『KAMAKURA』サザンでもっとも難しいアルバム
本記事はプロモーションを含みます。
どうもSimackyです。
本日はサザンオールスターズが1985年にリリースした8作目のオリジナルアルバム『KAMAKURA』を語っていきます。
かつて”最高傑作”と呼ばれた2枚組大作
この『KAMAKURA』は、デビュー以来1年にアルバム1枚のペースで8年間突っ走り続けたサザンが、集大成としてすべてを注ぎ込んだ記念碑的作品になります。
バンドとしてやり尽くした感があったのか、本作の後に活動休止となり、桑田さんはKUWATA BANDやソロ活動を行い、1989年に『みんなのうた』でサザン再始動、という流れですね。
私はサザンと出会ったのが1992年の中学2年のときなので、『世に万葉の花が咲くなり』がリアルタイムでした。
兄貴の持っていた『世に万葉~』でサザンに入門した私が初めて自分の小遣いで勇気を出して買ったアルバムが本作になり、思い入れもひとしおです。
なんとこのアルバム、レコーディングには1800時間も費やしたと言われ、当時はサザンの最高傑作とも最大の問題作とも呼ばれていました。
私も確かそういう触れ込みを何かで見たので、本作を最初に買うアルバムに選んだんだと思います。
しかしこのアルバム…。
一筋縄では行きません(笑)。
本当に最高傑作!?マニアックすぎるその内容に仰天!
2枚組にたっぷり20曲を詰め込んだこの大作は、サザンの様々な要素が詰め込まれていますが、面食らうのはその実験性。
本作はかなり実験性が強いですよ。
いや、それだけじゃなくこれまで通りポップな側面の楽曲もたくさん入っていますが、実験性の強い楽曲のインパクトが強すぎて最初は頭にそれしか残りません(笑)。
別の言い方をすると最も芸術性が高く、コマーシャル性が低い。
本人たちも初めから「最高傑作を作る」という意識で制作を始めてるみたいです。
覚悟して聴いてください。
1曲目の「コンピューターチルドレン」から全開で「ポップならざるもの」が攻めてきますから。
「?なんだ?これ?」
90年代のサザンから入った人にとって、80年代の作品はどれも多少のギャップがあるのは間違いありません。
しかし、よりによってとびきり級にギャップの大きい作品を最初に買ってしまうとは。
ボクシングで例えるならば、初心者用のトレーニングメニューですっごい褒められて、
「キミ、筋がいいね~!うん、才能あるよ!」
「え?ホントですか?」
みたいにまんざらでもない気分になって
「オレ、ボクシング向いてるのかも!」
とか舞い上がってたら
「ようし、それじゃあ、もっと楽しいスパーリングやってみようかぁ!」
とリングに連れて行かれて、出てきたスパーリングパートナーがマイク・タイソンだった、みたいな。
「ドカッ!ホゲェッ!ブゲェッ!グシャ!」
もうボッコボコ。
当時の私の精神状態もこれと同じです。
この2枚組の大作を当時中学生の少ない小遣いから3000円くらいのお金を払ってドキドキしながら購入して、始めてこのアルバムを聞いたときの絶望を理解できますか?
「3000円も使ってはずした、、、、」
ですよ?
ここに3000円も突っ込んでしまったらしばらく学校帰りの買い食いできないですよ!
それを捨て去って勇気を振り絞って買ったのに…なのに…そんな…。
「サザンやない、こんなんサザンやあらへんっ!」
熊本県民の私ですら思わず関西弁になろうというものです。
しかし、3000円を無駄にする訳にはいかないから、聴くしかないんです。
苦痛でしかないのに。
人生で生まれてはじめて
「別に好きでもないアルバムを毎日聴くという苦行」
が始まりました。
普通、音楽って楽しいから聴くものじゃないですか?
苦痛で仕方がないのに聴き続けるバカがどこにいましょうや。
こんな罰を受けるほど、オレ何か悪いことしたの?
なんとも表現しようのない不安感をあおってくる衝撃のオープニング曲「コンピューターチルドレン」。
アフリカの民族音楽とテクノが合体したかのような奇妙な#2「真昼の情景」。
まるでプログレのような現代音楽的なマニアックすぎる展開を見せる#3「古戦場で濡れん坊は昭和のヒーロー」。
#3なんて今聴き直してもプログレバンドのエマーソン・レイク&パーマーみたいな部分がありますよ。
今のサザンしか聴いたことない人は想像できないでしょ?
ポップではないサザンなんて。
改めて聴いても「ホントにこれサザンのアルバムかよ?」って思います。
この3曲で完全に戦意喪失してましたね。
実は#4に救済措置として「愛する女性とのすれ違い」が用意してあるんですが、時すでに遅し。
そこに行き着く前に挫折。
「もうあかん、、、」と這々の体(ほうほうのてい)でディスク2に逃げて仕切り直しをしようとすると、
冒頭#1がまたまたマニアックな『顔』なので逃げ場まで塞がれます。
「薄気味悪いよ~。それになんか暗いのよ。救いがないのよ…」
あんまり苦手な曲のインパクトが強いと、そうじゃない曲が実は入っていることに気が付かないんですよね。
もう、聴き方が逃げに入っていると言うか、及び腰になってますから。
聴き込んだ先にある快感
そんな苦行を何日続けたことでしょう。
「あれ?なんかこれ気持ちよくない?」
はい、たどり着きました、この境地。
「いいと感じなかった曲」がくり返し聞くことで「いい曲に変わることがある」
ということを人生で初めて学んだ瞬間でした。
そこを通過すると今まで見えていなかったものが急に見えるようになるというか、どんどん曲の良さが分かってき始めて夢中になっていきます。
「あれ?これめちゃめちゃいい曲じゃん。なんでこの曲が良くないって思ってたんだ?」
もう名曲だらけに見えてきます。
それどころか、なんだか涙まで出てくるではないですか!
それ以来「KAMAKURA」は「世に万葉~」に匹敵する傑作として私の中で位置づけられています。
やばいですよ、このアルバム。
今回の一気聴きで久々に聞き返してみて思ったのですが、当時としては最先端でも今は時代遅れに感じるシンセ音などの「あの時代の音」的要素はたしかにあります。
ですが、それをものともしないほどの楽曲のエネルギーの高さ。
「音楽で重要なのは音なのかメロディなのか?」
そんな答えの見えない迷路に入り込んでしまいそうなほど、これらの楽曲群は年代の壁を飛び越えて問答無用に感性をグイグイ蹂躙(じゅうりん)してきます。
特に聴いてもらいたいのが#12「バイバイ・マイラブ」ですね。
私はこの曲でサザン曲で初めて泣きましたから。
1978年のデビュー・アルバムでそれまでの人生で吸収してきたことの全てを吐き出しように、この「KAMAKURA」はプロとしてデビューして以降に吸収してきたことをすべて吐き出したのだと思います。
この後の活動休止というのは『充電期間』という意味で必要だったのではないでしょうか?
『KAMAKURA』楽曲解説
本作を一言で評するならば『桑田佳祐っぽくないメロディ』ですね。
これが一番の核心だと思います。
前後の作品を見ても何にも似てないし、ルーツのどこからやってきたのかがさっぱり分からないようなメロディが多いです。
そしてそれはこのアルバムだけ、というものが多い。
実験性の高いサウンドは実はそこまで本質的に重要ではありません。
唯一無二のKAMAKURAワールド。
このアルバムの雰囲気はこのアルバムでしか味わえない。
それが本作を特別な存在にしているんだと思います。
#1『コンピューター・チルドレン』
『問題作』のアルバムにしてもっとも『問題作』な楽曲で始まります。
これ最初に持ってくるとかすごい強気ですよ。
6分間のカオスですから。
2枚組20曲1時間半という長丁場を最後まで聴かせる気はサラサラないようですね(笑)。
この曲はサザンをリアルタイムで順番に聞いてきた人でも、私のように90年代から遡ってきた人でも、どちらにしても困惑すると思います。
なんか全然それまでのサザンと違うし、その後のサザンとも違う。
このメロディとか雰囲気が桑田佳祐という人の中から出てきたことがにわかには信じがたいというか。
ただ、聴き込めば聴き込むほどにハマっていくという謎の原理を私は説明できません…。
200回くらい聴いた時に好きになったりするので、長い目で付き合ってください。
今では一番好きかも。
#2『真昼の情景 』
またしても思いっきりテクノナンバー。
しかもそこになんて言ってんのやらさっぱり分からないアフリカンなコーラス。
「マヒッラ(真昼)」っていう響きがアフリカ語みたいに感じるんですよね。
これ絶対狙ってますね(笑)。
でもピアノプレイとかやたらかっこいいんですよ。
歌を聴くというよりこのグルーブ感に身を委ねる快感。
この曲は桑田さんが主役の座を手放してます。
サザンの曲で桑田さんの歌よりも演奏に注目が行くのは非常に珍しいことですよ。
しかし、2曲連続でカオスだ…。
#3『古戦場で濡れん坊は昭和のヒーロー』
はい、冒頭から3曲連続のカオス確定(笑)。
タイトルのカオスっぷりを裏切らない雰囲気で進行していきます。
これまた桑田さんの歌が主役じゃないですね。
ここまで3曲全てのカオス度が前作の「ジャパネゲェ」を軽く超えてきます。
こりゃ中学生にゃ荷が重いわけだ(笑)。
ダメ押しで2:50あたりからエマーソン・レイク・アンド・パーマーみたいなピアノが入ってきます。
この浮遊感が好きになるんだから、なんかマジックがかかったような感じなんですよね。
#4『愛する女性とのすれ違い』
さて、ここから#10まで、A面はいわゆるサザンらしさを裏切らないナンバーで怒涛のようにポップに攻めてきますよ。
ここの層の厚さはサザン全カタログを見渡してもそうそうないんじゃないかな?
まずはここまでお疲れ様でしたの意味も込めて、この曲に癒やされてください(笑)。
ところで、このベースの音ってシンセじゃないかな?
どうも関口さんの生音(エレキベース)のような感じがしないのですが。
なんかウッドベースっぽくも聞こえるというか。
このあたりのところが本作の制作で揉めた原因かな?
大森さんのギターソロはいつも通り弾きすぎず味がありますね。
前に「キース・リチャーズっぽい」と言いましたが、ちょっとレッチリのジョン・フルシアンテっぽくも感じるんですよね。
これぞヘタウマ(失礼!)。
#5『死体置場でロマンスを』
一気にコミカルになりました。
このナンバーは中学生の私でもすぐに好きになりましたね。
ちょっと軽過ぎるし80年代っぽいノリなんですが、未だにこの曲を好きな自分がいるので、おそらく音の古さを超えてくる何かがあるのでしょう。
なんか歌詞を読まなくてもお馬鹿なストーリーが分かるんですよ。
『Tボーン』なるものが何なのか未だに謎なのですが(笑)。
今回は毛ガニが張り切っとるな~!
#6『欲しくて欲しくてたまらない』
かっこいいな~。
男・桑田佳祐がかっこいい、と感じる曲です。
それは昔から今になっても変わらないのがすごい。
韻の踏み方とそこに当てる単語が男っぽいんですよね。
『嘆きのバーボン 飲むほどにロール』とか最高じゃないですか?
男の哀愁あふれる激シブ曲。
男たちよ、孤高であれ!
#7『ハッピー・バースデイ』
さあ、本作イチのポップナンバーです。
まさに80年代!
トレンディドラマやらアニメのエンディングやらに使われそうないかにもなナンバー。
しかし、それでも私は大好きです。
この曲とかの名曲さ加減とかやばいと思うんですが、意外に知名度低いというか。
私は本作のトップ2はこの曲と『バイ・バイ・マイ・ラブ』だと思っているんですがね。
冒頭3曲とこの曲の振り幅(笑)。
最後に口笛もってくるアイデアに脱帽!
#8『メロディ』
超名曲と名高いシングルナンバー。
ちなみに明石家さんまが出演した本作のCMではこの曲が流れていたらしいです。
正直、世の中の評判ほどには好きではなくて、皆との温度差は感じるのですが。
ただ、この曲のサックスソロは最高です。
#9『吉田拓郎の唄』
「吉田拓郎って誰やねん?」
って思いながら、いまイチ感情移入できずに聴いていた記憶があるのですが、曲自体はちゃっかり良いんですよね。
この曲も『欲しくて欲しくてたまらない』同様に、男っぽさを感じて飽きにくいかっこよさを持ってるんですよね。
好きだっていう自覚はないんだけど、流れてると気持ちいいっていう(笑)。
おいおい、ここまで楽曲のクオリティがまったく落ちないぞ。
なんちゅうテンションだ。
#10『鎌倉物語』
名曲オンパレードの最後を締めるのはこの曲。
原由子スタイルの完成した瞬間ですね。
前作『シャボン』までの原坊ソングは実は私あまり好きではありません。
原坊ソングでは「ポカンポカンと雨がふる」と並んで頂点に位置してます、私の中では。
この曲で何が完成したのかと言うと、独特の妖艶さですね。
キレイなだけじゃなくて、魔性の輝きが宿っています。
熱唱しないんですよね。
穏やかでやさしいんだな~。
この声は日本の宝です。
#11『顔』
レゲェ調というかスカっぽいというか。
『真昼の情景』のような民族音楽的要素が非常に強いですね。
毛ガニさん大活躍(笑)。
やっぱりパーカッショニストがメンバーに居ると、こういうことが付け焼き刃ではなくできてしまうのが、サザンの懐の広さ。
しかしその民族音楽のようなビートにともすればユーロビートのような90年代バブル的テクノが乗っかるのが面白い。
変拍子が入るので意外に演奏するのは難しいような。
この曲とかも『桑田佳祐のメロディ』っぽくないんですよね。
このアルバムの時点で桑田さんになんか変な神が舞い降りてます。
#12『バイ・バイ・マイ・ラブ』
本作イチの名曲と私は思ってます。
この曲って完璧なイメージが出来上がってるので、再現するのは不可能ですね。
もうサザンがテレビで演奏しているだけでせっかくのイメージがぶっ壊されてしまい、がっかりさせられます。
これは見ては駄目です。
ライブも原型を留めないくらいにアレンジを変えているので、ライブ盤で感動することは皆無です。
原曲をじっくり聴いて浸りましょう。
最後のシャウトは『いとしのエリー』のそれを凌駕してきますよ。:
#13『ブラウン・チェリー』
すごいドラムの音。
ホント、前前作・前作あたりからドラムサウンドの加工は試行錯誤してますね。
なんていうかクイーンの「ウィー・ウィル・ロック・ユー」みたいなものを目指したかったのかな?
っていうかこの曲からやたらとRolling Stonesっぽさを感じるのは何でなんだろう?
タイトルがもろに『ブラウンシュガー』を文字ってあるにせよ、音楽自体からそう感じるのはなぜか未だに分かりません。
桑田さんのやけっぱちのようなボーカルが最初は受け付けなかったんですが、妙に頭に残るんですよね。
サザン流テクノロックの名作。
#14『プリーズ!』
幻想的で中性的な雰囲気。
結構、ジェフ・ベックなんかの70年代フュージョンっぽさもあります。
ラストでクリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」をちょろっとやるので、桑田さんと大森さんの趣味の世界をやってみたかったのかな、と。
影薄いんですけど、これ好きっていうと意外に多いです。
#15『星空のビリー・ホリデイ』
これも実は隠れた名曲なんですけど、あんまり目立たないんだこれが。
前作の『ディア・ジョン』みたいな壮大なバラードなのでラストでもよかったのでは?
牧歌的でのどか。
世界名作劇場とかのエンディングテーマに使えばハマりそう(古いか)。
#16『最後の日射病』
またもや関口さんの作詞作曲ボーカルナンバーです。
『ムクが泣く』『南たいへよ音頭』に続きこれで3回目ですね。
ちなみに関口さんは本作の制作段階で一番桑田さんと衝突したとのこと。
おそらく、本作は自分の楽器を演奏したいメンバーと、これまでに使ったことがない音色(シンセ)を取り入れることで楽曲の新しい世界観を開拓したいと望む桑田さんでぶつかったんじゃないかな?
それくらいシンセで作られた音が埋め尽くしているアルバムなので。
ただでさえ外部ミュージシャン(多くはホーン隊)が多く参加するサザンのレコーディングにおいて、シンセまで入りだしたらさすがにメンバーの出番はなくなります。
シンセに取って代わられるということは、メンバーが作る部分をシンセの藤井丈司さんが替わりにやるわけですから。
そうなるとバンドとしての存在意義に関わってくるからですね。
「だったら俺たちいる意味なくね?」
ってね。
どうもベースサウンドにも加工されたり、シンセを使ったりした部分がちょいちょい見受けられますしね。
こうしたナンバーはある種のガス抜きなんでしょうね。
#17『夕陽に別れを告げて 』
オーソドックスなサザンのポップバラードですね。
なんかすごい夕暮れ時の日差しで街一面が染められた光景が浮かんでくるんですよね。
こんなにイメージを想起させる曲もすごいですよ。
いい感じに脱力した感じで、やすらぎます。
#18『怪物君の空』
またまたデジタル音で始まったかと思ったら、虚を突いての骨太ハードロック!
大森さんのディストーションギターがうなります。
前作の「開きっぱなしのマッシュルーム」あたりからハードロックをやりたがっているのを何となく感じていたのですが、これはもっとハードに仕上げてきましたね。
しかしこの手の音楽にありがちのギターのスーパー速弾きなどのベタな展開をしないのがサザン流。
ソロはハーモニカ(笑)。
このあと、サザンが活動停止してからKUWATA BANDでこの方向性を進めていきます。
#19『ロング・ヘアード・レイディ』
思いっきり大人なムードのAORナンバー。
毛ガニさんのパーカッションがここまで目立った楽曲は初です。
桑田さんのボーカルを2つ重ねて1人デュエットしてるので、妙に色っぽい。
#20『悲しみはメリーゴーランド』
昔話のような始まり方です。
「あんたがたどこさ」とかの民謡の雰囲気を持ってます。
しかし、おちゃらけた感じはなく、本作は最後までシリアスというか、曲の雰囲気が重いですよね。
これを乗り越えれば感性が広がること請け合いです
「難しい音楽はちょっと分かんないんだよね~」
とか思っているそこのあなた。
サザンの力を借りてちょっと背伸びして音楽性を広げてみませんか?
このアルバムの良さが分かるようになると音楽の許容範囲がぐっと広がること請け合いです。
桑田さんはかなり研究熱心な人で、時代時代の最先端の音楽をジャンルを問わず貪欲に吸収しています。
もともとサザンはデビューアルバムから様々な音楽要素を内包していましたが、本作は過去最高のごった煮状態です。
私はサザンの影響でレゲエとかも聴けるようになりましたしね。
サザンでちょっとマニアックな作品といえば『さくら』なんかもありますが、本作のほうが音楽的な幅が圧倒的に広いです。
本作が好きになったとき、より一層サザンの魅力に気がつけることでしょう。