「なぜアルバム単位の解説をするのか?」simackyのつぶやき②
どうもsimackyです。
「simackyのつぶやき」シリーズは前回から唐突に説明もなく始まったフリートークみたいなものです。
『simackyの部屋』というカテゴリにて、Simackyのその時に考えていることや、本編を書き終えての感想なんかを適当に書いていこうと思ってます。
さて、最近、Xの楽曲紹介をし始めてあらためて考えたのが、
「どうして俺ってアルバム単位での解説なんてやってんの?」
ってこと。
自分がアルバムを聞いている時によく解説ブログを読んでいたので、それが当然かのようにやってきたのですが、現代の人たちはアルバム単位での聴き方なんてやっているのでしょうか?
ストリーミングでパーッと聴いて好きになった曲だけをお気に入り登録していくんじゃないのかな?
「もしかして俺がやっているアルバム解説なんてなんの役にも立っておらず、楽曲解説でもしてる方がいいのでは?」
そう思ったりしたこともあったのですが、やっぱり結局アルバム解説をしているわけです。
アルバムっていう聴き方はCDという成約があって始めて成り立ってた側面もあるわけですよ。
2~3,000円なんていう決して安くないお金を払って1枚のアルバムを手にして、それをオーディオの中に入れたらそれをリピートして流し続けるから、好きな曲嫌いな曲関係なくだいたい同じくらいの回数を訊くことになる。
そうすると、最初はピンとこない曲でもだんだん好きになってきたり、最初に好きになった曲よりも好きになったりといったことが起きる。
単純に1曲だけ聴くよりも、流れで聞くことによってより一層感動が増したりする。
アルバム全体としてミュージシャンが伝えてくるトータルコンセプトみたいなものが分かってきたりするおもしろみがあります。
それにね、アルバムってのはアーティストの記録ですね。
そのアルバムにまつわるエピソードだったり、メンバーの人間関係がどうだったとか、当時彼らが何の音楽から影響を受けていたのかとか、時代のトレンドだとか、前後のアルバムと比べた時の成長だとか、
そういったものを考察したりするのがすごく楽しい。
そのアーティストの情報がたくさん詰まってるんですよ、アルバムっていうのは(アルバムにまつわる周辺情報も含めて)。
だからね、『好きな楽曲だけを聴く』っていうライトユーザー向けじゃなくて『そのアーティストが好き』っていうヘヴィユーザー向けなんですよ、もともとアルバムっていうのは。
私は傾向として「広く浅く」じゃなくて『狭く深く』のタイプなので、やっぱりアルバム単位で聴いてしまいます。
現代の音楽の聴き方っていうのは、パッと聴きよく聞こえる音楽に偏ってしまいがちで、何度も聴くうちに好きになってくるような楽曲には向かないと思います。
シングルCDとかがあった時代からそういう聴き方もあったとも言えますが、あれでも一応1枚1000円とか払っていたわけで。
ストリーミングの登場によって「ピンとこない曲はスキップ」という行為に拍車がかかった側面はあると思います。
けれどもですね、別にアルバム縛りの聴き方もできるんですよね、ストリーミングでも。
私は4年前からストリーミングを使ってますけど、今でも結局アルバム縛りの聴き方をしています。
CDの頃って、近所のCDショップに行ってもベスト盤やらミニアルバムやら限定版やらばかりで、オリジナルフルアルバムが全然置いてなかったんですよ。
そもそもそのアーティストにどれだけのオリジナル・アルバムがあるのかも、全然情報がないから分かんないし。
けど今はちょっとググればすぐに分かるし、そしてストリーミングを開けばリリース年代順にアルバムとシングルを分けてきれいに時系列で並べてある。
なんて便利で親切な時代なんでしょう(笑)。
オリジナルアルバムを聴きたくても聴けなかった経験がある身からすると、現代のストリーミングの環境は天国みたいなもの。
で、こんな時代だからこそヘヴィに楽しめる聴き方ができるんですよ。
だって、全然そのアーティストのことを知らなくても、色んな解説ブログとかを読みながらリリース順に追って聴いていけるわけです。
お財布の中身と相談なんかする必要もありません。
「このアルバムがずっと欲しいのにどこにも売ってない」
なんてことはありません。
これこそが私が音楽ブログで一番お伝えしたいことで、こんな贅沢な聴き方が出来る時代だから思いっきり楽しまなきゃ。
なので、そもそも私は、この現代の環境が『贅沢』だと感じないライトユーザーには記事を読んでもらおうとなんて思っていないってことが分かりました。
アルバムを楽しむという楽しみ方に興味がない人に向けて記事を書く必要はない。
というわけで未だにアルバムという単位で解説をすることがほとんどということですね。
コメントで「ありがとう」という言葉をいただくこともたまにあるんですが、私自身が実は一番楽しませてもらってます。
だって、そのアーティストの1作目から順に、色んな周辺情報(クチコミ・音楽雑誌・ブログ・You Tube)を網羅した上で、徹底的に聞き込みながら1本1本仕上げていくと、最後のアルバム解説を書ききったあたりでは、壮大なドキュメンタリー映画を1本観たような感動が沸き起こるんですよ?
感動をありがとう、って言いたいのは実は私自身(笑)。
で、こういうやり方である以上、やっぱり破天荒だったり波乱万丈だったりするアーティストは楽しいですね。
今のところ、いつかはプリンス、ストーンズ、デビッド・ボウイあたりをいつかは書かねば、と思っているんですがボリュームがとんでもないのでいつになることやら(笑)。
クイーンとかアルバム15枚だし、エピソードには事欠かないから絶対楽しいと思うんですよね。
ただ、クイーンを書くとなると自分的には「いや、クイーン書くならZEPやエアロが先だろ」みたいになってくるっていう。
永遠に決まらない(笑)。
というわけで、ぼちぼち自分のペースで好きなようにやっていきますので、くれぐれもリクエストはなしでお願いしますね。
プレッシャーで記事がかけなくなるといけないので(笑)。
それではまた本編でお会いしましょう!