シュトロハイム(ジョジョ第2部)~うるさいだけの男?その名言からかっこよさまで語る~
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全世界のJOJOを愛する皆さんこんにちは。
Simackyです。
本日はJOJO2部でどうしても語りたかったキャラを語っていきます。
この人ね~、あまりにも『ヘタレ』っぷりからの大どんでん返しがすごいんですよ。
誰のことかというとですね…
っと、ちょっと、まだ出てきちゃだめですって!ちょっ・・・。
ドイツ軍人
「ドイツ軍のォォ科学力はァァァ世界一ィィィ!!」
うるっさい。声でかい。
せっかく今回褒めてあげようと思ってたのに、そんなことするとカットしますよ?
所詮あなたは『知能が原始人以下だと舐めてかかっていたサンタナが思いのほか強すぎて「もう終わりだ!」とか慌てふためきながら自爆スイッチ押すのがお似合いのヘタレなドイツ軍人』なんですよ。
そりゃ、せっかく再登場した7部でも『あんな扱い』受けるわ。
あなたの名誉が回復されるためにも、私がプレゼンしてあげようってんだからそこに黙って座ってなさい。
はい、というわけで今回はジョジョの奇妙な冒険第2部に登場する
シュトロハイム
が、第2部にとっていかに必要不可欠な存在であるか?
そこんとこを熱く語っていきますよ~!
とにかく”うるさい男”。しかしそれだけじゃない!
実は超絶エリート
シュトロハイムはドイツ軍人です。
しかも割りと上位の階級で、サンタナの生態の秘密を研究しているメキシコの地下研究所でも爆破スイッチを押そうとしていることから見ても、プロジェクトの最高責任者だということが分かります。
よく考えてみてください。
国家規模で行われる研究なんて莫大な軍事予算を費やしているんですよ?
その研究施設を自分の判断で爆破できるということが、いかにすごいことか?
核ミサイルの使用許可はアメリカであれば大統領が出しますが、それに匹敵する権限をヒトラーから委ねられているわけです。
これってよく考えてみると相当な権力と実力がないとありえないわけですよ。
それ考えると彼の登場シーンで、侍女にひげそりさせて間違って頬を切ると舐め上げさせ、さらにその舌を切ろうとおちょくったり・・・・
といったまるで「王様」のような振る舞いも納得がいきます。
一般人の『生殺与奪の権利』さえも持っているかの如き傍若無人ぶりです。
「この世に自分を恐れさせるものなど何もない。なぜなら最強のドイツ軍で最高の権力を欲しいままにしているから」
そんな自らの栄光を信じて疑わないこういうタイプの男は総じて『高慢で声がでかい』。
いけ好かないまでの典型的なエリートです。
読者の皆がこの時点で大嫌いになります。
けどね、これは伏線なんです。
実は私たちはこの時点でシュトロハイムのワナにまんまとはまっているんですよ。
シュトロハイムの真価は〇〇〇〇
サンタナのことも調子こいて爆笑しながらテストを行っている彼なのですが、サンタナが食料である吸血鬼を体ごと食するシーンでは一気に青ざめます。
現代の言葉を一瞬で覚え、訓練が必要な銃の解体もあっさりやってのける異常なほど知能の高さを見せつけるサンタナ。
さっきまであれだけ高慢ちきだったシュトロハイムが、恐れおののいて震え上がる描写はゾクゾクします。
サ、サンタナ…なんて生物だ…
と、ジャンプ読んでる少年たちはこうなるわけですよ。
これです、これ。
これがシュトロハイムの真骨頂。
そう、彼は最高の
引き立て役
なのです。
彼がヘタレを露呈するほど、サンタナの恐怖が増大されますし、その後で現れるJOJO(ジョセフ)のかっこよさが際立つんですよ!
彼の名脇役っぷりはカーズ戦でも伺えます。
エイジャの赤石を奪い返しに来たカーズ。
建物越しに腕のソードで兵士たちを皆殺しにしたはずなのになぜか1名生き残っている。
なんと!
サンタナ戦での爆死から蘇ったシュトロハイムではないですか!
『第2次世界対戦中にそのメカはあり得ないだろ』
とツッコミどころ満載のメカボディでカーズの行く手を阻みます。
久々の登場で有頂天になってます。
「究極の生物をついに超えた」ぐらいの勢いで調子乗ってます。
はい、来ました、伏線です。
しまいにはボディから機関銃が出てきてカーズを細切れにしようとします。
しかし、『輝彩滑刀のモード』を発動させたカーズの前に
まったく歯が立ちません。
「どうして弾がこんなえぐれるようにカットされているんだ?駄目だ、現代の科学では奴は倒せない…」
これジャンプで読んだ少年たちは歓喜するわけですよ。
うおおおお!カーズ超強ぇぇぇ!!!
なんという引き立て役!
もうシュトロハイムの手のひらの上なんですよ、私たちは(笑)。
逆に言うと、シュトロハイムの存在なしに柱の男の強さなんて微塵も伝わりません。
そう、ダウンタウンのまっちゃんがどんなに冴えたボケをかましても、はまちゃんのツッコミがなければスベってしまうように、シュトロハイムのヘタレ具合がなければ柱の男の強さは伝わらないし、主人公ジョセフの勇敢さも伝わらないのです。
つまりシュトロハイムがいてこその2部なんです!
伝説の名言とかっこよすぎる生き様
さらに、シュトロハイムは引き立てるだけではありません。
この人、ほんととんでもなく懐の広さを見せつけてきやがります。
なんとヘタレなだけではなく、やる時はやる!
そんなシュトロハイムの凄みをお伝えしましょう。
ここからは茶化さず、真面目にいきます。
シュトロハイムの残した伝説の名言、名場面です。
先のメキシコ研究施設において完全復活を果たしたサンタナをどうにか倒すために、ジョセフは波紋を駆使して戦います。
サンタナの体内に食われながらなんとか波紋を流し込み、サンタナの体をふっ飛ばしまでは良かった。
しかし、飛び散った肉片が結局集まってもとに戻ろうとするのです。
「なんてこった!こうなったら陽の光を浴びせるしかない!」
と扉を開けに行くシュトロハイム。
しかし、サンタナの『にっくき肉片』によって足を捕らえられ、あと一歩で扉を開くことができません。
扉を開けるためには…
その時にサンタナに陽の光を浴びせるため、ジョセフに向かって放ったこの台詞。
「俺の足を断て!!」
ジョセフも、全国のジャンプ読者たちも、このセリフの直前まで、シュトロハイムのことを『腰抜け』だと思っていたことでしょう。
顔色一つ変えず自分の足を断てというシュトロハイムの表情には、恐怖や躊躇(ちゅうちょ)はありません。
しかしやっとの思いで扉を開けたというのに、サンタナはその切断した断面からシュトロハイムの体内へ侵入します。
ここからのシュトロハイムの肝の据わりようはただごとではありませんん。
なんと今度は躊躇すること無く手榴弾で自分の体をふっ飛ばし、サンタナに何が何でも日光を浴びさせようとします。
サンタナの執念も凄いが、シュトロハイムの執念も凄まじすぎる。
そして死の前に語られる驚愕の真実!
なんとナチスは全人類を滅亡から救うために柱の男を調査していた!
自国の利益のために私利私欲で動いていたわけではなく、
シュトロハイムにはれっきとした軍人としての誇りがあって動いていたことが明かされます。
『腰抜けかと思っていたら誇り高き軍人だった』
という驚きに加え、
『他国を侵略せんとするナチスが実は柱の男から全人類を守ろうとしていた』
という『大どんでん返し的事実』が突きつけられるという、まさに驚天動地(きょうてんどうち)のダブルパンチ。
それまでストーリーがどこに向かっているのか謎に包まれていた第2部にあって、
その核心部分である柱の男(カーズ達)の存在が明かされるゾクゾクくる瞬間です。
全国の少年ジャンプ読者の心は右に左に揺さぶられまくりです。
ジョセフに柱の男を倒すことを託し、笑って別れの言葉を告げるシュトロハイムの『死を悟った者』の美しさ。
「フフフ、人間の偉大さは”恐怖に耐える誇り高き姿”にある。ギリシアの史家プルタルコスの言葉だ」
自らの死に際して最後に『笑える』こと、それこそ『恐怖に耐える誇り高き姿』なのかもしれません。
あれだけ傲慢に吠えていたあのシュトロハイムが、静かな微笑みでギリシャ史家の言葉を引用とは…。
見つめ合い、目で会話をするかのようなジョセフとシュトロハイム。
この最後に見つめ合うシーンが今回私のイチオシする名場面です。
イギリス人とドイツ人。
敵国同士として立場は違えども、お互いを一人の男として認め合うシーンですね。
今から『死ぬ』という段階になって初めて、相手を『尊敬』していることに気づいてしまう。
人生ってのは皮肉なものです。
表現しているレベルが『少年漫画の次元』を遥かに超えて、完全に『映画の次元』に達しています。
荒木先生は漫画を「総合芸術」だと表現しますが、これを見せられると胸を張って「漫画は芸術」だと言えます。
漫画というものが、どれほど表現の可能性を秘めているのか?
荒木先生はまるで求道者のように、その前人未到の領域をひた走っているのだと思えてなりません。
ああ、私は溢れる涙を止めることができません…。
感動をありがとう荒木先生、、、。
シュトロハイム、あんた偉大すぎたよ、、、って
生き返ってんじゃねぇよ馬鹿野郎。
はい、というわけで本日はジョジョの奇妙な冒険第2部の名脇役たるシュトロハイムを語ってまりました。
どうですか、シュトロハイムは?
いいでしょ(笑)。
こんなに笑わせてくれて泣かせてくれる漫画のキャラは滅多と居るもんじゃあありませんぜぃ?
もし、この記事を読んで「また2部が読みたくなった」という方は是非とも電子書籍のカラーで読んでみてください。
カラーで読むJOJO…
マジでやばいよ?
荒木先生の漫画がカラーで読める贅沢はこの時代ならではです。
私もカラーで読み直してさらなる感動に打ち震えましたので。
で、スマホじゃなくて、ipadやSurfaceなんかのタブレットを縦にして大画面で読んでいただきたい。
それがちょうどジャンプサイズくらいになりますからね。
それではまたお会いしましょう!
Simackyでした。