「ライブ・アット・武道館」ドリームシアターが念願の武道館公演を果たす!

どうもSimackyです。

本日はドリームシアターが2004年にリリースしたライブアルバムそしてDVD化もされた『Live at Budokan』を語っていきますね。

『最果ての地にある』あこがれの場所

数あるドリームシアターのライブ盤の中でも人気が高い作品です。

武道館公演なんだから当たり前っちゃ当たり前ですが(笑)。

いろんな世界的ビッグバンドがこの武道館での名盤を残していますが、ドリームシアターもそこに名を連ねることになりました。

元メガデスで日本ではタレントでおなじみのマーティ・フリードマンによると、アメリカのハードロックミュージシャンにとって「武道館」というのは『最果ての地にある』憧れの場所として、一種のブランド信仰のような見られ方をしているらしいです。

ディープ・パープルやチープトリックの名演を聴いて育ち

「俺たちもいつかはあそこで演ってやりたい!」

という思いがあるのでしょう。

ちなみに、この武道館って最初に音楽コンサートして使用されたのはビートルズ来日の時だったらしいです。

リーダーのマイク・ポートノイも相当興奮していたみたいで、かなり気合を入れてこの武道館公演に臨んでいるのがドキュメンタリーで確認できます。

ボーカルのラブリエなんか歌い方などのパフォーマンス、さらには体型にまで『改善要求』がなされ、この武道館ライブを成功させるために入念な準備をしてきたことが伺えます。

おかげなのか、その引き締まったスタイリッシュボディは1990年代初期を彷彿とさせるほどです。

ラブリエかっけぇな!

足長すぎ。

それに比べ、ラブリエに『改善要求』を提案したくせに自分はホットドッグ屋のオヤジのような出で立ちのポートノイはいいのか?

「ヘイ毎度!兄ちゃん2ドルだよ。ピクルスはサービスしといたぜ」

みたいな(笑)。

『タレントがオフの日に渋谷を歩いている時にかける変装用みたいな丸メガネと帽子』はどっから持ってきたんだ?(笑)。

ペトルーシもこの日のために床屋に行って

「ヘイ!オヤジ!男前にカットしてくれ!」

というやり取りがあったりなかったりしたような潔い短髪。

「潔くバッサリ切ってくれって頼んだら、寝てる間に自慢のひげまで剃り上げられちまったよ、とほほ」

みたいになってます。

見ても聴いても楽しめるライブ盤でっせ~。

本作の収録内容

『Live at Budokan』は2004年のリリースで、タイミング的には7作目「トレイン・オブ・ソート」リリース後のタイミングです。

そのため選曲は直近の2作からがメインとなっており、「トレイン・オブ・ソート」から5曲、その前の「シックスディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス」から5曲を演奏。

そして意外にも4作目「フォーリング・イントゥ・インフィニティ」から3曲。

1作目、2作目、5作目からは1曲ずつで、唯一3作目「アウェイク」からの選曲がないのは残念ですね。

日本では「アウェイク」が一番売れたから、実は日本人って「アウェイク」持っている人が多いはずなんだけど。

本作の聴きどころ

音のバランスが良く各メンバーのプレイが聴きやすい

ドリーム・シアターのライブアルバムは初期のものは音のバランスが変で、ギターとドラムがガンガンの音圧で攻めてくるのが常なのですが、今回はどの音もすごくバランスよく聴こえてきます。

特にマイアングの6弦ベースは骨太にボトムを支えており、その独特のねちっこいグルーブ感が癖になります。

ドリーム・シアターの演奏の安定性の心臓部分は彼とポートノイのリズム隊があればこそですね。

本作は「トレイン・オブ・ソート」からの重量ナンバーが多かったので、マイアングのブニョンブニョンいってるベースが見事にはまってていいですよ。

最初見た時、あまりのネックの太さに

「マイアングはシタールでも弾いてんのか?」

と勘違いするほどですけど(笑)。

ホントにステージ場を殆ど動かないけど、手は信じられないような動きを繰り返してます。

「トレイン・オブ・ソート」の楽曲が凄い

やはり驚くべきなのは当時新作だった「トレイン・オブ・ソート」楽曲群のクオリティの高さでしょうか。

このアルバムやっぱ凄いですよ。

選曲した5曲が本公演の核となっており、どれも楽曲の存在感が半端ない。

「ダークでヘヴィ」という語られ方で済ませられているイメージがありますが、そんな浅い作品じゃないですねやっぱり。

とにかく泣きのメロディがすばらしく、つかみが尋常じゃないんですよ。

特に圧巻がラストの「イン・ザ・ネーム・オブ・ゴッド」ですね。

CDで聴いた時は

「なんだこの蚊がブンブン飛んでるようなへんなギターソロは?」

と思っていたのに、実は超高速でギターとキーボードがユニゾンしているとは恐れ入りました。

ルーデスも笑いながら屁みたいにプレイするのやめてくんないかな(笑)。

どんだけ?

そして最後はペトルーシの超速のフルピッキングにスイープまで入れ込んだ超高等技術のオンパレードでありながら、ドラマティックに泣かせるギターソロ。

ギターってあんな高い位置に構えてもかっこよくみえることがあるんですね(笑)。

高い=ダサいと思っててごめんなさい。

「Instrumedley」でみせる演奏能力

ドリーム・シアターやリキッド・テンション・エクスペリメントでのインスト部分をメドレー形式にした「Instrumedley」はまあ感心しますわ。

これだけのものを覚えるだけでも凄いのにそれをモタることもミスることもなく平然と弾きこなしてます。

化け物ですこの人たち。

ここは本作のハイライトで間違いないでしょう。


はい、というわけで今回は『Live at Budokan』を語ってきました。

う~ん、、、オジーやメガデスの公演見てる時も思うんですけど、もっとラウドに騒ごうぜ、観客の皆さん。

クラシック聞きに来たわけじゃないんだから。

ロックはそんなに行儀良く聴くものじゃありませんぜ?

海外のドリーム・シアター公演見てると、お客がもっとガヤガヤしてるし、ラウドに叫んでる。

観客の熱気がちょっと物足りないかな。

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