XJAPAN・ギター:PATAのギタープレイと生き様を語る

こんにちは!

Simackyです。

本日はXJAPANのツインギタリストであり、hideの盟友

PATA

を語っていきます。

PATAがXに加入した経緯

PATAはYOSHIKI、TOSHI(安房市)と同じく千葉県出身です(千葉市出身)。

YOSHIKIたちとは高校時代に千葉県のコンテストで同じ大会に出たことがあるらしく、東京で再開することになります。

もともとPATAがリーダーをしていたジュディというバンドで、ドラマーがライブに来れない時にYOSHIKIをヘルプで呼んでました(逆にPATAにヘルプを頼むこともあったとのこと)。

で、当時のYOSHIKIは猛烈な練習で最も激しいドラミングをしていた時期。

その『暴れるYOSHIKI』のドラミングを気に入ったPATAは、ヘルプだけじゃなくいっそのことジュディに入らないか?と誘います。

しかし、YOSHIKIは「俺にはXがあるから。っていうかお前がうちに来い」とその誘いを断ります。

その後、ヘルパーとしてずっとXを出入りしていたPATAは、加入前からTOSHIもTAIJIもHIDEも知っていたというわけですね。

で、YOSHIKIはHIDEの加入を機にXはツインギターでやっていくことを決めます。

Xってそれまでずっとギター1人だったんですよ。

この頃、TAIJIのアレンジによって歌謡曲然としていた楽曲たちが本格的なメタル楽曲へと生まれ変わっていたため、ツインでないと再現できなかったのでしょう。

頻繁なヘルプでほぼXのメンバー同然となっていたPATAは、

「PATA、もううちに入ってくれ」

とYOSHIKIに誘われます。

ちょうどジュディも解散して暇になっていたビデオ店員のPATAは二つ返事で加入したという流れです。

PATAの性格

PATAは非常に温厚な性格で知られていますが、大人しいからといってソフトな人ではない、という点が重要です(笑)。

この人って揺るがない自分が「ガンっ」とある人で、自分の嫌いなことは死んでもしませんし、よく分からないものに流されたりしません。

己のことをよく分かっているというか、自分がらしくないことには手を出しません。

ある意味、竹を割ったような性格というのはこの人のことを言うのかな、と。

「自分ができないことを無理してできなくてもいい」

という考えです。

これは色々実験的なことを試すのが好きなHIDEとは対照的で、プレイも自分のプレイをやたらめったら広げたりしません。

「俺はこれがやりたくてギター弾いてんだ。文句あっか?」

って感じ。

ソロで歌ったりなんか死んでもしません。

自己肯定感が凄まじく、我の強さではYOSHIKIと同じで、YOSHIKIはPATAのことを

「一番俺とそっくりな人間」

と評してます。

余談なんですが、デビュー直後、インタビューでYOSHIKIが

「PATAとはよく飲みに行くよ」

と話したところ、意外に感じたインタビュアーが

「一見真反対に見えるんですけど、2人で何を話すんですか?」

と聞き

「え~?女の話とか。結構この手の話はPATAに相談するかな」

との答えに爆笑されてました。

このエピソードめちゃめちゃおもろくないっすか(笑)?

他のメンバーにも「中身はYOSHIKI」とまで言われてました。

高校時代もほとんど学校に行ってません。

理由は「わりと行きたくないから」(笑)。

こういうエピソードを知っておくと、デビュー直後にPATAが真っ赤なモヒカン頭だったこともそんなに違和感ないでしょ?

一番大人しいのに一番目立ってた。

ギタリストとしてのPATA

揺るぎない自分がしっかりあるPATAですが、それはギタースタイルにもそのまま現れています。

「レスポールのギターをこの位置でこういう風に弾くのが一番美しい」

っていう美学みたいなものを感じます。

私の中では世界で一番レスポールを持つ立ち姿が美しいのはがジミー・ペイジ(レッドツェッペリン)とPATAです。

レスポールに絶対的な美学を持っているため、ほんの一時期『エクスプローラー』(メタリカのジェイムズが使うあれね)をツアーで使用した以外は浮気してません。

エクスプローラー

そんなこだわりを持ったPATAは、色々とエフェクターを試し、様々な音を繰り出すHIDEと違い『レスポールらしい音』にこだわります。

それが顕著なのが『JEALOUSY』で聴かれる音で、その音色はまさに『ザッツ・レスポール! 』って感じ。

ちなみに『JEALOUSY』レコーディングで渡米して、ライナーノーツの津田さんの解説によると200万円だかのヴィンテージ・レスポールを手に入れてます。

これ今では数千万円するらしいですよ!

このギターのパワーは特にライブ盤、その中でも『東京ドーム3days破滅に向かって1992』で強く感じることがありますので聴いてみてください。

相棒hideとの関係性

hideとPATAは先述したように真反対の人間です。

しかし、わりと聴いている音楽は共通していたようで、ギター談義には花が咲いたようです。

普通、ツインギターといったらどちらが主導権を握るかで衝突しそうと思いません?

LUNASEAみたいに役割分担がリード:SUGIZO、リズム:INORANみたいに始めから決まっているならまだしも(決まってても衝突するのに)、Xの場合は二人とも両方をこなすんですから。

が、この2人は意外にもそうではありません。

お互いがお互いの長所短所を把握しているので、いいメロディラインを考えるのはhide、ヘヴィで高速のリフや速い曲でのギターソロはPATAみたいな感じで役割分担をしていたとのこと。

具体的には『エンドレスレイン』のようなメロディアスなギターソロはhideが考え、『オルガスム』『スタブ・ミー・イン・ザ・バック』のような超速のギターソロはPATAみたいな。

このあたり、お互いギターの腕前を競い合ったりするではなく、「俺は無理だからお前任せるわ」って任せられるのは大らかというかなんというか。

hideの場合、

「自分はパフォーマンスに専念するからギターは任せた」

みたいなスタンスがあるから、いいバランスなのでしょう。

キッスのエース・フレーリーみたいなのが理想なんですよね。

そしてこの2人のスタンスはhideのソロで見事にハマることになります。

hideがフロントマンとしてパフォーマンスに専念し、ギターはPATAががっつり弾くという役割分担がすでにできているというか。

やはり同じギタリスト同士だし、好きな音楽も似通ってるから話も弾むのでしょう。

プライベートでもいつも一緒にいる間柄みたいでしたね。

そうじゃなければ、Xでもあれだけ一緒にいるのにソロでも一緒にいるのは苦痛でしょうがないでしょう。

二人とも大好きな酒に関してはPATAがhideの師匠らしいです。

ソロ曲『D.O.D』で

「日本酒・バーボン・ビールにアブサン・焼酎・どぶろく・テキーラ何でも来い!」

とか偉そうに歌ってますが、ビールしか飲めなかったhideに色んな種類の酒を教えたのはPATA。

hideは飲んだら大騒ぎするタイプで割りと大学生のコンパに近いノリなのですが(それはYOSHIKIも)、PATAは騒がず淡々とマイペースにほろよいでエンドレスに飲み続けるらしいです(HEATHもそうらしいです)。

つまりホンマモンの酒飲みの飲み方ってわけですな(笑)。

あと、ソロhideの右腕だったINAこと稲田和彦の談によると、hideの酒乱は相当なもので数々の事件があるらしいのですが、HEATH曰く

「誰が止めても止まらないあのhideさんに、PATAさんがブチ切れて一喝したら酒乱が収まった」

らしいので、hideにとって一目置く存在なのは間違いないでしょう。

PATAは結構キレますよ。

余談ですが、日清パワーステーションでの3日目『変なX』の時も、一緒にMCしてるTAIJIがグダグダなのをイライラした顔で一喝しますし、『VoicelessScreaming』を演奏していてPATAが思いっきり間違った時に観客席が「ワッ」と盛り上がると、

「うっせー」

って観客を一喝します(笑)。


はい、というわけで今回はPATAを語ってまいりました。

いぶし銀のPATAさんですが、深掘りすると人間的魅力がとんでもない。

XはYou Tubeに初期のテレビ出演などが色々アップされてますので探してみてください。

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