『長洲ラーメン』遠隔地の非玉名ラーメンを楽しもう!

本記事はプロモーションを一部含みます。

※記事に表記される価格は2023年10月時点のものです。

どうもSimackyです。

本日は玉名郡長洲町にあります

長洲(ながす)ラーメン

をご紹介していきます。

「玉名ラーメンちゃうやないか~い!」

と地元の人の声が聞こえてきそうですが(笑)。

今回は玉名ラーメンですよ。

ちなみに「ながす」と読みますからね?

「ちょうしゅう」じゃないですからね?

それだと山口県になっちゃいます。

今回の記事はこれまでとは方向性がガラッと変わります。

これまでは熊本ラーメンに匹敵するブランドとして認知される『玉名ラーメン』の名店を、全国のラーメン好きにおすすめしていく、という企画趣旨でした。

古くは久留米ラーメンの『三九』から派生し、確立されてきた王道の玉名ラーメンで、主に玉名中心街の人気店舗だけを紹介してきました。

今回は玉名中心部からは離れた遠隔地で、『玉名ラーメン』というブランドの恩恵も受けることなく、昔から地域に愛されながら地道に営業しているお店を紹介したいと思いました。

紹介?

いえ、応援です。

これはね、私の目から見て明らかに価格差が出てきているからです。

もともとあったんでしょうが、ちょっと開き過ぎかな、と。

まあ、このシリーズを読んでいると、その価格破壊的な値段に腰を抜かす事になるでしょう!

けどね、これはディスカウントショップみたいに価格破壊したくてしているわけじゃあないんですよ。

玉名中心地に位置する店舗は、『玉名ラーメン』ブランドのネームバリューがあるためか、近年の物価上昇に合わせ価格をきっちり上げることが出来ているように見えます。

多少値段が上がろうとも、ものともしない人気を得ているようで、玉名ラーメンを求めてはるばる遠方からやってくるお客たち数は衰えることを知らず、とりあえず一安心な状況です。

しかしそれをよそに、遠隔地の店舗は昔からの地元客のためにかなりの低価格で頑張ってらっしゃいます。

いや、気の毒なほどに安い。

実際、頑張って上げていないのか?現実問題として値上げが出来ないのか?

それは私には分かりません。

ただ、こういった遠隔地のお店がこの先減っていって欲しくない。

それは非常に寂しい。

昔ながらの良さっていうのもあるんですよね。

そこで、こういう頑張る地元のラーメン屋さんを紹介するような記事があってもよかろう、と。

『薄利多売』というように『薄利』と『多売』はセットなんで、この安さで頑張ってもらうためには、もっともっとお客さんが増えないとですね。

んなこと誰も頼んでないというのに、なんて押し付けがましい企画なんだ(笑)。

まあ、こういう酔狂な奴がいてもいいじゃあないですか。

私の座右の銘は

『押し付けがましい善意』

ですから。

というわけで、今回は玉名郡長洲町というど田舎(言い方!)で頑張ってらっしゃる長洲ラーメンをたっぷりと語っていきますよ~。

玉名中心街から離れたところにあるローカル店舗がおもしろい!

現在、玉名の中心街に集まる玉名ラーメンの名店たちと郡部遠方の店舗の味には割と大きな違いがあります。

おそらく一度『玉名ラーメン』を食べたことがある人からすると、

「え?これが玉名ラーメン?」

と思うでしょうね。

かなりあっさりしている場合が多いです。

いわゆる皆さんがイメージされる玉名ラーメンは、

◯お店に入る前から強烈な豚骨臭がするほど濃厚な豚骨のダシが効いている。

◯スープの表面にたっぷりとラードの油膜が張っていて甘みがある。

◯フライドガーリックのパンチがガツンと効いたかなり刺激的な味。

こんなイメージでしょうかね?

遠隔地のラーメンはそういうのはあんまり出しませんね。

その差って何かというと、観光客・遠方客を相手にしている度合いの差だと思います。

中心街の玉名ラーメンはたまの休日に食べるとか、出張の時とか、旅行で来た時みたいにたまに食べる分にはいいですが、あれを毎日食べれるかと言われると…やばいですよ(笑)。

私も最近は玉名ラーメン記事を量産するために毎日玉名ラーメン食べる生活が2週間近く続いてるんですが、2,3日も続ければ夕飯は食べれなくなりますし、なんなら大好きなお酒もあんまり飲む気がしなくなる(笑)。

そろそろ辞めないとトゥーフー(痛風)になりそうです。

まあ、私がスープを飲み干してしまうのが悪いのですが。

あれ?たしか私、健康的な食事に関しての記事も書いていた気がするのですが。

こんな生活を続けていては説得力ゼロですね(笑)。

そもそも玉名ラーメンが日常的に食べれるわけ無いでしょう?

あんな口の臭いさせてたら昼からどこに営業に行っても全て失敗するでしょうし、あんなにラードで唇がテッカテカになってたら恋人に会ってもキスしてくれないでしょう(笑)。

それに対して、ローカルのラーメン屋は普段使い用の味付けになっていると言うか。

何十年も継ぎ足しているスープなんて大げさなことはしないし、お店を出たら必ず黒烏龍茶で中和しなきゃいけないこともないし。

あっさりして、軽くて、死ぬほど美味いわけじゃないしインパクトもないけど、別にお客がそれを求めていないし、なおかつお財布には優しい。

こういう違いってのが見えてくると、『美味しさ』を追求したものっていうのは『健康』や『日常性』ってものをかなぐり捨てて、お客を感動させることに特化しているんだな、と思います。

『高くても体に悪くても背徳感にまみれながらメチャメチャ美味しいものを食べたい!』

っていう需要もあれば

『あんまりドッキリ来ない奴でそこそこ安くてお腹いっぱいになれれば良い』

っていう需要もあります。

どちらのお客をターゲットにするかは、あくまでお店のコンセプトの問題だし、どちらにも役割があると思うんですよね。

これって玉名に限らずどこの都市でもそうで、ローカルのお店にはこういうことを割り切った上で行った方が良いと思います。

けど、こういうお店ってそれ以外の部分で楽しめるんですよ。

店のローカルな雰囲気だとか、独特の変なシステムだったり変なメニューだったり、大将の人情味だったりとか。

それでは長洲ラーメンのおもしろさを紹介しましょう。

長洲ラーメンのここがおもしろい!

入店前からツッコミどころ満載

さて、今回のローカル店舗紹介は別に最初から長洲ラーメンに決めていたわけではありませんでした。

例によってクチコミを片っ端から読んでいたら、あまりにも面白そうだったので。

長洲ラーメンに行ったのはこれまでかなり昔にたったの1回で、何を食べたのかもお店の雰囲気もまるで覚えてませんでした。

これが驚くほどのクチコミの多さで驚きましたよ。

やっぱり玉名郡部のラーメン人気の高さが伺えます。

同じようなこじんまりした定食屋とかうどん屋はたくさんあるけど、こんなにクチコミないですもん。

なになに?

『千葉ラーメン』が美味い?

ほう、しかも

「なぜ千葉なんですか?」

とちゃんとツッコミ入れた人もいるじゃないか、いいぞ。

「醤油豚骨だから千葉」

・・・・・

100点満点!!!!はい、来店決定!

もうツッコミどころ満載すぎる回答!

「今日の記事はここで決まりだ」

私はこのクチコミを読んだ瞬間、小学2年生の娘を連れて行くことにしました。

まず見てくださいこの外観。

ちゃんぽんを辞めたから板を釘で打ち付けて

ちゃんぽんはもうやってないよ

感を出してます。

なんという説得力。

誰がどう見てもこれは間違いようがない。

「文字を外せばよかったんじゃない?」

と今あなたはそう思ったでしょう?

『ちゃんぽん』の文字を外すだけだと、ちゃんぽんがあるかないかは確かに分かりません。

「ラーメン屋ならちゃんぽんあってもおかしくないよな」って思う人は当然いるでしょう。

いや、実はすごく理にかなってます(笑)。

入店してからもツッコミどころ満載

入店したのは14時まえくらいで、店内は薄暗く、窓から差し込む日差しがいい感じ。

その雰囲気の割には愛想のいいオバちゃんが暖かく迎えてくれます。

店内に入るとクチコミでもあったように、セルフサービスで取っていくシステムのご飯物が並んでいます。

全部キレイにラップされてます。

チャーハン・カレーチャーハン250円

おにぎり2個150円

やきとり2本150円

チャーハンこの量で250円?

食べる前に撮れよ…

一昨日行った味千ラーメンではこの量で700円だったけど?

いくら作り置きとはいえ、ですよ。

カレーチャーハンを手に取ると、すぐさまおばちゃんが

「レンチンしますね」

と持っていきます。

おばちゃんの人柄すごく良くていいな~。

「取皿も持ってきますね~」ってさっと持ってきてくれる。

ラーメンが届く前にチャーハンを食べ始めたのですが、普通によそのラーメン屋のチャーハンくらいの味はしますよ。

別に安いからってまずいってことは全然ありません。

ラーメンは私が噂の『千葉ラーメン』を、娘が『とんこつラーメン』を頼みました。

価格…

1杯550円!?

なに?

平成で時間止まってんの!?

いくらなんでも安すぎでしょ?

玉名中心街のラーメン屋はもう700~800円台が当たり前なのによ?

一番頑張っている『極みラーメン宙』ですらかろうじて600円台を守っているような状況ですから。

「お値段なりのものが出てくるんだろうけど、まあいいや。今日はそこを求めてきてないし…」

で届けられたのがこれ⇩

千葉ラーメン

とんこつラーメン

価格からイメージしていたラーメンとはまったく違うクオリティのものが出てきました。

千葉ラーメンなんてちょっとした気品さえ漂わせているんですけど(私の画像ではあんまり伝わらないかもですが)。

長洲ラーメンを実食

まずは私が頼んだ『千葉ラーメン』。

先日記事にした『来々軒』の『香油ラーメン』のように、玉名ではあまりお目にかかれない独特の香りの油膜が張っています。

クチコミでは

「この油膜を麺と混ぜ込んで食べた方がいい」

と書いてあったので、そうしてみます。

で、実食。

うん、「豚骨醤油」というだけあって、豚骨臭はないですね。

でも普通に美味い。

玉名ラーメンの特徴とは明らかにまったく全然違います。

これ何なのかな?

わりと上品な香りというか、ラードのギトギト感とは全く違うんですよね。

豚骨醤油なので、たしかに醤油っぽさもありますが、もろに醤油というわけでもないですね。

「うん、東京ディズニーランドが浮かんできた。そうか、これが千葉の味なのか!」

…とはなりませぬぞ。

千葉ってそもそも豚骨醤油だったっけ?

これで勝手に千葉を名乗って千葉県民に怒られなければ良いのですが(笑)。

ただ、私にはちょっとしょっぱかったかな?

麺は博多・久留米のラーメンばりに極細で麺の食感が良いですね。

次にとんこつラーメン。

こちらは娘のものをもらったんですが、これも美味しい。

いや正確には、こっちの方が美味しい、と感じました。

ん~!いかにも遠隔地のラーメン店っぽい味とでも言えば良いんでしょうか?

これは昭和世代ににしか分かんないと思うんですけど、日本にラーメンブームとかが起こる以前の味というか、『古き良き味』なんですよ、ホントに。

派手さがなくてでも地味に美味しい。

千葉ラーメンよりもこっちを推したほうが良いと思いますけどね。

こちらは豚骨でも玉名ラーメンのようなラードの甘みやニンニクのパンチが効いているようなものではなく、あっさりと食べれますね。

ちなみにいつもはスープを飲み干していた私が『千葉ラーメン』は残したのに対し、このとんこつラーメンは、

小学2年生の娘が飲み干しました。

カレーチャーハンも半分食べていたのにですよ?

いつもはラーメン1人分も完食できない小学2年生が、最後の一滴まで飲み干す様を動画に撮ったので家でニヤニヤしながら見てます(親としては止めろよ:笑)。

壁に貼ってあるメニュー見ても「とんこつラーメン」と書いてあるだけで、別に推してはないんですよ。

それでもかなり予想を裏切られました。

こりゃ他のメニューを頼むのが楽しみです!

(追記)

他にもメニューが豊富すぎるので、気になりすぎて後日、長男坊を連れて行ってきました。

今回は醤油ラーメンと塩ラーメンですね。

醤油ラーメン550円

塩ラーメン600円

まず塩ラーメンなんですが、これは正確には『塩とんこつ』だと思います。

ベースになっているとんこつの旨味がしっかりします。

私は正直、塩ラーメンってそんなに好きじゃなかったのですが、ここのは美味いですよ。

「熊本の豚骨は脂っこいからちょっと苦手」

という人も、これなら豚骨を楽しめるんじゃないかな?

麺は相変わらず極細麺で、ペロッと食べれます。

そして息子の醤油ラーメンは、塩とは明らかに違う油膜が張っています。

これはごま油でしたね。

このごま油がすごく香りが良くて、麺と合います。

醤油ラーメンも塩と同じく、しょっぱさが先にくるイメージが合ったんですけど、ごま油がコクを加えていてこれはいいですよ。


はい、というわけで本日は長洲ラーメンをたっぷり語ってきました。

クチコミで人気が高かったのも分かる気がします。

けれども、それは『期待していなかったこと』やこの『驚きの価格とのギャップ』からくるもので、これが玉名ラーメンを期待して食べに来たお客に対してどうかと言われれば…ちょっと違うと思いますね。

こういうお店はそういうグルメ目的で行くお店ではありません。

そういうことを十分に分かった上で行けば、楽しくおいしく満足できるかと。

今後もこういう面白いローカル店舗を紹介していきますので、あなたにとって『心休まるお店』が見つかることを願ってます!

Simackyでした。

それではまた!

 

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