくる快楽の波に飲まれ、強引かつ執拗に絡んでくるスープの脂によって妖艶な光を放つその淫らな唇から、まるで初めて男を知った処女のような吐息を漏らしたのだった…

・・・・・

はぁ…もう…だめぇ…

・・・・・・

以上。

そんな食レポは許されるのか?

今、食レポ業界に激震が走ったぞ!

こんなぶっとんだ食レポ、彦摩呂さんでもしねぇよ。

コンプライアンスを屁とも思ってないのか?

いい加減にしとかないと、玉名ラーメン協会から豚骨釜で煮込まれるよ?

いやね?このスープを云々カンヌンとありきたりの言葉で理屈っぽく表現するのはもはや野暮ってもんですよ。

フィーリングです、感じてください。

聞こえました?

私の魂の『喘ぎ声』が?

私はトロけさせられ、私の中の眠っていた“女“が、否応なく引き出されてしまったのですよ!(お前の中にはそんなもんがいたのか?)

これは…やばいね。

麺の小やま時代からの自家製麺は相変わらず旨し。

玉名ラーメンの中細麺よりもちょっと細く、博多の極細麺よりは太いっていう、この太さが絶妙。

そしてボリュームあるな~。

これ普通の大盛りくらいないかな?

大盛りも替え玉もメニューには載ってないけど、一杯での満足感が非常に高いですね。

そして特にやばいのがこのチャーシューですよ。

このほろほろに柔らかく、しっとりした弾力でありながら口の中に溶け込んでいくこの感じは一体何だ?

2枚のチャーシューの部位がそれぞれ違うのか?食感が違う。

べらぼうに美味いぞ(語彙力)。

これは人生で食べてきたラーメンの中ではぶっちぎりに美味いチャーシューです。

しかもこれがドーンとでかいのが2枚も。

『チャーシュー麺』と呼んでも差し障りのないほどの肉量があります。

これね、値上がりしている時代だからとかじゃなく、1100円を付けてもおかしくないだけのコストをかけてますね、間違いなく。

実は高くないんですよ、『チャーシューを除いた基本ラーメン』として見ると。

分かりやすく説明するために、同じく今年(2024年)玉名駅前にオープンした味噌ラーメン専門店『味噌の恵み壱』を例に出しましょう。

「味噌の恵み」だと、通常の味噌ラーメンが800円で、チャーシューは乗ってません。

つまり基本ラーメンの価格は800円。

これにこだわりチャーシュー乗せるとプラス400円で1200円になります。

逆に惟神のラーメンを「チャーシューメン」だと捉え、そこからチャーシュートッピングを外したものを基本ラーメンと考えてみましょう。

惟神はチャーシュートッピングが300円なので、『しおらぁ麺(基本)』は1100円から300円を引いて800円ということになります。

そうすると実は、味噌の恵みと基本ラーメンとしての価格は変わらないんですよ。

それを考えると、異様にクオリティの高い800円ラーメンだと個人的には感じました。

チャーシューなしでも800円のラーメンとしては玉名トップクラスじゃないかな?

まあ、「チャーシュー抜きで!」って頼んでも300円引きにはしてくれないとは思いますが(笑)。

ちゃんと理由があってこの価格になっているってことを伝えたいんです。

スープ、麺からネギ、チャーシュー、メンマに至るまで、素材が全部一級品で美味い。

相変わらずただものじゃないな、この大将。

こうして新しいメニューを食べれたことが感謝です。

「麺の小やまを辞めてくれてありがとう」

と言いたくなるくらい美味いです(不謹慎な発言が多すぎだぞ今回は)。

それと2回目訪問時に、写真は取り忘れたのですが、実は煮卵トッピング(150円)して、炊き込みご飯(350円)も頼んでみました。

炊き込みご飯も美味いのですが、特筆すべきはこの煮卵!

150円するのですが、そんじょそこらの煮卵とは比べ物になりません。

作り方教えてもらいたいくらい美味いです。

ほんっとこの人は何を作っても旨いんで、感心しますよ。

こういうところに『料理人』を感じますね。

この煮卵を入れることでしおらぁ麺は『至高の料理』として完成します。

是非、トッピングしてみてね!

行くときは話し相手を連れていきましょう

最後にアドバイスというか忠告しておきます。

初めて来店する時は一人で行かない方がいいと思います。

どうしてか?

あの雰囲気に耐えられないと思うからです(笑)。

シーーーーーーーーーーーーン…

カチャカチャ…

・・・・

シーーーーーーーーン…

・・・・・・

ズズー…

シーーーーーーーン

・・・・・・

プ~ッ…

(全員)・・・・・・💢

今、屁をこいたヤツいたよな。

ごめんなさい、悪ノリしました。

いや、屁は冗談ですけど、ほんとこんな感じ(笑)。

シャレにならないくらいの沈黙です。

お客さんは大将のラーメンのコアなファンの方が多いと見えて、男性の一人客が多い傾向にあります。

そういう人たちは

「私は真剣に美味いラーメンを食べに来ました」

って顔に書いてある。

ラーメンヘヴィユーザーって感じ。

そういう人たちが結構いるってこともあるし、なおかつあの割烹のような高級な雰囲気があるでしょ?

もうラーメンライトユーザーのお客さんが雰囲気に飲まれちゃってるんですよ、完璧に。

そういうお客さんたちは、

「気軽にラーメン屋に入ったつもりだったのに、間違えてカウンターだけの寿司屋に来ちゃった人」

みたいな顔になってる(笑)。

うん、気持ちは痛いほど分かる。

ある種の独特な緊張感が漂ってます。

だってだぁれも喋んないんだもん(笑)。

なんだ?

喋ったら負けなのか、ここは?

「松本ぉ アウト~!」

ってなって、お尻叩かれるやつなのか?

どんなラーメン屋だよ。

「だ、誰かこの空気なんとかしてくれぇ!

って気持ちになってるのはお客だけじゃなく、お店の2人もそうなのでは?

女将さんとか、あまりの緊迫感に恐縮してるようにさえ見えるよ?(笑)

この空気感は誰も望んでいないはずです。

カウンターのみという意味では麺の小やま時代と同じ配置なのにここまで違う?

麺の小やまの頃はもっとガヤガヤしてたぞ。

そういうわけなので、複数人で行ってペチャクチャ喋りましょう。

もっと肩の力抜いてガヤガヤしましょう。

別にここは高級料亭ではないし、頼んでいるのは時価5000円のアワビではなく、所詮ラーメンなのですから。

これだけの静けさだと、誤って屁でもここうものなら、一生消えない心の傷を背負い込むことになるでしょう!

想像するだけで恐ろしい…。


はい、というわけで惟神を語ってきました。

営業時間が昼だけとか、駐車場がないこととかは、まだオープンしたてなんでずっと続くものじゃないとは思います。

メニューには替え玉とか大盛りもないし、餃子関係のサイドメニューもないのは、まだそこまで手が回っていないだけなんじゃないかな?

とにかく腕の良い大将なので、今後は「しお」「醤油」以外のらぁ麺にも期待してます!

それではまた!

らぁ麺 惟神(かむながら)玉名ラーメンの高級店オープン” に対して2件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    面白すぎです!前フリ長すぎです!小やまに何が起こったかも気になります…がラーメンがボリュームあったのがもっと気になります!見た目は一杯では足りなさそうですですよ〜〜〜🤤

    1. simacky より:

      惟神の記事に早速のコメントありがとうございます。
      前フリ長すぎですみません(笑)。
      小やまのゴタゴタに関しては、今現在頑張られているスタッフさんが可愛そうなので、触れるのは辞めておきますよ。
      まあ、ボリュームのあるラーメンですが、私は足りなくて『炊き込みご飯』も頼んだんですがね(笑)。

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