『ザ・ラスト・ロックスターズ』デビュー!「Gacktがいない!?」S.K.I.N.ではありませんから
こんにちは!
Simackyです。
YOSHIKI、SUGIZO、HYDE、MIYAVIの4人によるスーパーグループ
『THE LAST ROCKSTARS』
が結成されましたね~。
X好きの私としては期待をしないわけがないといったところです。
皆さん、You Tubeでの緊急記者会見は見られましたか?
重大発表ということで、11月に入ってからツイッターの方でもかなりザワついていましたね。
まあ、大方の予想では
「S.K.I.N.に続くスーパーバンド結成か!?」
と言われていましたので、半分的中したわけですね。
かなり長い記者会見(1時間20分)でしたので、この記事では内容を要約し、「そもそもS.K.I.N.ってなんのこと?」などの補足情報などを書きたいと思います。
『ザ・ラスト・ロックスターズ』とは?ベースがいない?
「The Last Rockstars(ザ・ラスト・ロックスターズ)」とは2022年11月11日に緊急記者会見で結成が発表されたスーパーグループです。
メンバーは
X JAPANのYOSHIKI(ドラム・ピアノ)
L’Arc~en~CielのHYDE(ボーカル)
LUNA SEAのSUGIZO(ギター)
ソロアーティストのMIYAVI(ボーカル・ギター)
ベースはどうするのか?
「あれ?ベースは?」
と思われた方もいらっしゃると思いますが、どうなるんでしょうね?
ベーシストはいませんが、ツインギターなので、どちらかが低音部分をカバーして棲み分けをするのか?
しかし二人共リードギタリストであることを考えると、それも現実的ではないような。
ベース無しでの楽曲を作っていくのか、はたまた別のヘルプメンバーを入れるのか?
打ち込みでやっていくというのも有り得そうな話ではあります。
ベーシストが必要だと思っているのならば、ベーシストを加入させた上で記者会見もすると思うので。
結成までの経緯
日本を代表するヴィジュアル系バンドの中でも、リーダー格のメンバーばかりが集まっていますので、これを束ねることができるのはやはりYOSHIKIしかいないでしょう。
もともとX JAPANの前身であるXがそういうバンド(リーダーばっか)だったので、YOSHIKIは個性派集団を束ねることに長けているともいえます。
すでにライブ予定も発表されていて、東京とアメリカで3,4回ずつかな?
チケットの販売も記者会見と同時にスタートしました。
なんかテイラースイフトの販売開始と重なったみたいで、サーバーがダウンしてるみたいですが(笑)。
インタビューで語られたバンドとしての方向性については
「かつてロックというものはもっとスリリングでグラマラスなものだった。
現代では失われたロックンロールの美学を蘇らせる。」
勝手に意訳してまとめるとこんなところでしょうか。
近年になってコラボすることになったYOSHIKIとHYDEの間でシンパシーが高まり
「いつか一緒に演りたいね」
とは話していたものの、多忙なYOSHIKIが動く気配もなかったためHYDEの方から詰め寄ったそうです。
「X (JAPAN)が動かないのであれば一緒に演りましょう!」
これって『暴れん坊YOSHIKI』を知らない、ある程度の距離感がある人じゃないと恐ろしくて絶対言えない一言ですよね。
XやLUNA SEA、LADIES ROOM、GLAYといった『エクスタシー軍団』であれば、ボスにキレられるのが怖すぎて絶対言えないでしょう(笑)。
見ているとYOSHIKIとHYDEはまだ他人行儀的にも見えるので、それが逆に良かったのではないでしょうか?
このHYDEの一言がきっかけでドリームチーム結成へと動き始めたらしいのですが、そこで呼んでしまったのがSUGIZOとMIYAVIだったものだから物議を醸すことになってしまったんですね。
Gacktがいない?いえいえ『S.K.I.N.』と混同してはいけません
ここではあえてS.K.I.N.を『前身バンド』と呼んで話を進めましょう(正確には違うけど)。
記者会見では
「S.K.I.N.という言葉は禁句なのか!?その含んだような喋り方なんとかならんの?」
とつっこみ入れたくなるほど、メンバーがその言葉を避けていました(笑)。
「だからさっきからS.K.I.N.ってなんのことやねん?」
という方のために説明しましょう!
もともと交流のあったYOSHIKIとGackt(元マリスミゼル)を中心にして、SUGIZO、MIYAVIを加えて結成。
2007年にカリフォルニアのロングビーチで開催された「ANIME EXPO AX2007」というイベントを皮切りに数回(?)ライブを行ないました。
もう15年前の話なんですね~。
15000人収容の会場をほぼ満席にして4曲の新曲を演奏しています。
日本のヴィジュアル系バンドが海外での人気を獲得し始めていたことを象徴するイベントで、お客さんもかなり盛り上がっているように見えました。
オーディエンス動画がYou Tubeに上がっているので見つけてみてください。
画質は最悪ですがパフォーマンスの高さと会場の熱気は十分伝わります。
YOSHIKIのピアノとSUGIZOのバイオリンの共演、YOSHIKIとGacktのピアノ連弾など夢のコラボが実現していたり、アウエー感を全く感じさせないGacktやMIYAVIの堂々たるパフォーマンスには、その後を期待させる部分が大きかったんですよね。
普通、これだけアクの強いメンバーが集まると難しいと思うんですが、音楽自体がけっこうかっこ良かったですよ。
しかし残念ながら、すったもんだありまして、新曲のリリースやライブは行われず、そこに急遽沸き起こったX JAPANの再結成が追い打ちをかけて、いつの間にやら消滅してしまったプロジェクトです。
そしてX JAPANの世界進出やLUNA SEAの再結成といった大きな注目を浴びるニュースにかき消される形で、『なかったこと』にされている感があります(笑)。
この『すったもんだ』というのが、どうも原因はYOSHIKIにあるらしい、ということがその後のメンバーのインタビューで徐々に明るみになっています。
ライブが間近に迫っているというのにまったくリハーサルに現れず、メンバーは数時間(8時間!?)も待ちぼうけ。
プロ意識の高い一流のメンバー達なだけに、このYOSHIKIのあり方には心中穏やかではなかったことと思われます。
メンバーの中で特にGacktが怒り心頭だったとのこと。
MIYAVIとSUGIZOは大先輩であるYOSHIKIに注意できないので、弟のような存在であるGacktだけが『言いやすいであろう』という理由で、
「Gackt、ちょっと言ってやってくれよ」
と頼み込んでくることから、その役回りになったらしいです(Gackt談)。
そのあたりのことはGacktとMIYAVIがラジオ番組でぼかしながらも語っていますし、YOSHIKIチャンネルでGacktが「お兄ちゃんなんだからちゃんとしてよ~」と発言する場面からも垣間見られます。
なんか、いろんなインタビュー見ているうちに
「Gackt大変だったんだな~」
と同情したい気持ちになってきます。
S.K.I.N.活動後もバラエティ番組に一緒に出演したり、You Tubeで共演したりと、友人としての関係性は維持されているようですが、さすがに
「もうYOSHIKIと一緒にやるのはこりごり・・・」
というニュアンスが十分伝わってきていたので、今回、『同じメンバーでS.K.I.N.を再結成』という選択を取らなかったのは自然な流れだといえます。
体調のこともありますしね。
というより、このいきさつをインタビューなどから理解していたファンなら
「今回は荒れなくてすんだな」
と半分、ホッとしたのではないでしょうか(笑)。
誰だって好きなミュージシャン同士が喧嘩するのは嫌なものですからね。
なので、Gacktファンの方々は
「それって体(てい)よくS.K.I.N.からGackt外しただけじゃん!」
と憤るのではなく、
「お互いが合意の上でそういう流れになったんだ」
と穏便に受け取ってもらえたら、世界平和に貢献できるのではないでしょうか?
合意してるのかは知りませんが。
前回の言い出しっぺがGacktで、YOSHIKIに誘いをかけてS.K.I.N.が始動したのに対し、今回はHYDEであることが語られました。
だからそもそも本来であればS.K.I.N.とラストロックスターズは別々のプロジェクトなんです。
前身バンドなんかではない。
けれど、同じメンバー集めちゃったもんだからそう見られるってことなんですね。
気持ちは分かりますが、穏やかに見守りましょう。
なぜなら、GacktとHYDEはGackt監督映画『ムーン・チャイルド』でダブル主演した仲ですから。
Gacktの体調が戻ってきたらゲストメンバーで参加したりといった可能性はあるでしょうね。
勝手な予想と今後への期待
『世界でもっとも大きな成功を収めた日本バンド』
として活躍してもらいたいところではあるのですが…。
2000年代に入ってからのYOSHIKIの動きを見ていると、往年のファンとしても首を傾げたくなるような状況が続いています。
バイオレットUKやS.K.I.N.など散々
「いよいよ始動するか!?」
と煽っておいて大きな動きはなく
肝心のX JAPANのニューアルバムも
「もうできている。必ず出す」
と言っておいて十数年。
そもそもニューアルバム以前の問題で活動さえしていない状況。
このラストロックスターズも結局のところは、
『リーダーであるYOSHIKIがどれだけ自身の時間をこのプロジェクトに割こうと思っているのか?』
ここにかかっているんだと思います。
記者会見で語ったように
「自分たちには年齢的にもう時間がない。だから世界制覇は今やるしかない」
と本気で考えているのであれば、曲作り、レコーディング、ワールドツアーなどに全精力を傾けなければいけないじゃないですかね。
世界で成功を収めたバンドは、プロモーションのためのいつ終わることもないハードツアーをこなしながら、その合間に新曲のレコーディングをするという超多忙な下積みの上に成功を勝ち取っています。
実際にアメリカ進出を果たした若手バンドのワンオクロックだって、そうやって頑張っているのが伝わるYou Tube動画がたくさんあります。
いくつものプロジェクトを同時進行したり、複数のバンドを掛け持ちしながら成功できるほど、世界は甘くないでしょう。
ビートルズやストーンズクラスのワールドワイドな成功を収めたバンドのメンバーたちであってもたやすくはないと思うんですよね。
このラストロックスターズが尻すぼみで終われば、これはHYDEが記者会見で語っていた
「恥をかく」
どころでは済まない所まで来ているのではないでしょうか?
もちろん私としてはそんなことになる未来は見たくありません。
まずは東京での公演に期待しております!