『番屋』玉名ラーメン界の松田優作
本記事はプロモーションを含みます。
どうもSimackyです。
本日は玉名ラーメンの名店紹介企画第10弾で
番屋(ばんや)
をご紹介していきます。
『玉名ラーメン界の松田優作』ってなんやねん?と思ったでしょう。
それはこのお店が超硬派なお店だからです。
大将はトレードマークのヘアバンドとリストバンドがバリバリに決まってます。
昔からヴィジュアルが一切変化していないように見えるのですが、不老不死なんでしょうか?
まあ、ほぼ大将の見た目だけで硬派言うとるだけなんですが。
お支払い済ませて帰っていると、「ありがとうございました~!」の店員の声に紛れて、奥から大将の「ありがとうね~」という声もちょっぴり聞こえてきますので、耳を傾けてみてください(笑)。
玉名魚市場の隣にある市場らしいお店
番屋の創業は2002年。
ここは玉名ラーメンの中ではわりかし日が浅い方に入るお店で、私が玉名ラーメンを発掘しまくっていた高校生の頃にはありませんでした。
なので一番通っていたのはサラリーマンになってからですね。
営業周りをしていた頃に、かなりの頻度で行くようになりました。
隣が玉名魚市場だから駐車場が広々してて停めやすい。
国道沿いじゃないから出やすい。
運転苦手な女性とかはおすすめしたいのですが、この店で女性客を見る機会って少ないかも(笑)。
ちなみに番屋は入り口が2つあるっていうちょっと変わった作りをしています。
というよりもいかにも市場らしいと言うかね。
通り沿いのこちらが表になるのかな?⇩
で、市場側に駐車場があるので、こっちから入る人が圧倒的に多いのに何故か裏側なのがこちら⇩
おそらくこの記事を読んでいるあなたは車で行く大人の方だと思うので、ほぼこっちから出入りすることしかないでしょう。
魚市場は朝イチで終わっているので、駐車場は気兼ねなくどこにでも勝手に止めてください(ホントに良いのか?)。
番屋の流儀
硬派なお店だけあってラーメンの種類は一種類のみ。
もちろん豚骨です。
トッピングとかありません。
ここでは『ラーメン定食』一択です。
それ以外頼んだことない(笑)。
ここのラーメンはどぎつくないので餃子もご飯も食べてホントに丁度いい。
まるでこれが完成形だとでも言わんばかりに三位一体、どれが欠けても完成形じゃない。
というよりこの3点セットで一つの料理!
まるでご飯のためにラーメンがあり、餃子のためにラーメンがあるようです(なんじゃそりゃ)。
なのでご飯がなければラーメンの喜びが半減するし、餃子がなくてもそうなります(ホンマかいな?)。
大輪や天琴、桃苑ではラーメン一杯しか食べないと決めているのですが、ここでは『定食しか頼まない』と決めてます。
この定食しか頼まないというのは他にも理由があります。
1つは「番屋に来て餃子を食べないなんてありえない」というほど餃子がもちもちで美味しい。
肉汁ブッシャーです(それはナシ汁だろ)。
で、5個という絶妙な個数。
本気出したら餃子1個で茶碗一杯の白飯を食えます。
それと、超重要なのが県民のソウルフード『辛子高菜』の存在です。
こういうヤツのことをきっと『メシ泥棒』っていうんでしょう。
こいつでご飯を掻き込むのが美味すぎる。
ラーメンに入れちゃ駄目なんだな~。
クマモトケンミン!タカナメシ!スキスキ!
いかん、好きすぎて思わず言語崩壊してしまった。
これね、熊本ラーメンと言えば定番中の定番なんですが、玉名では『置かない流儀』なんです。
私の記憶では昔は桃苑が奥のセルフカウンターにこっそり置いてあるくらいで、あれもお客のテーブルには置いてないし、店員もそのことを決して教えてくれませんでした。
いや、食わす気ないんかい(笑)。
今では桃苑では見なくなって、千龍や来々軒ではトッピングで頼めたんだっけな?
熊本ラーメンと言えば辛子高菜なのに、意外にも玉名ではほぼ見かけない存在なんですよね。
しかし番屋は堂々とカウンター(テーブルも)に置いてあります(紅生姜も)。
今は小さな壺に入れてあるのであんまり目立ちませんけど、昔は長浜ラーメンみたくカウンターとかにどーんとすり鉢で置いてあったもんです⇩。
それどころかあの『スプーン1杯のニンニクしか入れてくれない玉名ラーメン』には珍しく、フライドガーリックをテーブルに常備。
フライドガーリック、紅生姜、辛子高菜、ごま、胡椒がずらりと並びます。
まあ、これだけ入れたい放題の調味料があると『欲張りでかつれた貧乏サラリーマン』の当時の私なんかはバンバン入れちゃうんですよ。
けどね、この番屋のラーメンって、表面の半分を埋め尽くすほどたくさんのネギが入ってるから、これにニンニクやらゴマやら辛子高菜を入れ過ぎちゃうとスープをスッとすすれなくなるんですよね。
しかも辛子高菜は美味いから入れすぎになりがち。
これで何度失敗したことか。
辛子高菜は確かにに美味しいけど、『辛子高菜の入りすぎたスープ』より『ノーマルの何も入っていないスープ』の方が絶対美味しい。
なので、ニンニク・紅生姜・ゴマは半分くらい食べた後にちょびっとだけしか入れません(今回は写真撮りのために最初から入れましたが)。
もうラーメンが完成されまくってるので最後まで何も入れなくても全然いいんですから。
で、辛子高菜はご飯の上に乗せて食べます。
ラーメンに入れるとドロドロするし、かなり辛いのでスープの味が分かりにくくなるのでおすすめしません。
これが番屋でラーメンを食べる時の私の流儀です。
番屋の硬派な一杯を味わえ!
仕事が営業でなくなったことと、何よりここ数年『炭水化物カット』をやってましたので、今回の来訪は久っびさ。
大豆と生野菜しか食べない生活の中で、なんど番屋の前をうらめしそうに眺めながら素通りしたことか。
しかしもう私は自由です。
なんなら玉名ラーメンと心中してもいいぐらいの気持ちで毎日食べ歩いています。
数年後にリバウンドがやってきたみたいですね(笑)。
で、久々に昇天しようとやってまいりました。
注文したのは当然『ラーメン定食』(1000円)。
あらためて見て、気がついたのですが、番屋ってキクラゲが入っていなかったんですね。
これって玉名じゃ珍しい。
で、乗ってるネギって小ネギじゃなくて、長ネギですね。
これが表面の半分を埋め尽くすほど入っているので、『ザクザクと野菜を食べてる感』がすごいあります。
これがあるから辛子高菜までたっぷり入れちゃうと、スープが具だらけになっちゃうんですよ。
私はスープをズビズビ吸いたい派なので、辛子高菜はご飯の上に乗せるようになったというわけです。
それでは御託はいいから実食。
あ、久々に食べてみるとかなり香ばしいですね。
うわ~、もっとあっさりの印象があったけど、結構ガツンと来るな。
っていうかあらためて味わうとちょっと長浜ラーメンっぽくもあるのか。
なんか昔、中洲で通っていた屋台の「あきちゃんラーメン」を思い出しました。
けど、やっぱり玉名の甘みがあるな~。
天琴や大輪に比べると脂っこくないのですが、あっさりというほどではないかな。
美味し!
しばらくお預けを食らっていたこともあって、まるで刑務所から出所して20年ぶりに味わうシャバの空気のように美味い(どんな例え?)。
この番屋の味って嫌いな人いないんじゃないかな?
おそらく九州に生息するラーメン好きでこれを嫌いになる人は皆無のような気がします。
で、ラーメンを食べながら辛子高菜ご飯を掻き込み、口に頬張ったそれをスープで流し込む!
辛さで舌が痺れたのが、スープで癒やされまたまたラーメンが美味い!
餃子を熱々のうちに頬張り、パリジュワ~な肉汁を楽しみながらまたもや高菜ご飯をかきこむ!
天才!
この食べ方考えたオレ、天才(番屋を褒めろって)。
っていうか番屋のラーメンと紅生姜って相性良すぎ。
まさに長浜。
至福だ…。
これはもう至福すぎて
昇天します。
これ食べた日には、おそらくあなたは家までの帰り道の記憶が飛ぶことでしょう。
私なんて
「あれ、気がついたら家のベッドで寝てる」
みたいな。
帰り道どころか午後の記憶の全てがふっ飛ぶことはよくあります。
はい、ついにやっとこ番屋を語れました。
昔はもっとさっと入れたのに、平日でも12時には行列できてるんだもん。
すごい人気です。
ここのラーメン定食を食べてみてちょ!
Simackyでした。
それではまた!