『ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ』(ドリーム・シアター)リーダーのマイク・ポートノイが脱退後、初のアルバム
本記事はプロモーションを含みます。
どうもSimackyです。
本日はドリームシアターが2011年にリリースした11作目のオリジナルアルバム『ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ』を語っていきますね。
かつて新作がこれだけ注目を集めたことはなかったのではないでしょうか?
それもそのはず。
それまでバンド結成時からリーダーとしてバンドを牽引してきたポートノイが抜けたのですから当然です。
さて、本日は世界中のドリームシアターファンが大注目する中で発表された作品が、本当のところどんなものだったのか?を10年以上経った目線から解説します。
リーダー/マイク・ポートノイが脱退して、バンド史上最大のピンチを乗り切った力作
脱退の理由
バンド史上最大の試練と言われたリーダー/マイク・ポートノイの脱退はそもそもどうして起きたのでしょうか?
バンドを牽引し、さまざまな音楽的アイデアを投下するポートノイは、非常に行動的な人だったようですね。
思いついたら即行動。
それはドリームシアターの音楽性にも如実に現れているのですが、彼の表現欲求はドリームシアターの外にまで波及してしまったんだと思います。
さまざまなプロジェクトを立ち上げるうちに、本業であるドリームシアターの仕事まで手が回らなくなった、ということでしょう。
そして自分が発起人としてプロジェクトを起こしている以上、ドリームシアターでの責任同様に各プロジェクトでも責任があったんだと思います。
そこで、どうにか打開するためにドリームシアターのメンバーにバンド活動の休止を申し出た。
しかし、これに対し他のメンバーは全員が「NO!」となりました。
「そんなものお前が勝手に忙しくなっただけ。自分のスケジュール管理が悪かっただけだろう」と。
もっともなご意見ですな(笑)。
で、それじゃあドリームシアターの制作には現状参加できる時間が取れないので脱退します、と。
つまり『音楽性の相違や人間関係が原因での脱退ではない』ということなんですね。
「え?なんか話聞いているとそんなに深刻でもなさそうじゃん。じゃあ忙しいプロジェクトが一段落したら戻ってくる可能性もあるわけでしょ?」
って当時感じませんでした?
私もそう思ってました。
しかし、バンドメンバーは新ドラマーのオーディションを行い、マイク・マンジーニを採用。
さらにはそのオーディションをドキュメンタリーDVDにまでしちゃいました。
単なるその場しのぎ(ポートノイが戻ってくるまで)のセッションミュージシャンを起用するのであれば、こんなことしないと思うんですよね。
つまり、これは「次のドラマーは”繋ぎ”じゃなくて”パーマネントな”メンバーなんだよ」っていう明確な意思表示だったのだと思います。
ポートノイに対して、あるいはファンたちに対して。
後々、ポートノイが復帰を申し出ますが突っぱねられますので、メンバーは脱退から一貫して新体制でやっていくことに腹をくくっっているのでしょう。
マイク・ポートノイが果たしていた役割
ポートノイは単なるドラマーにあらず。
バンドの方向性、新作のコンセプト、楽曲の構成・展開といった一番大きな部分での決定権を持っていた人です。
具体的な例を挙げれば、『メトロポリスPart2』のようなコンセプトアルバムを作ることも、『シックスディグリーズ~』のような2枚組構想や1曲42分の大作を作ることも、アイデアを出して決定するのは彼です(もちろんペトルーシも)。
彼が「コンセプト・アルバムなんてもってのほかだ!」って言えばコンセプトアルバムにはならないわけです。
なので、そんな人が抜けるというのは単なる”いちドラマー”が脱退するというのとはわけが違うんです。
このアルバムに対しての200件くらいのレビューに目を通しましたが、みんな、
『マンジーニとポートノイの技量・センスの違い』
といった面にフォーカスしてしまいがち。
けどそれはポートノイが超絶ドラマーで、彼の個性的なドラミングでファンを魅了していたから起きてしまうフォーカスであって、実は
そこは大きな問題ではないんです。
素人ドラマーを入れるならともかくプロドラマーを入れるわけだし、それが世界トップクラスの技術を持つマンジーニであれば
「ドラミングが変わりすぎて聴いていられない」
なんてことは起きないと思います。
これまで築き上げてきたいわゆる「ドリームシアターらしいドラミング」っていうのも参考にすればポートノイのプレイに近づけることはできます。
問題はバンドとしての方向性がガラリと変わってしまうリスクですよ。
分かりやすくイメージしやすい例を挙げましょう。
彼らの敬愛するメタリカですよ。
その心臓であるドラマー/ラーズ・ウルリッヒ。
ドラムしか叩けなくて、しかもあんまり上手くないのにも関わらずめっちゃ権力持ってます(まあ、ラーズはヘタウマの典型みたいな人なのでファンとしてはあれが好きなのですが)。
ライブなんかラーズのメチャメチャ強引なリズムに合わせてるメンバーは仏に見えますから。
ギター弾けるわけでもないのに「ここはこう弾いてくれ」とか全てに口を出す(笑)。
バンドとしてのオフィシャルなコメントを代表者として行うのも似てますよね。
ラーズがマンジーニに交代したら間違いなくメタリカの技術面は格段に向上するでしょう。
そんなことはファンなら誰だって分かってます。
けど、メタリカは生粋のメタルヘッズであるラーズが舵取りをしているバンドなんです。
彼が抜けたことによって相棒のジェイムズが
「ラーズがいた頃はいやいや演っていたけど、実はオレもうメタルやりたくないからブルースアルバムにするね」
って方向転換したら、
ドラマーうんぬんの次元ではないほど音楽性が変わるリスクがある
わけですよ。
それではドリームシアターにとってポートノイが担っていた部分はなんだったのか?
これが本当に問題の核心なんです。
10分以上の大作主義は?
スリリングなソロバトルは?
あの美しいメロディセンスは?
ドリームシアターをドリーム・シアター足らしめていた部分が、ポートノイによるものだったのか?
ペトルーシは実は全然違うことやりたがっていたのか?
それによってはガラッと変わってしまうわけです、音楽の方向性が。
こういう、『問題の核心』が分かっている人にとっては、このアルバムリリース前は相当怖かったろうな、と(笑)。
ぶっちゃけ影響あったのか?
もちろんあります。
しかし、ポートノイの抜けた影響を単純にこのアルバムだけで判断することはできません。
なぜなら、このアルバムは心配するファンに配慮した作りになっているためです。
「ポートノイが抜けてもこれまで通りドリームシアターらしさは失われませんよ」
とファンに伝えるための役割を担っているというか。
人によっては「ぜんぜん違う」という人もいるみたいですが、私は次作での変化に比べたらこれは変化のうちに入らないと思います。
実にドリームシアターらしいフォーマットに忠実に作られています。
長いバンドの流れの中にあって、アルバムの作風にはタイミングというのが絡みます。
時代のトレンドが変わり、これまでの音楽性が古臭いものと受け取られかねない時期には『意欲的で実験的』な作風が必要となるでしょう。
例えば『イメージズ・アンド・ワーズ』を出した1991年には、ロックシーンがグランジ・オルタナティブという大転換期を迎え、様式美的ヘヴィメタルが排他される空気感になってしまったため、次作の『アウェイク』でそれまでになかったようなヘヴィなサウンドに挑戦しました。
また、実験の結果がおおむね好評で、その音楽性が支持されているのであれば、しばらくはその方向性を固めるために『保守的』な作風が必要となるでしょう。
そしてドリームシアターにとって今作のタイミングは『保守的作風』の一択だったのだと思います。
そりゃそうでしょう?
ファンはマイク・ポートノイがいなくなって、ドリームシアターの『らしさ』が失われることを心配しているんですから。
このタイミングで実験・挑戦をするのはギャンブルにもほどがありますよ。
彼らはこの次のアルバム12作目『ドリームシアター』で、ラスト曲以外をコンパクト化し、大作主義からの転換を図ります。
つまり実験・挑戦をしたんです。
もしあれを11作目のタイミングで出していたら一体どうなっていたことでしょう?
「マイキーがいなくなってやっぱりらしくなくなっちゃった~!」
ってなるでしょ?
でも、今作のような内容を一旦リリースして
「私たちはいつでも根本にある音楽性に変わりありませんよ」
とファンを安心させておくと、次に実験的作品を出しても
「別にらしさが失われたというわけじゃなく、今回が実験っていうだけなのね」
という受け取られ方に変わってくる。
これはね~、ペトルーシの英断中の英断だと思いますよ。
ファンの空気感を読んでいる。
これ読めない人が地雷踏んじゃうんですよ。
まあ13作目『アストニッシング』で地雷踏んじゃいましたけど(笑)。
結論を言うと、ポートノイが抜けた影響は12作目から現れ始めますが、このアルバムに関する限りアルバム単位としてはさほど影響は大きくありません。
安心のドリームシアター印。
相変わらずハイスペックで高いクオリティの作品ですので、もし、マイク・ポートノイが抜けたというだけで本作から聴かなくなった人などは是非とも聞いていただきたいです。
『ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ』アルバムレビュー
本作はリリースタイミングの都合上、保守的な傾向があるとは先程書きましたが、それはマンネリや形骸化ということを指しません。
実験的要素が少ない分インパクトには欠けますが、ドリームシアター入門編にするにはうってつけと言える要素を持っています。
一つは全体的にかなりメロディが秀逸で楽しめること。
バラードが珍しく3曲も収録されているのも聴きどころ。
そしてもう一つがオーケストラの大々的な導入ですね。
これがかなり効いていて、ドラマティックさを演出しています。
それからジャケットの爽快なイメージとバラード3曲のために『明るい』『爽快』なイメージに引っ張られますが、聴き込むと、割りとダークな雰囲気も多いことに気が付きます。
それでは各曲レビューいってみましょう。
#1『オン・ザ・バックス・オヴ・エンジェルズ』8:43
ドリームシアター初のグラミー賞ノミネート曲です。
これは『イメージズ&ワーズ』のオープニング『プルミーアンダー』を思い出させる始まり方ですね。
狙ってるでしょ。
ここで聴かれるオーケストラが非常に印象的ですが、これはこのアルバムを通してかなりうまく使ってますね。
#2『ビルド・ミー・アップ、ブレイク・ミー・ダウン』6:59
ドリームシアター初の打ち込みリズムで始まります。
そこにニューメタルばりのヘヴィリフがなだれ込んできます。
サイバー要素にメタルのリフにオーケストレーションという、あまり見かけない組み合わせの妙が面白いですよ。
#3『ロスト・ノット・フォーガットン』10:12
後のアーカイブシリーズ『LOST NOT FORGOTTEN ARCHIVES』のタイトルはこの曲からきてるんでしょう。
まるでクラシックのようなピアノで始まります。
いよいよ変態プレイが登場し始めますよ。
そして目まぐるしく変わる激ムズな展開も。
この曲の譜面を初めて見せられたときのマイク・マンジーニの心中をお察しします。
新入りをいたぶってんのかってくらい容赦ない(笑)。
まあ、マンジーニなら余裕でしょうが。
#4『ディス・イズ・ザ・ライフ』6:58
個人的には本作でもっとも好きな曲です。
これは非常に良いメロディが詰まっている。
それまで曲を引っ張ってきた印象的なギターフレーズが最後にユニゾンになる瞬間は鳥肌モノ。
これなんか『トレイン・オブ・ソート』で見られたあの泣きのメロディそのものですよね。
#5『ブリッジズ・イン・ザ・スカイ』11:01
なにやらセパルトゥラのような声で始まりますけど、これってポートノイ趣味じゃなかったの?
以前はさんざん叩かれてたけど、彼のせいではなかったのか?
ワイルドでダークなリフの印象とサビの明るい展開という両極端な側面を持った曲です。
#6『アウトクライ』11:24
10分超えが2曲続きます。
次作『ドリームシアター』からは10分超えが大幅に減りますので、このあたりの流れはこの頃ならでは。
リフの質感がではなく、放っている雰囲気が重くてダークでミステリアス。
途中はエキゾチックな雰囲気を放ったり、フランク・ザッパの変態音楽のような展開も見せ、1曲の中で目まぐるしいく変わるのはカオス。
#7『ファー・フロム・ヘヴン』3:56
2回目のバラード曲はピアノの弾き語り。
ピアノの弾き語りと言えば『イメージズ&ワーズ』の『Wait for Sleep』という名曲がありますが、あれとは雰囲気が全然違ってもっと素朴で静かな雰囲気です。
ラブリエの囁やく様な歌唱が印象的。
ジョーダン・ルーデスって弾きすぎのキーボードプライヤーって言われがちなんですが、万能型だと私は思ってます。
どんな曲にも最適な、いえ、ベストなプレイをいつでもぶっ込んでこれるミュージシャンとしての底の深さには脱帽。
#8『ブレイキング・オール・イリュージョンズ』12:25
本作において圧倒的人気を誇る長尺の傑作です。
これは皆が期待するドリームシアターらしさをすべて兼ね備えていながら、これまでになかった要素まで持ち合わせています。
目まぐるしいまでの展開。
色々言う人いるけど、この曲でのマンジーニのプレイは凄いですよ。
加入してすぐでこれだけドリーム・シアターらしいドラミングを再現できているんですから。
もう一つ特筆すべきが、あのペットルーシがブルースを弾いていること。
いきなり空気感がサンタナかクラプトンみたいになった時はびっくりしましたよ(笑)。
この人もこの人で本当に万能プレイヤーですよね。
引き出しどんだけ?
ドリームシアターって化け物揃いだよな~って久々に感じたアルバムです…。
#9『ビニース・ザ・サーフィス』5:27
3回目のバラードはアコギの弾き語りです。
美しく、少し肩の力を抜いた脱力系バラードで癒やされます。
こういうアルバムラストは珍しいな~。
前曲のような長尺曲で締めることが多いですからね。
新ドラマー/マイク・マンジーニはどうだ?
レビューを読むとこれまたマンジーニ派、ポートノイ派に真っ二つに分かれておりますが(笑)。
私はどっち派かと?
どっちも素晴らしいとしか言えないですよ(笑)。
皆さん!もう比較したりするのはやめて、それぞれの味を楽しみましょうや。
そもそもドラマーとしての立ち位置がぜんぜん違うのですから、比較する意味ないと思うんだけどな。
先程も述べましたが、ポートノイは楽曲の方向性に関して主導権・決定権を持っているという意味でマンジーニとは全然違います。
『発言権』が違うんです。
本作は「出来上がった譜面を渡されてマンジーニはそれを叩いただけ」とかも噂されてますが、ポートノイであればそういうことは絶対ありえないわけですよ。
バンド内における発言権は演奏者の個性と直結します。
だってイングヴェイのバンドでベース弾いても
ルート弾きしかさせてもらえない
し、メタリカでどんなに良いベースプレイしても
殆ど聞こえてこない
じゃないですか?
ヘヴィメタルフリークのあなたであれば、私の言わんとすること分かるでしょ?(笑)。
単純にポートノイがリーダーだから音がデカくて目立つという話をしているのではありません。
発言権がなければ他のメンバーに
「そこのフレーズうるさいからもっと手数減らして曲を活かしてよ。オレのベースが聞こえなくなっちゃうじゃん」
とか言われるわけですよ?
逆にポートノイのように発言権が強ければ、その逆ができるわけでしょ?
メタルドラミングに革命を起こしたあんなトリッキーで奇抜なプレイは、そもそも他のメンバーに
「いや、合わせにくいからそんなプレイやめて」
って却下されたら世に出ていないわけですから(笑)。
『ドラマーがリーダーだからできたプレイ』とも言えるわけです。
つまりマンジーニとポートノイの違いは『楽曲を活かすためのプレイを求められる立場にある人』と『自分のプレイを中心に楽曲を組み立てられる立場にある人』という立場の違いが圧倒的に大きい。
そこを無視して技術云々言っても仕方がない。
それにドリームシアターのそれまでの『らしさ』というのは、長年かけてポートノイとペトルーシで作ってきたんですよ?
ドリームシアターで演奏する以上、そこはポートノイの土俵なんです。
なので、マンジーニとしてはまずはポートノイの土俵でしっかりそれまでのドリームシアターらしさを体に叩き込むことが先決なんです。
それが本作なんです。
それができて、次のステップとして自分の個性を徐々に入れ込んでいく。
だから今作では、ドリームシアターらしさの踏襲でも当たり前なんです。
ちゃんとその後の作品でドリームシアターらしさと己の個性を融合することに成功しているのですから、やはり世界トップ水準のドラマーなんですよ。
というわけで、この論争はこれで手打ちにしましょう(笑)。
はい、本日は『ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ』を語ってまいりました。
「ポートノイがいなくなってドリームシアターは”らしく”なくなった」
と言われたくない一心で作ったため(笑)、非常に気合い入れて作り込まれた作品だと伝わってきます。
ある意味、もっとも『ドリームシアター』的な作風なので、まだドリーム・シアターを聴いたことがない人はこのアルバムから入るのがおすすめ。
さらにポートノイが抜けて以降のドリーム・シアターをもう聞かなくなったという方もぜひ聴いてみてください。
おそらく見直すと思いますよ。
私はA Dramatic Turn of Eventsアルバムが大好きです。今のところ一番好き。実はこれ以降のはまだ全く聞いたことありません。これからです。1994年にAWAKE聞いてそれ以降ずっとドリーム・シアターからは離れていました。(ドリーム・シアターだけでなくハードロック、メタル全てにおいて1994以降は新作を聞くことはありませんでした。1993年以前のは相変わらず大好きでしたが。)それはともかく、私はこのアルバム大好きです。一番の理由はポートノイの鼻声ジャイアン声のコーラスを聞かなくて良いから。ポートノイのドラムはアタッキーで音圧があって大好きです。オクタバリウムやシステマティックケイオスやらのジャイアン声は気にならないです。アルバムも大好きです。が、シックスディグリーの1曲目やブラッククラウズの1曲目は私にはキツい。特に後者の♪Day after day And night after night♪はホンマにしんどい・・・曲はむっちゃいいのに。筋金入りのドリーム・シアターのファンの方々には舐めてンのかと言われそうですが・・・
コメントありがとうございます。
『A Dramatic Turn of Events』は地味に凄いアルバムなんですけど、世間一般的な評価がかなり低く残念に感じています。
なのでゴマさんのように本作が好きだというコメントは非常に嬉しいです。
ちなみに『ブラッククラウズ~』の1曲目のデス声は……割と好きだったりします(笑)。
他のレビュー読んでると分かるのですが、デス声に関してはむしろ筋金入りのドリームシアターファンの方から不評が多いような気がしますね。