『世に万葉の花が咲くなり』~サザンの最高傑作である作品~

本記事はプロモーションを含みます。

どうもSimackyです。

本日はサザンオールスターズが1992年にリリースした11作目のオリジナルアルバム『世に万葉の花が咲くなり』を解説していきたいと思います。

さあ、いよいよこの日がやってまいりました!

私がサザンオールスターズで最初に聴いたアルバムであり、全アルバムを聴き込んでみてもやはり未だにこれが最高傑作だと結論付けてしまうほどの作品です。

まだ聴いたことがない方がこのブログをきっかけに聴いていただけたら凄く嬉しいです。

昔聴いたという方はストリーミングででも聴いて、昔を懐かしんでくださいな。

小林武史との総仕上げ!~天才同士の最後の共演~

以前サザンとの出会いの記事でも書きましたが、本作がリリースされた1992年前後はセールス規模が異常だったですね。

売上データを見てみると1990年代に入ってシングルもアルバムも、1980年代に比べ一桁上がってますから。

私はこの時期にサザンと出会ったので、

「サザンの人気はもともとこんなもんだろうな」

ぐらいに思っていましたが全然違います。

80年代はシングルもそんなに売ってないし、今から聴き直すと

「え?どうしてこれシングルで出そうと思ったの?」

っていうシングルが多いんですよ。

今回は収録曲の『涙のキッス』でミリオンセラーをついに達成しました。

しかも同時にリリースした『シュラバラバンバ』も97万枚で惜しくもミリオンは逃しましたが、オリコン1・2フィニッシュ!

2枚合わせて250万枚オーバーというのは凄まじいです。

90年代に入り、アルバムはミリオンセラーを連発してきたサザンですが、シングルも売ることが出来るバンドということを証明した時期ですね。

個人的には「サザンの全盛期だ!」と言いたいところですが、事情を知れば知るほどそうも言えなくなるわけで。

そのあたりのことは以前『カブトムシ』の回で詳しく書きましたので、読んでみてください⇩。

要約すると、プロデューサー兼シンセサイザー担当の小林武史さんと桑田さんが、ソロ活動を通して密なタッグを組んでしまったため、サザンの他のメンバーの出る幕がなくなってしまったというか。

のちにミスチルをトップアーティストへと育て上げる小林さんが、桑田さんとの化学反応を通してどんどん才能を開花させているというか。

桑田・小林コンビの二人が才気走っており、ソロ・アルバム『ケイスケ・クワタ』、シングル「みんなのうた」あたりで始まった頃はお互い腹の探り合いだったのに対し、『サザンオールスターズ』『稲村ジェーン』と信頼関係を積み上げ、ついに本作では相乗効果でお互いを高め合い、桑田佳祐の120%と小林武史の120%が奇跡的融合を果たしているように感じます。

こういうのこそまさに『化学反応』ってやつなんでしょうね。

なので、作品としては頂点を極めた作品であるにも関わらず、『KAMAKURA』のようにバンド・サザンとしての頂点かと言われれば「ノー」と答えます。

本作は小林武史という『ブースト』がかかっている分、サザンのアルバムとしての限界をぶっちぎっているというか。

「ちょっとこれは反則でしょう」

みたいに感じるんですよね(笑)。

極端な話をすると、桑田・小林コンビの二人で完結してしまっているというか。

サザン全カタログのなかでもっとも『バンド感』が希薄な一枚ですね。

ベースの関口さんも参加してませんし、ここ2作はラウドな生ドラを聴かせていた松田さんのドラミングも加工されまくって打ち込みのように聴こえます。

サザンのバンドサウンドの屋台骨となるリズム隊の存在感がないことが、本作の持つ「デジタル感」を助長しています。

この流れに危機感を抱いた桑田さんは小林さんと決別することを決め、このアルバム後のシングル『エロティカ・セブン』『素敵なバーディ』は小林さんは絡まず、さらにその後のシングル『クリスマスラブ』にて最後のコンビを組んで終了します。

実質、二人にとっての総仕上げとなった本作のメロディは極上!

ありえないほど完成度の高い極上のメロディが、アルバムの隅から隅まで詰め込まれています。

桑田さんから神々しいものさえ感じてしまいます。

そしてすこぶる評価も高いアルバムですよ。

私はブログを書く時に毎回あらゆるレビュー記事を読み漁るのですが、よくその時の最新作を評する時に、褒める時の表現として

「これは『KAMAKURA』や『世に万葉~』と並ぶほどの傑作かもしれない」

みたいな褒め方をしている人がけっこういます。

これってすごいことで、80年代サザンをリアルタイムで応援してきた人たち=オールドファンにとって頂点の作品である『KAMAKURA』に並ぶ評価を得ている作品だということを意味します。

人ってやっぱり自分の青春時代に一番聞いていた作品に思い入れがあるものだし、そのことによって評価が上がってしまうことを

『思い出補正』

っていう言い方をするでしょ?

その意味でいうと、私にとって本作は思いっきりこの『思い出補正』がかかっているわけで、はたして正常な評価が出来ているのか分かんないんですよ、自分では。

けれども、『思い出補正』がかかっていないであろう年齢層のファンからも、『KAMAKURA』と並べて語られるということは、本作の持つ普遍的な魅力を物語っていると思うんですよね。

ちなみに私の個人的ランキングでは僅差で本作が1位、2位が『KAMAKURA』です⇩

『世に万葉の花が咲くなり』楽曲レビュー

バンド感が希薄だとは言っても、大森さんも松田さんも原さんもちゃんと存在感は放っている部分はあります(毛ガニさんは?)。

大森さんも目立ったギターソロこそあまりないものの、かっこいいギターリフを弾いている部分はあります。

また松田さんに関しては、一見すると打ち込みリズムに聞こえるドラムも実はちゃんと叩いたものを加工してあるっぽいし、前半は打ち込みで曲の途中から生ドラムに切り替わっていたり、果ては打ち込みと生ドラムの併用まで色々やっているので、聴き込んでいくと面白いですよ。

パッと聞いても好きになれるアルバムでありながら、物凄い情報量が詰め込まれているので、聴きこむほどに発見があります。

とんでもないアルバムですよ。

#1「BOON BOON BOON」

まず1曲目の「BOON BOON BOON」から鳥肌モノです。

こんなかっちょいい始まり方かつてありました?サザンで。

サザンのアルバムっていつも尻上がりというか、1曲目にインパクトのある曲がガツンとくるのってあんまりなくて

「なんかオープニングとしては弱いな」

と感じることが多いというか。

ワタシ的には1作目の「勝手にシンドバッド」9作目の「フリフリ65」、そしてこのアルバムのオープニングくらいですね。

シンセベースで奏でられていたメインのリフが、途中から大森さんのギターリフになるところは鳥肌もの。

で、ドラムは

「え?ついにそこまでデジタル化しちゃうの?」

って思うのですが、途中からしれっと生ドラに切り替わりますんで、気付かないうちに

「あれ?こんなにパワフルな曲だったけ?」

となることでしょう。

そこからのドラムはかなりかっこいいです。

もっと皆に知ってほしい名曲。

#2「ギター・マンズ・ラグ(君に奏でるギター)」

この曲を初めて聴いた時、私はこうなる我が身を抑えきれませんでした。

引用:ジョジョの奇妙な冒険コミック14巻

のっけから大森さんのアコギのブルースソロがかっこいい。

なんかもう味がありすぎて、まるで、通販で取り寄せた本場のスルメを噛みしめながら極上の日本酒で流し込んでるみたいな気分になります。

「う、うめぇなぁもう」

ちょっとスライド入れてるのなんかいい味出してます。

前作『稲村ジェーン』でも感じたんですが、大森さんはアコギの方がすごいギターソロを弾くと感じるんですが。

っていうか最初から最後までギター弾きまくってます。

大森さんにクラプトンが乗り移ってますね。

このアルバムって聴きこむほどに実はメンバーも隠れたいい仕事してます。

・・・・・・

え?

ギターは大森さんじゃない?

佐橋佳幸?誰それ?

松たか子の旦那?

・・・・・・

大森さん、

な…なんかごめん…。

#3「切ない胸に風が吹いていた」

いやいやいやいや、この曲がシングルカットされないアルバムの層の厚さって一体何なの?

例えるならば、よそのチームに行けば4番でホームラン60本くらい打ちそうなバッターを、ジャイアンツが金で引き抜いた挙げ句、補欠させてるようなものですよ?

仕事させんかい!

仕事させたら(シングルカットしたら)優勝できるよ(ミリオンセラー持って返ってくるよ)?

大丈夫です。

コイツに仕事させなくても優勝できますから(本作は180万枚で余裕のミリオンセラー)。

これは「サザン史上シングルカットされなかった名曲ランキング」があったとすれば「希望の轍」と並んで1位です。

いくつもの感情が1曲の中に込められた何度聴いても「深い」と感じる名曲です。

爽やかさと哀愁のような、青臭さと世知辛さのような希望と挫折ような。

真反対の感情が同居している簡単には口で説明できない、そんな名曲です。

#4「シュラバラバンバ」

当時中学生だった私達を悪い悪い大人の世界へ誘ったA級戦犯のナンバーですね(笑)。

私のサザンとの出会いは本アルバムの直近でリリースされたシングル「ネオ・ブラボー」なのですが、サザンのファンになったのはこの曲をシングルで聴いてからです。

なので本作の中で一番思い入れが強いです。

私の世代にとってはこの曲こそサザンの象徴です。

そしてこの曲を車で流しているとうちの中学生になった長女が「私この曲一番好き!」と。

この曲は中学生を虜にする魔性の魅力でもあるのでしょうか?

しかも男女を問わないのか?(笑)。

この曲のボーカルってサビの部分だけリバーブ思いっきりかかってて、桑田さんのボーカルでこのエフェクト処理っておそらく他にないんじゃないかな?

この雰囲気がめちゃめちゃかっこよくて当時は夢中で聴きましたが、今聴いてもかなりかっこいいですね。

バンドのグルーブ感とはまったく違う、完全なダンスナンバーで、本来私はこういうのは苦手なはずなんですが、曲が良いんだから仕方ない。

#5「慕情」

出た!伝説の隠れ名曲。

私の個人的隠れ名曲ランキングでは「切ない胸に風が吹いていた」が1位ですが、桑田さん本人的にはこの「慕情」が1位なのではないでしょうか?

インタビューで

「慕情のメロディが降りてきたときには神の存在に気がついた」

みたいなこと言ってましたからね。

「おお、あなたそこにいたのね」みたいな。

だいぶキマってらっしゃる人の発言のようですが(笑)。

#6「ニッポンのヒール」

一体いつまで名曲が続くんだ?

それどころか名曲レベルがさらにここで上がったぞ!?

これはその後桑田ソロで続く「風刺で世の中ぶった切る系」のスタートですね。

歌詞だけでなくその歌い方のスタイルがここから始まってます。

痛快(笑)。

もう

『才能が爆発しているから悪ノリしたって名曲になってしまう』

と思えるほどの凄みを感じさせますね。

桑田さんが神に見えた瞬間です。

#7「ポカンポカンと雨が降る(レイニー・ナイト・イン・ブルー)」

そして原由子さんの歌うこの曲。

これね、初めて中学生でこれ聴いた時は、な~んにも予備情報ないから

「ちょ、この女の人歌えたの?っていうか上手すぎじゃない?なんでこんなすごい人がボーカルじゃなくてキーボードやってんの?一体何モノ?」

って混乱しましたよ。

『桑田の嫁』って知った時は

「名字が桑田じゃないやんけ!」

と音楽と関係ないところで突っ込んでしまいました(笑)。

この唯一無二の声。

こうして一気聴きしてみると初期はまだこんな声じゃないんですよね。

歌も上手いし個性のある声ではあるけど、まだここまでの魔性の魅力は感じられません。

どうしてこれだけの確立された個性を持ってるのに、いちバンドのキーボードやってんだろうって思いましたね、当時は。

歌わせればユーミンクラスの傑物がしれっとキーボード弾いてるバンド、それがサザンです。

#8「ヘアー」

コアなファンに支持される傾向のある隠れた人気曲です。

私にはそうでもなく、ここで一旦ちょっとテンション下がるかな。

けどね、この独特の音世界に身を委ねるのは他では味わえない快感です。

他のサザンの曲の何にも似てない。

で、好きではないんだけど妙に引っかかり心に残る。

そんな妙な曲です。

途中から一瞬だけプログレが入りますしね。

アコギの弾き語りで始まるサザンでは珍しい曲。

この曲とか、桑田さんの歌メロも独特で何にも似てないし、ほぼ小林さんのシンセでサウンドを作り上げてますよね。

#9「君だけに夢をもう一度」

これはシングル「シュラバラバンバ」のカップリングだったのですが、このシングル凄いと思いましたよ。

だってカップリングがメインに全然負けてないんだもん。

「この曲も別にシングルカットしてもいいんじゃない?」

って思いましたから。

実は調べて分かったのですが、もともとこれメインが逆だったみたいです。

ただ、「涙のキッス」と同時発売ということでバラード2曲になってしまうことを避けて、「シュラバラバンバ」をメインで出したらしいです。

これは私的には「涙のキッス」より好きなので、車か何かのCMで使われた時は

「あんた分かってるじゃ~ん」

ってめちゃめちゃ嬉しかったのを覚えてます(笑)。

同時期に「涙のキッス」の大ヒットがなければもっと注目されていたであろう名曲です。

本作で一番好きという声も結構あるので嬉しいです。

あのね、『ラブ・アフェアー』とかの雰囲気が好きって言ってる人はとりあえず一回聴いてみ?

そういう人になら絶対この曲の良さが分かるから。

#10「ディン・ドン(僕だけのアイドル)」

「シュラバラバンバ」同様にアップテンポでノリノリになれる曲ですが、メロディには哀愁さえ漂ってます。

4つ打ちの松田さんのドラムがかっこよく疾走感もあります。

ボーカルもかっこいいのに歌詞はひっどいですよね(笑)。

「こんなにかっこいいのに結局ロリコン野郎の歌かよ!」

後半のサックスソロなんて最高じゃないっすか。

#11「涙のキッス」

マザコンキャラのあまりのサイコさに社会現象となったドラマ「ずっとあなたが好きだった」の主題歌となり、曲もドラマも大ヒットします。

「冬彦さん」超怖かったな~(笑)。

野際陽子さん、普段はあんなにいい人なのに最悪の姑なんですよね。

女優ってすごいな。

中学生の頃にトラウマになりそうでしたよ。

佐野史郎さんの役者人生で『マザコンの神』が舞い降りた瞬間です(笑)。

ドラマのおどろおどろしさとこの曲の美しさが全然マッチしてませんでしたよね。

「いやいや、この展開の最後でこの曲流されても…」

みたいな(笑)。

「これハッピーエンドで流すやつでしょ?今、お茶の間の皆さんが凍りついてるとこですよ?」

みたいな(笑)。

曲は大ヒットしたし確かに私もカラオケではよく歌いますが、個人的には「君だけに夢をもう一度」の方が好きです。

ただそうは言っても聴くとやっぱりこの曲も捨てがたい(笑)。

大人気曲の『海』みたいに派手さと余計なものをすべて排除してて、凄くナチュラルで大きくてゆったりとしてて…

何回でも聴けるんだよな~。

#12「ブリブリボーダーライン」

もう「ブリブリ」言うのが楽しいから作っただけっていう悪ノリ感のある曲ですね(笑)。

皆で腹抱えて笑いながら『女呼んでブギ』を作っていたノリに近いというか。

原さんに「ブリブリ」言わせて盛り上がったんだろうな~。

原さんのめっちゃきれいな声でめっちゃお馬鹿なコーラスをさせるこの贅沢感(笑)。

もう主役・原由子。

バカみたいな曲ですけど、バカみたいに人気あります(笑)。

NHK「みんなのうた」に抜擢されてもいいような超楽しい曲です。

聴き込むと小林さんの仕事っぷりの偉大さが分かります。

だってこの曲こそもっともサザンのバンドらしさがない曲ですから。

#13「亀が泳ぐ街」

さて、やってきました、本作一の問題作(笑)。

この曲をライブで演ると

「お客さんがトイレに行き出すんだよ」

らしいです。

ここまでとっつきにくい曲はかの「コンピューター・チルドレン」以来ではないでしょうか?

桑田さんって、

「サザンでは売れ線、ソロは音楽追求路線」

みたいに思われがちなんですけど、実はサザンのほうがマニアックな曲が多いことは、この曲なんかが証明していると言えます。

実際、桑田ソロにこんなにクセの強い楽曲はありませんから。

かなりディープなジャズナンバーで、バンド感は本作随一です。

長丁場のアルバムのこんな後半にきて7分のナンバーですよ?

しかもダラダラとルーズでダーティな世界観がこれでもかと続きます。

中学生の頃の私は裸足で逃げ出しました(笑)。

かなり本格的なジャズなので、ドラムの松田さんは楽しいだろうな~。

このシンセベースは小林さんが打ち込んでるんでしょうが、まるでウッドベースみたいに聞こえるのはすごいです。

関口さんが参加していればもっと面白いことになりそうな期待感はありますね。

作った本人たちが褒めるほど私には良さが分かりません。

#14「ホリデイ ~スリラー「魔の休日」より」

なんかゲームミュージックっぽい雰囲気ですね。

う~ん、ちょっと後半間延びしてきているような。

他の名曲たちに比べて、あきらかにクオリティがガクッと落ちてると思うんですが。

「亀」からこの曲と次の曲。

この3曲いる?

#15「イフ・エバー・ヒア・ユー・ノッキン・オン・マイ・ドア」

ゴスペルナンバーなんで、この当たりからちょっとラストに向けたクリスマスっぽさって出てるんですよね。

かなりまとまりのないアルバムなんですが、最後はクリスマスで強引に収集つけにかかったというか(笑)。

いやいや、「ニッポンのヒール」やら「ブリブリ」やら「亀」やら散々やり散らかしてきて、

今さらクリスマスでまとめられるなんて本気で思ったのか?

これも特に必要性を感じないナンバーです。

ビーチボーイズを崇拝する桑田さんなんで、一回こういうのやってみたかったんでしょうね。

ファルセットの声とかモロですもんね。

#16「クリスマスタイム・フォーエバー」

最後はラストナンバーの「クリスマスタイム・フォーエバー」が締めてくれます。

これはクリスマスソングの鉄板になれるクオリティをもった曲だと思うのですが、シングルカットされませんでしたね。

後のシングル「クリスマス・ラブ」も名曲なんですが、甲乙つけがたいですね~。

こんなにファルセット(裏声)を多用する桑田さんは珍しいかも。

やっぱりこれはサザンの最高傑作です

実はこのアルバムってこれだけの楽曲群を持ちながらシングルカットされたのは16曲中「シュラバラバンバ」と「涙のキッス」のたったの2曲のみなんですよね、意外にも。

聴いていて全然そうは感じないのがすごい。

まあ、ワタシ的に最高傑作とは言いましたが、かなりのボリュームなので大変ですよ。

後半13曲目で少々疲れてきたところに7分もある大作の「亀が泳ぐ街」がくるのは、桑田流の嫌がらせとしか思えないんですが(笑)?

この曲のおかげで「ちょっと疲れたから気分変えて別のCDを、、、、」となり、そのあと4曲を聞かずにディスクをチェンジしたことは1度や2度ではありません(笑)。

でも最後の4曲の中でぶっちゃけ好きなのはラスト曲だけですが。

このアルバムは最初から最後まで

「ここが本作のハイライトだな」

って感じる場面が何度も何度もあるんですよ。

勘弁してくれって感じです。

私の中で疑いようもなく最高傑作です。

例えば「ビートルズの最高傑作は?」という人気投票があった時に「サージェント・ペパーズ」が大きく順位を崩すことはないと思いますが、サザンの場合、それに変わる存在がないという印象です。

それは決定版がないというより、全てのアルバムがもれなくクオリティが高いからなんですよ。

かなり票が割れると思います。

そんな中で、私は本作を推すし、それをあーでもない、こーでもないと語るのがサザンファンの醍醐味と言えますね。

あなたがサザンで一番好きなアルバムはなんですか?

コメントお待ちしてます!

 

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